[編集中]コンサルタントのためのリサーチ術:リサーチに苦しむコンサルタントへ
この記事を是非読んでほしい層
この記事は、リサーチ業務に苦労している同士、新米コンサルタント、これからコンサルタントを目指す方々、そしてリサーチ業務を担当するビジネスマンに向けて書きました!
リサーチはコンサルタントの代表的な業務であり、一見「調べるだけでしょ?」と簡単な業務に見えがちですが、奥が深くてドツボにハマりやすい業務の一つ….
そんなリサーチ業務ですが、下記の手順に沿ってリサーチを進めることで、リサーチに苦しんでるコンサルタントの「+α」になれればと思いますので、是非ご一読ください
目的を明確にする
目的を明確にすることは、リサーチの出発点、第一歩です。目的を明確にするというのは、目的の主語、述語、目的語が明確で、可能な限り定量的な表現を用いて、一意に誰にでも分かるようにすることを意味します。
たとえば、"企業の国内市場シェアを2024年までに5%増加させたい"といった具体的な目的の設定が必要です。
また、ここでいう目的とは、リサーチの結果が影響を及ぼすアクション・作業依頼者のニーズになります。
より具体的には、「企業Aの国内市場シェアを調べてほしい」という依頼があった場合、海外企業に進出したいから企業Aの国内市場シェアを調べるのか、または国内市場シェアをこれから伸ばしたいからなのかで、次に紹介する論点や項目が変わってくるため、まず目的を明確にすることが重要になってきます。
目的を達成するための論点を明確にする
次に、目的達成のために解決すべき論点をMECE(相互に排他的かつ総合的)な方法で設定します。
例えば、企業Aの国内市場シェアの増加を目指すという目的がある場合、「市場の顧客ニーズを企業Aが満たすにはどうするべきか?」「国内市場シェアの成長余地はあるか?」などの論点を満たすことで、最終的に企業Aの国内市場シェアの増加を目指せるかどうかという判断を行う事ができます。
目的(アクション・ゴール)を果たすために必要な論点を事前に洗い出すことで、とりあえず「企業Aの国内市場シェアを調べてほしい」と作業依頼者に頼まれたとき、「競合の国内市場シェアも調べておきますか?」「国内市場全体の将来性などを調べておきますか?」というような作業提案を行うことが出来ます。
実際の現場では、作業依頼者すら自分が何をしたいのか分かってないケースが多く、「とりあえずこれやっといて」みたいなノリで、作業を振られる事が多い。そのため、作業提案を行う事ができるコンサルタントは、かゆいところに手が届くコンサルタントとして、社内でも社外でも評価されやすくなるわけです。
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前提条件を意識する
リサーチを行う際には、誰にとって何が重要か、なぜこのタスクが与えられたのか、いつまでにどの程度の情報が必要かなどの前提条件を整理しておくことが重要です。また、リサーチの依頼者や関係者と用語の定義を合わせておくことで、誤解や手戻りを防ぎます。
リサーチに必要な項目を整理する
論点を明確にした後、それらに対応する具体的なリサーチ項目をリストアップします。これには市場データ、競合情報、顧客の声、業界のトレンドなどが含まれるかもしれません。
論点に対する答えを仮説で考える
リサーチを始める前に、それぞれの論点に対する仮説を立てます。これは、リサーチの方向性を決定し、無駄な情報収集を防ぐためです。たとえば、市場シェア増加のためには新たな顧客セグメントをターゲットにする必要があるかもしれない、という仮説を立てることができます。
リサーチの手段を明確にする
リサーチ手法を選択する際には、それぞれの長所と短所を考慮し、目的に最も適した手段を選ぶ必要があります。デスクリサーチ、有料レポート、ユーザーインタビュー、フィールドリサーチなど、多様な方法があります。
因果関係を整理する
リサーチでは因果関係を意識することが重要です。よくあるミスとしては、言葉の定義による誤解や論理の飛躍があります。これらを避けるためには、用語の定義を慎重に行い、リサーチ結果が論点に適切に対応しているかを常にチェックすることが重要です。
どうしても欲しい情報が得られない場合は...
分解して調べる
得られない情報がある場合、それを構成する要素に分解して調べます。例えば、市場規模が不明な場合、1人当たりの消費額やターゲットとなる人口を探して、市場規模を推定することができます。
何故無いのか考え、リサーチ方法などを見直す
情報が見つからない場合は、キーワードが適切か、別の検索エンジンや画像検索を試すなど、リサーチ方法を見直します。また、なぜ情報が見つからないのかについて考えることも重要です。
どうしても情報がない場合は、なぜ無いのか?今後のアクションを提案しつつ、作業依頼者に納得してもらえるよう説明する
情報が全く見つからない場合は、その理由を分析し、リサーチの仮説や論点を見直すことを提案します。また、依頼者に対して、これまでのリサーチの過程と見つからない理由を明確に説明し、次のステップについての合意を得ることが重要です。
この記事は、コンサルタントやビジネスマンがリサーチ業務を効率的に遂行するための基本的な手法と考え方を提供します。リサーチは複雑なタスクですが、適切なアプローチを身につければ、より価値のある成果を生み出すことができます。
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