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シャベルとキクのお話 その7

このお話は、しゃべるの大好きシャベル(S)と、聴くの大好きキク(K)が、気になったことを2人で気ままに話した記録です。テーマも展開も予測不能。

シャベル(以下S) こんにちは。
キク(以下K) こんにちは。ねえ。
S はい。
K 今日は子どもと朝の学校行く行かないで揉めた?
S 大きく揉めなかった!
K その秘訣は?
S 起きた時間が早かった。といっても、上の子は今日は週に一度の朝スポーツの日だから、いつもより1時間登校が早くて、登校まであと30分という時に起きたから、そんなに早くないけど。
K そんな日があるのか。先生も朝早く行かないといけないから大変だけど、スポーツしたい子にとっては学校に行くいいキッカケになるね。
S そうそう。今日は朝スポーツだよー、と言ったらすんなり起きてくれた。それで、ささっと妻が朝ごはんとお弁当、水筒を用意してくれて、そろそろ行くよーと早めから声かけをしたら、すんなり上の子は行ってくれた。
K よかった。その次は下の子だね?
S そう!私も朝早かったから時間があると思って、上の子を送った帰りに少し遠回りして走って帰った。
K スッキリしそう。しかしそれは下の子の送りが上手くいかないフラグか…?
S そのとおり。帰ってから、時間あるなと思ってつい妻と話しちゃって、気付けばもうすぐ登校の時間なのに、まだ下の子は着替えていない!タブレット端末で動画を真剣に見ている。このままでは昨日の二の舞だ、と思い、そろそろ行くよと声をかけると、大泣き。着替えたくない、アイスを食べたい、ママに送ってほしい…
K 辛いね。どうしたの?
S まずはお話を聴いた。ママと行きたいの、とか、アイスを食べたいの、とか。それから、妻はズーム会議があったけれど、しばらく抱きついてもらって、落ち着いたところで行こうよと持ちかけたら、いいよ、と。
K よかったね。時間はかかった?
S うん、結局まあまあギリギリだったけど、昨日の失敗があったから、焦らずにお話できたし、怒ることもなかった。
K 子どもたちも、毎日学校行くのを頑張っているよね。そりゃ行きたくないときもあるし、行かないから悪いってこともないし。行ってほしいけど…
S うん。結局学校に行くんだから、ゴタゴタ言わずにとっとと行くよ!、と私は結論先取りしてしまいがちなんだよね。だから、ごねられると腹が立つ。でも、それは子どもたちにとっては当たり前じゃない。何かが嫌なんだし、それを親に見せてくれているだけでもありがたい。感情をあらわにしてくれると、ああ何か嫌なことあるんだな、と気付きやすいから。子どもに怒ってばかりいると、そのうち話してもらえなくなるかもしれない、と思った。それでも怒っちゃうんだけど。。
K 子どもからしたら、親が怒ることほどおかしい、だって結局反省するんでしょ?、ゴタゴタ怒らずに黙って話聴いとけ!、という感じかな。
S そこまで子どもから言われないけど、そういうことだね。そう言われると、うう、という感じで言葉に詰まる。どちらが正しいとかではなくて、どちらの気持ちもそりゃそうだよね、と思える。だからどうするか。私はさ、自分の気持ちに向き合うしかないと思うの。自分に余裕がないことだってあるじゃん、何かに追われてて。そういう自分がいることをわかれば、自分が次何をするか、何をしがちかもあらかじめわかる。そんな自分を許してあげたい、まずは。そういうこともあるよね、と。
K 相手がどう、とかじゃなくて、あくまで自分に注目するわけね。確かに、こうしなきゃ、こうすべき、と思ってると、かえってイライラすることがあるのは、自分を許してあげていないからなのか。
S 私はこの目の前の泣き叫ぶ子どもとどういう風に接したいんだっけ、と問う。
K そろそろお出かけだからこの辺で。さようなら。
S さようなら。

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