寒いのが苦手
ここのところ、ようやく長い長い夏が終わった感じがある。秋は瞬きしている瞬間でいなくなってしまった。
私は寒いのが本当に苦手だ。身体的にもアリアリと苦手症状が出る。まず、朝、起きられなくなる。目が覚めにくくなるし、目が覚めても布団から出られない。寒いから。布団から出ても『寒い』一択しかなくて、『慣れたらあたたかくなる』とかがない。布団から出るきっかけというか、布団を出るにあたって前向きな見通しが1個もない。それなのに出なくちゃいけない。意味がわからない。
気持ちもふさぐ。寒いな~と思うと、身体が縮こまってなにもする気が起きなくなる。おでかけしようか。でも、寒いしな~。なにか作ろうか。でも、寒いしな~。ってなもんだ。身体が先か心が先かわからないけど、身体がかたくなって、うつむきがちになって、気持ちが晴れなくなる。
葉っぱが枯れて、木から落ちて、草も茶色くなるし太陽もすぐ沈むし、景色が色を失くす。ただでさえ寒くてテンションが下がるのに、視覚でも寒さを演出してもの哀しくさせる意図がわからない。
「暑いより寒い方がいい」という人は、だいたい「寒いのは着込めばなんとかなるけど、暑いのはなにしても暑いから」という。なんでか、みんな漏れなく、これをいうときはドヤ顔をする。別にたいしてうまいことも、頭のいいこともいってないと思う。
ていうか、寒いのがいやだっていってんだよこっちは。着込んで対策しなくちゃいけないような、寒い状況そのものがいやなの。なんだよ『着込めば寒くない』とか。寒いよ。着込んだって。寒いもんは寒い。
そもそもさ、寒いのが苦手って話をしているんですよ。寒いのと暑いのとどっちがマシ?みたいな流れで。解決策がほしいんじゃないんですよ。相談してるんじゃないんです。話を、聞いて。私のいってることわかります?私、なにかおかしいこといってますかね?
冬は本当に憂鬱だ。おいしいもの食べるくらいしかできない。おでん、鍋、ブリ、お雑煮、ポトフ、お汁粉、甘酒、生姜湯、イチゴ、シュトーレン、シチューもいいな、ウナギも旬だった。
はー憂鬱ユウウツ。
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