「るろ剣」で語る CEO×COO ~志々雄と方治の関係~
どうもこんにちは。
ちょっと前にジャンプのアプリ(ジャンプ+)で「るろうに剣心」の志々雄 真実(ししお まこと)編がいい感じで読み放題でして、懐かしい~とかいって読んでたわけです。
そこで描かれていた「志々雄 真実(ししお まこと)」と十本刀のひとり「百識の方治」の個性と関係性が、ビジネスの世界のCEOとCOOにとても似ていることに気づきましたので分析したいと思います。
CEO 志々雄 真実
・「国盗り」という壮大だが揺るぎないビジョンを提示
・現場まで「弱肉強食」の行動規範を浸透
・明治政府から裏切られたという明確な動機づけ
・十本刀という強力な幹部を集めるカリスマ性
・勝負時を見極め、"戦艦煉獄"に資金の3/5を投資できる胆力
・狡猾なように見えるも、正々堂々を好む真摯さ
・(煉獄が落とされた)失敗から学べる仮説修正力
・15分しか戦えない弱さを側近(方治)にまで見せない精神力
COO 百識の方治(佐渡島 方治)
・「列強に負けない国」をつくるための国盗りというビジョンの共感
・トップを旗振りし、現場を鼓舞させ組織をまとめる統率力と演技力
・CEO(志々雄)に対しての強い尊敬の念
・今すべきことを考え、ボトルネックはどこか分析する理論力 (葵屋襲撃)
・戦略を計画し、数百人の集団を動かすことができる実行力
・CEOへ提言でき、軌道修正を促すことができるプレゼンテーション力
組織における立ち回り
僕が一番好きなシーンは、十本刀の特攻部隊(執行役員クラス)に黙って煉獄で東京へ攻めこもうとするも失敗し、説明責任が発生するシーン。
志々雄は、数分前にあった方治と攻め方の方向性の違いに議論し、怒り心頭で失敗の責任をすべて方治になすりつけます。
宇水(志々雄を憎みつつも出世をあきらめた執行役員)が、方治の爪を剥ぎ、そそのかすも、方治は自分で爪を噛んで剥ぎ自分の責任だと言い切ります。
それを見た志々雄は、自らのプライドを捨て、方治の立てた作戦に切り替えました。そして方治にこう言います。
「以後汚れ役は全て任せる。その代わりお前には常にいの一番の勝利を味わわせてやる」
CEOとCOOが密にコミュニケーションをとり、組織のために誰がどういう役回りをすればいいのか、という摺合わせができていることがはっきり見て取れます。
そしてこの人についていきたいと思わせるCEOの言動と思いやり。涙が出ませんか。
違いを認めリスペクトする
会社はひとりで立ち上げることはできても、スケールすることが難しく、そのためには必ず仲間が必要になります。
るろ剣の例でいうと志々雄はビジョナリーで、方治は現実思考。このふたりがうまく交わったことで組織として成り立ち大きくなったと思います。
僕らの会社は2人の共同創業ですが、経歴、持っているスキルや個々の性格などは全く違います。ただ大事にしたい根っこのところや倫理観は同じだと思っていますし、違うスキルだからこそ、補完しあい組織として色々なことができると思っています。
そこで大事なのは、スキルに優劣があるわけではなく「自分に持ってないものを素直に尊敬し、相手に伝えること」だと思います。
最悪なのはマウントを取り合ったり、自分の価値観にはめて相手を見てしまうことです。それは組織として絶対にうまくいきません。
志々雄と方治のように、違うスキルセットのお互いを認めて組織を作っていくことが大事だと思っています。
どこかで、「瀬田宗次郎と方治で比較する組織における二番手」みたいなことも書いてみたいと思います。
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