発達障害の特性に合わせた対応の前に
発達障害のある子どもに対して、
他の子と同じように扱って欲しいと思う親
障害にあった適切な配慮をしっかりとして欲しい親
両方いる。
最近よく見かける論調は、発達障害の子どもがすぐ暴力を振ったり、場の雰囲気を壊したり、ルールを無視したりしてしまうのは発達障害の特性上、ある程度は仕方がない。強く叱ったり、体罰的なことはしないで気持ちをしっかり聞いて安心できるようにしてあげるようにするのがよい。というのが多い。
間違っているとは思わない。
正しく適切なやり方だと思う。
ただ1つ決定的に重要な視点が欠落している。
いきなり発達障害のある子に叩かれ、痛く嫌な思いをし、叱ってくれると期待していた親や教師には「この子は仕方ないんだ」と言われ、自分より叩いた子に付き添い話を聞いている、そういう場面に出会う子どもの視点が欠落している。
叩かれたり被害を被った子たちを先にフォローし、その上で叩いたりした子をその特性に合わせてフォローすることが必要である。
そうしないと「あいつらはおかしいから仕方ないんだ」「おれたちとは違うんだ」という思いが強く残り、結果的に発達障害の人たちが苦労することになる。
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