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異なるタイプの2人が織りなす夏模様  能代松陽高校 大髙勇心3年/投手         深堀虎童3年/投手

 文◉工藤璃子

調子を取り戻したサウスポー

 昨夏の準優勝校・能代松陽。部員は53人で、学年に関係なく激しいレギュラー争いが繰り広げられる。現に、今年の春季県大会でベンチ入りしたメンバーのうち16人は1・2年生で構成されていた。
 指揮を執り19年目となる工藤明監督は、校名変更前の能代商業時代に2度チームを甲子園に導いているが、能代松陽としてはまだ聖地に足を踏み入れていない。2年ぶりに甲子園大会が開催される今年、キーマンとなるのは2人の投手だ。
 まず、1年夏から登板経験のある左腕・大髙勇心(3年)。同年秋の県大会では4試合すべてを1人で投げきり、東北大会でも登板した実績をもつ。
大髙は昨年の自身について、「思うような成績を出せなかった」と振り返る。そのため、決め球であるストレートの質を高めようと助走をつけて投げたり、ネットスローでフォームを調整したりしながら、夏に向けて準備しているという。
「いいピッチングをしたい」と話す彼の復調は、チームにとっても追い風となるだろう。

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