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守りきる野球で切り拓く頂点への道   秋田高校3年/投手 石井夢沙士

文◉工藤璃子

歴史ある進学校のエース

 県内トップレベルの進学校である秋田高校。明治の頃に創部された硬式野球部は、夏の甲子園第1回大会の準優勝校としても知られている。古くから文部両道を実現し続けている同校には今年、絶対的エースが存在する。
 3年生投手の石井夢沙士(いしい・むさし)。キレのあるストレートとカットボール中心の決め球を武器に、最速144km/hを誇る本格派右腕だ。伊東裕監督は石井について、「肩肘の柔らかさとボールへの力の伝え方は天性のもの」と評価。この先の将来も期待できる投手である。
 
 
 昨秋から1人で投げきることが多い石井。地区大会で敗れた今春について、次のように分析する。
「冬から少ない時間で磨いてきたインコースの精度は高かったので、そこは良かった。ただ、2アウト、ランナーなしから失点があり、あと1つというのが課題です」

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