見出し画像

選挙ボランティアって実際どうなの?〜初心者がSNS運用のお手伝いをしてみた〜



こんにちは!
Stand by WomenのAyakaです。

皆さんは選挙ボランティアをしたことはありますか?
きっとこの記事を読もうとしている方は、したことがないという方が多いのではないでしょうか。

今回は、私が選挙ボランティアをした経験から、選挙ボランティアの実態とその大切さについてお伝えしたいと思います。

私が行った選挙ボランティアは「選挙運動期間に行う選挙ボランティア」です。
選挙ボランティア自体は、選挙運動期間でなくてもできることがあるので、詳しくは  選挙ボランティアのしおり を見てもらえたら嬉しいです。

選挙ボランティアで行ったこと

Stand by Womenでは女性議員の方の悩み相談を受けているのですが、そのなかで、ある議員の方の選挙運動を手伝うことになりました。

選挙運動中にできるボランティアとして下記のようなものがあります。

・街頭演説でのビラ配り
・ビラへの証紙貼りや公選はがきの宛名書き
・掲示板へのポスター貼り
・ビラのポスティング
・ウグイスや選挙カーの運転手
・選挙事務所番や電話かけ
・動画や広報物の作成
・SNS運用

できることは他にももっとありますが、上記の項目だけ見ても結構な人手が必要なのはイメージできますよね。

私は今回のお手伝いで、SNS運用をすることにしました。
SNSといっても、昨今はいろいろなSNSがあります。
Twitter, Instagram, Facebook, TikTok, Youtube…
そのなかでも今回は、TwitterとInstagramの投稿・フォロー・いいねなどを行うことにしました。
具体的には、
・候補者の街頭演説の日程や街頭演説の様子をツイートする
・Twitterで候補者について書かれている投稿をいいねやRTする
・候補者に関心がありそうなユーザーをフォローする
・Twitterに投稿した内容をInstagram にも投稿する
といったことを行いました。

選挙ボランティアは難しい

SNSアカウントを作成し、さあ投稿しようという時に私がまず思ったことは「投稿していいことと悪いことをどうやって判断すればいいのかがわからない」ということです。
もちろん、社会常識として投稿していけないことはわかりますが、それ以外に気をつけなければいけないことのイメージが湧きませんでした。
実は、このときの私は公職選挙法をあまりわかっておらず、選挙ボランティアの経験も一切ありませんでした。

選挙運動のボランティアでは、公職選挙法を守って活動すること、有権者の信頼を裏切らないように活動することがとても大切です。
特に公職選挙法に反することを行えば、当選が無効になる可能性もあります。
それほど大事な公職選挙法ですが、調べてみてもわかりやすくまとまっているものが少なく、結局どうすればいいの?と思うことが多々ありました。

選挙ボランティアのイメージを友達や知り合いに聞いた際に、あまりいい反応がなかったため、ボランティアに参加することのハードルの高さは感じていましたが、
今回の経験を通して、その原因のひとつが公職選挙法の難しさなのだと思いました。

選挙ボランティアが増えない要因は他にも多々ありますが、公職選挙法のとっつきにくさが解消されることは、その要因のひとつを取り除くことになると思います。

現場は常に人手不足

また、選挙ボランティアをしている際に、候補者の陣営の方たちを見ていて、現場は常に人手不足だということに気づきました。
上記でも述べたように、選挙運動期間中にボランティアにしてもらいたいことはたくさんありますが、ボランティアを募集してもなかなか人は集まりません。
今回の候補者の方は初めての出馬ではありませんでしたが、それでもボランティアを集めることに苦労されていました。

選挙ボランティアの人手不足が女性議員が増えない原因!?

女性議員が増えない原因は様々ですが、今回の経験を通して、選挙ボランティアの少なさも女性議員が増えない原因の一つだと感じました。
ボランティアを集める場合、何期も議席を得ている候補者のほうが集めやすい傾向にあります。
また、女性候補者の場合はボランティアスタッフからハラスメントにあう可能性が高いため、「ただ人数を集める」以上の難しさがあります。
実際、Stand by Womenに相談された女性議員のなかには、ボランティアスタッフからのストーカー行為に悩まされている方がいました。

オンラインよりオフラインのボランティアが大事

お手伝いをした選挙が無事終わった後に、候補者の方からフィードバックをいただきました。
そのなかで、オンラインの活動(SNS運用など)も大事だが、自分の選挙地域で票を獲得するにはオフラインの活動(ビラ配りなど)がより必要だと思ったというお話がありました。
私は今回のボランティアではオフラインの経験をすることはなかったので、次回の選挙でぜひ挑戦してみたいと思っています。

女性議員を増やすために、私たちができること

日本の女性議員は全体の2割ほどしかいません。
これは、世界的に見てもとても低い数字です。
私たちは、このような状況を変えるために何ができるのでしょうか。

私は、今回の経験を通して2つのことを思いました。

①女性議員を増やすためには、特に現場で動ける選挙ボランティアがもっと増える必要がある。
②選挙ボランティアを増やすためには、まず、公職選挙法を学ぶことの難しさを解消したい。

これらを解決するために、選挙ボランティアのしおりの制作に携わりました。
選挙ボランティアのしおりはStand by Womenのメンバーで企画・作成したものです。
選挙ボランティアをする際に押さえておきたい公職選挙法を、分かりやすく説明しています。
もし皆さんが選挙ボランティアに関心を持ったら、ぜひしおりを手に取っていただきたいです。

最後になりますが、この記事が皆さんにとって、選挙ボランティアについて知るために少しでも役に立つものになれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?