カウンセラー男、再び
カウンセラー男から連絡がきた。
「こんばんは。体調はどうですか。もし良ければ、前にお話していたハーブガーデンにご一緒しませんか?」
びっくりした。
もう連絡が来ないと思っていた。
どうしよう。
嬉しいような、嬉しくないような。
いや、嬉しくないはないな。
なんて返そう。
行きたいような、行きたくないような。
行って前回のように具合が悪くなるのが怖いな。
でも、心のどこかで連絡来ないかな?と気にはなっていた。
気になっていたどころか、過去にやりとりしたLINEを一日に何度も見返していた。
だけど...
また私のストッパーが外れた。
「こんばんは。今電話大丈夫ですか?」
LINEの返信をする代わりに電話をかけた。
ハーブガーデンのことはのらりくらりとかわし、自分の日常をひたすら話し続けた。
通話時間は3時間40分を超えていた。
結局、ハーブガーデンは今度ということで日にちは決まらなかった。
彼に会いたい。会って話を聞いてほしい。
何なら隣で安心して眠らせて欲しい。
だけどきっと私は、別に彼じゃなくていいんだ。
ただ寂しくて、絶対的な味方がほしいだけ。
きっと、そんな気持ちも今だけだ。
男女として今より距離が近付くことは簡単だけど、私は長続きできる関係を築けない。
多分私は彼を大事にできないし、恐らく彼は私から離れていく。
40年以上生きてると自分の未来がなんとなくわかるんだ。
そんな悲しくて傷つく面倒くさい未来が待ってるなら、最初から近づかない方が気持ちが楽だ。
もうこれ以上傷は増やしたくない。
自分の欠点もわかってるけどなかなか直せないし、直すつもりもないし、相手に合わすことも面倒だ。
そんな人間だから独りを選択するんだろうな。
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