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妻の再就職から気づいた、夫に大事な3つの心構え

小学校教員をしていた妻が、第一子の出産を機に退職。専業主婦だったのですが、第二子が生まれて一年になる頃、民間企業への転職活動を始めました。その時に夫として微力ながらサポートした、そんな経験から気づいた夫に大事な3つの心構えを綴ります。

僕の転職による出戻り

妻は、石川県の小学校で3年間教員をし、その後、自分が当時京都で働いていたので、京都の小学校に試験を受け直し、合格しました。結婚してから数年、京都で小学校教員を務めました。

京都府の教育委員会ではなく、京都市の教育委員会での採用試験で、倍率非常に高かったのに、一発合格をしました。石川で教員をしながらの受験だったのですが、素直にすごいなと思った次第です。

その後、僕が急遽転職をすることになり、京都府から石川県への移住が決まりました。転職活動を始まる前に、自分の意思やその後のキャリアに関する考えについて、妻には十分に共有した上で、納得してくれたので、転職活動を始めていました。

ただ、石川県での教員→京都府での教員になったのに、再度石川県へ戻ることになったので、申し訳無さを感じつつも、妻には本当に感謝しかありません。(しかも、当時、第一子を妊娠中)このことから、今後、妻が何かキャリアで悩んだ時は、全力で力になろうと思いました。

妻の実家が石川県で無かったら、この転職自体がなかったかもしれません。

妻の経歴

ここで、少し妻の経歴を簡単に紹介します。教育学部出身で英語教育専攻、大学時代にフィンランドに1年間派遣留学(教育学専攻)。石川県の小学校で3年間教員を経て、京都の小学校で約2年の勤務。小学校教員免許に加え、中学・高校の教員免許も所有(英語)。

僕の転職と第一子の出産のタイミングで、教員を辞めて、専業主婦へ。

ただ、もしかしたら、教員以外のキャリアもあるかもしれないと、個人で通信の翻訳講座(英→日)を1年間受講。その後、若干、ギグワーカー的に個人で翻訳の単発仕事などを若干請け負う期間があり、事務系の単発仕事も請け負ってた。(出産前後)第一子の出産後は、食生活アドバイザーの資格も取得。

英語教育においては、フィンランドに留学したこともあるので、一定程度のスキルや経験があるので、妻の社会的価値は高いと思っていて、専業主婦ではもったいないなと思っていました。

人間的にもできた人だなと思いつつも、本人は謙遜しすぎで、たまに自己評価低い時もありますが、目標設定したら、とことんそこに突き進むバイタリティすごいなとやっぱり傍目にみて思います。

あとは、「自分はアドバイスできる立場ではないけど、話聞くだけならできる。」という謙遜からくるその傾聴力は、半端ない。(なんか大学時代から話聞く相手役として、周りから頼られた。)

小学校教員か、民間企業か。

息子の保育園入園(当時3歳)が決まり、第二子も出産。第二子がちょうど一歳になるタイミングで、妻の仕事探しが始まりました。

妻が当時の様子を綴ったnote記事がありますので、参考までに。

僕の考えとして、結婚する以上、結婚する人が「結婚」することで、人生の可能性を狭めてしまうことをしたくなくて、妻の「働く」・「働かない」という選択は常に残すのが、最低限できるように経済的にはどうにかしたいし、(当然、家事・育児は分担が当たり前)、精神的にもお互いにサポートできる関係がいいと思ってました。

その転職活動を始まるときに、小学校教員か、民間企業か、妻が悩んでいたので、自分にできることなら、と子どもたちが寝た夜に相談に乗っていました。

「何がきっかけで、教職員ではなく、民間企業で働きたいと思ったのか?」

「働くことで、何をしたいと思うのか?それは、教職員ではできない?」

「働く上で、何をしているときに、一番やりがいを感じるか?」

「民間企業のイメージは?そこで何ができると思うか?」

「自分が教員時代で培ったと思う経験はどのようなこと?それが他の職業にどのように生かせると思うか?」

など本人の考えていることはもとより、色々と質問をぶつけていきました。最初の段階ではまだ言葉に詰まることも多かったので、改めて自己分析(マインドマップ法)をすることを勧め、自分の教職員時代のスキルを棚卸し、教員時代に楽しかったこと、辛かったことなどモチベーショングラフも書くように勧めました。

時には、休日の半日など一定の時間を一人で取ってもらい、自己分析に時間を割いてもらいました。その後にまた、対話の時間を取り、といったやり取りを何回か繰り返してしまいました。

妻の良き相談役になる、それが転職するときに夫である僕に必要なひとつの心構えでした。

人には人の歩くペースがある

人には人の歩くペースがある、決断に至るまでに必要な時間も人それぞれ。人の性格は違うので、自分が決断までに至る時間をあまり必要としない一方で、妻はそういうタイプではありませんでした。

僕は、決められた日々の行動については、割と分析タイプだったり、計画を立てたりも、まぁまぁ、するのですが、一方で決断系は直観に従います。

一方で、妻は予測された未来を好むタイプなので、できる限り下調べを行い、決断までに十分な時間を取るタイプでした。
(性格的には、僕と対照的なタイプだと思います。)

よく自分達の性格をこちらの分析手法で捉えることがあるのですが、妻は緑(構造型)、僕は黄色(コンセプト型)寄りな気がしています。(妻は既に最近分析済みで、緑だったのですが、僕は不明ですw)

なので、今すぐに仕事を始めなければならないというわけでもなかったので、ゆっくりと時間を取ってもらうことにしました。初めての就職活動で不安だと思うし、特に急ぐ必要もない。人には人の歩くペースがある、相手の性格を理解し、相手のペースを尊重する、これも大事な考えのひとつでした。

制約をお互いに把握する。

例えば、妻が教職員を続けていて、産休や育休明けに転職を希望、民間企業へのキャリア転換を考えていたら、また話は違ったかもしれません。

子どもが生まれる前に退職していたため、僕の給料ベースでの生活をしていたので、妻が働くか、働かないか、収入の面での制約はあまりありませんでした。

今の生活がどのようなベースで成り立っているか、将来どのような費用が必要になってくるか、今の仕事を辞める、どの仕事に就くか、経済的な部分、時間的な余裕、色々と選択肢によって大いに変わります。

なので、自分達が今どのような状況なのか?その選択をした際に、どのような制約が生まれるか、しっかりと夫婦(家族)で把握しておいた方が良いです。

その選択をした後に、知らなかった、理解していなかった、だとその選択について、もしかしたら後悔やその後の悩みのタネになるからです。

そういう意味で、僕らの家族は、毎月の家計簿は二人で相談しながらつけて、どこにどのような費用を見込むか、や、将来的に必要な費用をある程度共有していたのが、大きかったなと思います。

全てがうまくいく選択肢はやっぱりなかなかないです。でも、自分達にとって何が大事で、何を少しは制限されてもいいか、それは夫婦でお互いに話し合っておく、それが夫として大事な心構えのひとつでした。

夫としてでもなく、パパでもなく、一人の人間として

最後にはなりますが、夫としての心構えとしては、

・良き相談役になる

・相手の性格を理解し、相手の歩くペースを尊重する

・制約を把握する

かなと思います。夫婦でお互いのキャリアをサポートし合うことで、夫婦それぞれが自分らしい人生を歩めることに繋がると思います。その一方で、一人の人間として、お互いに刺激しあえる関係がいいなとも思うので、そういう意味でも、やりたいことを極力やれる夫婦の関係で居たいと改めて感じました。

宣伝にはなりますが、妻が以下の企画に寄稿し、受賞しました。(はるママ)

最後に(ママの就職支援は、子育て支援のひとつ)

子育て支援の中に、働きたいママへのキャリア支援を入れるべきだと感じています。

働きやすい職場を求めて、条件をあれこれ付けるのは、悪いことなのだろうか?

何かを諦めないといけないのでしょうか?今、住んでいる石川県かほく市は、子育て支援手厚くて、最近は若い子育て世代が増えています。一方で、悩みのタネは、ママたちの再就職の場所がない。

市の子育て支援センターに行くと、ママたちの悩みの上位に上がる。

子ども園には子どもは預けられる。でも、希望に合った仕事がない。(求職数が少ないという意味)

ハローワークとか行くと、その条件はないね、とか、それは甘すぎる、など諦めを迫る言葉の数々。何かを諦めないと、働けないという現実。

根深い。

自分の周りでも、結構仕事探してるママが多い。普段一緒に話してて、熱意持った方もいる。(まずは緩やかにスタート、子どもが大きくなるにつれて、恐らく徐々にかけられる時間は増えていくとは思う。)

特に地方だといまだに仕事観が古く、この手の女性の状況に対する理解が不十分な部分もある。地方こそ、働き手に困っているはずなのに。逆に、雇用者側が働き手に求める条件が強すぎる気がしています。

リモートワークが広がり、地方でも関東方面の仕事をリモートできることも多くなってくると思う。地方企業は、地元に隠れている人材をうまく活用しないと、後々厳しいことになってくるのでは?と思う今日この頃です。

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