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『奥会津最後のマタギ』取材記録

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小学館の雑誌『BE-PAL』に2019年2月号から2021年8月号まで連載した『奥会津最後のマタギ』の取材記録を写真中心に振り返る内容です。
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#自然

「奥会津最後のマタギ」取材記録2018年11月

小学館の雑誌『BE-PAL』での連載が決まり、その最初の取材で奥会津・金山町を訪れたのは2018年11月4日、5日、6日のこと。

わが家から金山町まではクルマの場合は常磐道→磐越道・会津坂下ICルートと、東北道・西那須野塩原IC→国道400号線ルートがある。常磐道を使えば3時間40分、東北道を使うと所要時間は4時間10分だとカーナビが教えてくれる。

金山町へ行くときはいつも東北道ルートを使う。

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自然との共生を図るマタギに密着したワクワクドキドキ体験記

 猪俣昭夫さん(1950年生まれ)は、江戸時代より前に奥会津・金山町の三条地区に移り住んだ旅マタギの系譜を継ぐ最後の一人。身長185㎝の長身。すらっと伸びた長い脚。高倉健を彷彿させる男前。流行の服を着せればモデルのようであり、ダークスーツを着せれば大会社の重役のようにも見える。マタギという言葉からイメージする風体と、猪俣さんのそれとはまったく異なる。
 初めて会ったのは2016年2月のこと。雪に埋

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