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【2022年1月】注目のスタートアップ企業5社

含垢忍辱(がんこうにんじょく)
→ 垢は恥の意で、屈辱を耐え忍ぶこと。

自分の信念を貫こうとすると、屈辱を味わうことがある。

まだ何者でもなければ聞く耳を持たない人が多いのは当然で、その状況をどう考えるかが重要だ。

自分の話を聞かないヤツは本当にイケていないと思っていてはダメだということだ。

かくいう私も、そんな側の人間だったように思う。

それが間違っていることに気づいたというか、何者でもない人の声は届かなくて当たり前なのだ。

そこで感じた屈辱を相手にぶつけるのではなく、敵は己自身だ。

自分の話を聞いてほしいのであれば、自分の力の無さを素直に認め、話を聞いてもらえるようにする方法を考えることである。

そして、考えるだけではなく実行していくこと。

これが誰にでもできることなのだが、実際にやり抜く人がいないから成功者と呼ばれる人たちが世に誕生する。

その結晶が、スタートアップがメジャーになることだ。

2022年1月の注目のスタートアップ

シリーズAで〇億円の資金調達といった記事を目にする機会が増えた。

お金を集めることが企業の目的ではないが、事業を拡大するに当たって資本は重要だ。

2022年も引き続き、スタートアップに資金が集まっている。

そんな中、注目されているスタートアップを紹介していこう。

Exotec(エグゾテック)

倉庫内のロボットシステムを提供するフランスのスタートアップが、Exotec(エグゾテック)だ。

ExotecのSKYPOD(スカイポッド)システムは、ロボットを使った物流テックシステムである。

倉庫内に高く積み上がった商品棚の細い通路を、注文に応じてロボットが縦横無尽に走り回り、商品を集めてくるというシステムだ。

専用の商品棚のリフトを使い高所の商品でもロボットが取ってくるため、顧客企業は自社倉庫の容積を最大限使える。

従来の倉庫ロボットでは難しかったピッキングも可能だ。

多関節アームを持つロボットである、Skypicker(スカイピッカー)は、2cm×2cm以上の表面積がある商品であればピッキングして仕分けることができるという。

ピッキングスピードは1時間あたり600回。

これらのロボットをシステムで同期し、連携することで倉庫内のオペレーションを自動化する。

そんな、Exotec(エグゾテック)が、3.35億ドル(約382億円)を調達し、調達額の総額は4.5億ドル(約513億円)となっている。

最新の評価額は、20億ドル(約2,280億円)のユニコーンとなっている。

2021年の売り上げは前年比で2倍の1億ユーロ(約130億円)を超えた。

顧客は3倍にまで成長し、日本を含む4か国に拠点を持つまでに急成長している。

顧客はEC事業者や食品スーパー、製造業など30以上の業界に至り、ファーストリテイリングやアメリカのGAPもSKYPODを導入している。

インテグリカルチャー

培養肉の日本代表として注目されているのが、インテグリカルチャーだ。

インテグリカルチャーは肉屋ではない。

コア技術を活用した製造装置を販売し、培養の民主化を通じて社会課題の解決を目指している。

そんな、細胞を組織培養して培養肉をつくる技術を持つインテグリカルチャーが7.8億円を調達した。

投資家は、既存投資家のリアルテックファンドやBeyond Next Ventures(ビヨンドネクストベンチャーズ)。

そして、新たな投資家としてFuture Food Fund(フューチャーフードファンド)なども出資を決めている。

これで、総調達額は19億円となっている。

STUDIO(スタジオ)

Webデザインプラットフォームを展開するSTUDIO(スタジオ)がシリーズAで約3.5億円を調達した。

これで調達総額は5.3億円になり、本調達資金を組織、開発、マーケティングの強化に使用するという。

提供するSTUDIOは、いわゆるノーコードと呼ばれる、プログラミングなしで専門領域の作業が可能となるサービスの1つだ。

とにかく手軽にWebサイトを作りたい人がターゲットで、画像や文字をドラッグ&ドロップで直感的に任意に配置することができる。

ザインしたサイトをワンクリックですぐにWeb上に公開できる。

さらに、スマホ対応などWebサイトを閲覧する人の画面サイズに適したサイトレイアウトにするレスポンシブデザインなどについても標準装備されている。

公開したWebサイトは、共同編集をすることができるので、非エンジニアのチームでも運営管理することが可能で注目されている企業だ。

Dream Games(ドリーム・ゲームス)

トルコのゲームスタートアップ、Dream Games(ドリーム・ゲームス)が2.55億ドル(約291億円)を調達した。

現在の評価額は27.5億ドル(約3,135億円)というユニコーンである。

トルコではゲーム産業が盛んであるということもあり、トルコには300以上のゲームスタートアップが存在している。

パズルなどモバイル向け無料ゲームアプリの開発が中心だ。

Dream Gamesが運営するパズルゲームアプリのRoyal Match(ロイヤル・マッチ)はダウンロードやプレイは無料で、ゲーム内課金がある、いわゆるフリーミアムモデル。

2021年3月にリリースされると、3ヶ月以内にアメリカ、イギリス、ドイツの3ヶ国のApp売上ランキング20位以内にランクインしている。

ユーザ数は毎月1,300万人以上、AppleとGoogleの手数料を除く売り上げは毎月3,100万ドル(約35.3億円)と、ドル箱コンテンツに成長している。

アクセルラボ

スマートホーム事業を行うアクセルラボが、7億円の資金調達を行い、総調達額が22億円となっている。

アクセルラボは、スマホで自宅の家電などを制御できる、スペースコアという、住宅向けプラットフォームサービスを展開している。

スペースコアは、物件を管理する不動産事業者が導入を決め、管理する賃貸物件の入居者にアカウントが広まる仕組みだ。

スペースコアの価値は主に2つある。

1つ目は、賃貸物件の入居者は専用スマホアプリを使い、部屋に備え付けの照明や床暖房、給湯器などを手元で一括操作できる。

現在、対応するスマート家電のデバイスはYKKやリンナイなど大手メーカー含め約20種類程度だが、今後増やしていくという。

2つ目は、賃貸管理会社が入居者とのコミュニケーションをスペースコア上でできるようになる。

従来は紙の契約書や電話、対面での故障対応などアナログな方法で、双方に面倒なことも多かった。

しかし、このような契約関連の事務手続きや生活サービスの申し込みなどを行うことができるというものだ。

料金は設置工事費用とデバイスごとに設定費用が初期導入費用としておよそ10〜20万円かかる。

そして、利用料が1戸あたり毎月500円で、現在の導入戸数は1.8万アカウントを超える。

まとめ

5社ほど紹介したが、やはり最後のアクセルラボはstak社との領域が重なっている部分もあって注目したいところだ。

冒頭にも書いたとおりで、資金調達はあくまで途中結果ではあるが、調達総額で22億円を超えているというのは、純粋にすごいことだ。

このように業界全体が盛り上がっていくことは大歓迎だし、負けていられないという気持ちにさせてくれる。

stak社も大きな発表ができるように粛々と進めているので応援していただきたい。


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植田 振一郎 Twitter

株式会社stakは機能拡張・モジュール型IoTデバイス「stak(すたっく)」の企画開発・販売・運営をしている会社。 そのCEOである植田 振一郎のハッタリと嘘の狭間にある本音を届けます。