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世界と日本の日別出生数と死亡数

生死無常(しょうじむじょう)
→ 人の生死の無常であることや人生の儚さをいう言葉。

日常過ごしている中で、生死について意識することはほとんどないだろう。

けれども、時間に余裕がありすぎる場合やある程度の年齢を重ねると意識する機会が増えると理解している。

また、毎日どこかしらで生まれる人がいる一方で、当然亡くなっている人もいるわけだ。

2023年6月現在の世界人口は約80億人ということだが、具体的にはどのエリアで生まれる人が多く、亡くなっていく人が多いのか。

発表されている2021年に発表されたデータが中心になるが、まとめてみた。

毎日生まれてくる人と亡くなっている人の数

ということで、まずは世界で毎日生まれてくる人と亡くなっている人の数は下記のとおりだ。

2021年時点では、世界の平均出生率は約18.5人/1,000人、死亡率は約7.6人/1,000人だった。

18.5人/1,000人という数値は、1,000人あたり18.5人が生まれるという意味だ。

この数値を2021年当時の世界の人口、約77億人に適用していけば具体的な数字が出てくる。

1年間での出生数と死亡数は次のようになる。

  • 出生数:18.5/1000*7,700,000,000 = 142,450,000人

  • 死亡数:7.6/1000*7,700,000,000 = 58,520,000人

これを1日あたりに換算すると下記のとおりだ。

  • 出生数:142,450,000/365 = 390,000人

  • 死亡数:58,520,000/365 = 160,000人

つまり、毎日世界では約390,000人が生まれ、約160,000人が亡くなっていると推定できる。

同様に日本のデータに当てはめていくと、2021年時点で、日本の出生率は約1.34であり、死亡率は約11.1だった。

これは年間を通じて約864,000人が生まれ、約1,400,000人が亡くなっていることを意味している。

日々の数値に直すと、毎日平均約2,370人が生まれ、約3,830人が亡くなっているということになる。

世界の出生数の多い国ランキングと具体的な人数

出生数は一般的に人口に依存する。

となると、人口が多い国では出生数も多い傾向にある。

それぞれの国の具体的な出生率や人口政策なども影響を与えるが、人口が多い国は下記のとおりだ。

ちなみに、データは2020年の推定人口に基づいている。

  1. 中国

  2. インド

  3. アメリカ合衆国

  4. インドネシア

  5. パキスタン

また、全世界の平均出生率(約18.5人/1,000人)と各国の人口(2020年の推定人口)を基に大まかな出生数を推定すると下記のとおりになる。

  1. 中国:約14億人

  2. インド:約13億人

  3. アメリカ合衆国:約3億3千万人

  4. インドネシア:約2億7千万人

  5. パキスタン:約2億2千万人

そして、年間の出生数は人口*出生率で計算できる。

これを1日あたりの数に換算すると近似値で下記のとおりになる。

  • 中国: 14,000,000,000*0.0185/365 = 707,000人/日

  • インド: 13,000,000,000*0.0185/365 = 655,000人/日

  • アメリカ合衆国:330,000,000*0.0185/365 = 16,700人/日

  • インドネシア:270,000,000*0.0185/365 = 13,600人/日

  • パキスタン:220,000,000*0.0185 ÷ 365 = 11,100人/日

世界の死亡数の多い国ランキングと具体的な人数

死亡数も出生数と同様に一般的に人口に大きく依存する。

出生数と同様に2020年の推定人口に基づいて算出すると下記のとおりだ。

  1. 中国

  2. インド

  3. アメリカ合衆国

  4. インドネシア

  5. パキスタン

また、全世界の平均死亡率(約7.6人/1,000人)と各国の人口(2020年の推定人口)を基に大まかな死亡数を推定すると下記のとおりになる。

  1. 中国:約14億人

  2. インド:約13億人

  3. アメリカ合衆国:約3億3千万人

  4. インドネシア:約2億7千万人

  5. パキスタン:約2億2千万人

年間の死亡数は人口*死亡率で計算できる。

これを1日あたりの数に換算すると近似値で下記のとおりになる。

  • 中国:14,000,000,000*0.0076/365 = 290,000人/日

  • インド:13,000,000,000*0.0076/365 = 270,000人/日

  • アメリカ合衆国:330,000,000*0.0076/365 = 6,800人/日

  • インドネシア:270,000,000*0.0076/365 = 5,300人/日

  • パキスタン:220,000,000*0.0076/365 = 4,300人/日

日本の出生数の多い都道府県ランキングと具体的な人数

次に世界と比較するためにも、日本の出生数の多い都道府県ランキングと具体的な人数をまとめていこう。

ここでも世界のデータと同様に、人口が多い都道府県で通常は出生数が多くなる傾向がある。

2021年時点のデータで人口が多い都道府県は下記のとおりだ。

ちなみに、データは2020年の推定人口に基づいている。

  1. 東京都:約14,000,000人

  2. 神奈川県:約9,200,000人

  3. 大阪府:約8,800,000人

  4. 愛知県:約7,500,000人

  5. 埼玉県:約7,300,000人

各都道府県の人口数と全国の平均出生率を基に大まかな出生数を推定すると下記のとおりとなる。

  • 東京都:14,000,000人*0.0071(2021年の出生率)= 99,400人/年(272人/日)

  • 神奈川県:9,200,000人*0.0071 = 65,320人/年(179人/日)

  • 大阪府:8,800,000人* 0.0071 = 62,480人/年(171人/日)

  • 愛知県:7,500,000人*0.0071 = 53,250人/年(146人/日)

  • 埼玉県:7,300,000人*0.0071 = 51,730人/年(142人/日)

日本の死亡数の多い都道府県ランキングと具体的な人数

こちらも同様に、人口が多い都道府県で通常は死亡数が多くなる傾向がある。

くり返しになるが、2020年の推定人口に基づくと、日本の人口が多い都道府県は下記のとおりだ。

  1. 東京都:約14,000,000人

  2. 神奈川県:約9,200,000人

  3. 大阪府:約8,800,000人

  4. 愛知県:約7,500,000人

  5. 埼玉県:約7,300,000人

これに各都道府県の人口数と全国の平均死亡率を当てはめると、大まかな死亡数を推定することができる。

  • 東京都:14,000,000人*0.0111(2021年の死亡率)= 155,400人/年(426人/日)

  • 神奈川県:9,200,000人*0.0111 = 102,120人/年(280人/日)

  • 大阪府:8,800,000人*0.0111 = 97,680人/年(268人/日)

  • 愛知県:7,500,000人*0.0111 = 83,250人/年(228人/日)

  • 埼玉県:7,300,000人*0.0111 = 81,030人/年(222人/日)

まとめ

こうやって書き出していくと、世界では人口が毎日急激に増えているのに対して、日本では人口が着実に減っていることがわかる。

上述したとおりだが、世界では毎日約390,000人が生まれ、約160,000人が亡くなっているので、約230,000人増えている。

また、日本では平均約2,370人が生まれ、約3,830人が亡くなっているので、約1,460人減っているということだ。

中でも、最も人口が多い東京都では毎日154人減っているという計算になる。

いつぞやも書いたかもしれないが、人口減というのは純粋に国力の低下に繋がる。

国力の低下に関してどうでもいいと思っている人も多いが、そういう人は単純に生活に影響が出てくることを理解していない。

つまり、出生数が減っているということに対して、あまり深く考えていない人が多いわけだが、この少子化こそ、本来は政府が全力で取り組むべき課題の1つだ。

すでに日本は世界から安い国だと思われていて、仮に移民政策を実行したとしても来たいと思ってくれる人が着実に減っている。

そのことも知識としてしっかりと覚えておいた方がいい。


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株式会社stakは機能拡張・モジュール型IoTデバイス「stak(すたっく)」の企画開発・販売・運営をしている会社。 そのCEOである植田 振一郎のハッタリと嘘の狭間にある本音を届けます。