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コロナ禍で増えていく飲食店のリアルな閉店数

意馬心猿(いばしんえん)
→ 走り回る馬や騒ぎ立てる猿にたとえ、心が落ち着かいないことをいう。

心が落ち着かないといえば、コロナの影響で営業自粛や時短営業を強いられている外食産業に携わる人々だろう。

以前にも触れたが、東京都の貯金に当たる財政調整基金の残高が2021年度末時点で21億円になる見通しだ。

コロナ前の2019年度末時点の財政調整基金は約1兆円あった。

額が大きくてわかりにくかもしれないので、わかりやすくするならば、10,000円あった貯金が21円になるという感覚だ。

いかにコロナによって、都政でお金をばら撒いたかがよくわかるだろう。

外食産業への影響

東京都内の飲食店は緊急事態宣言中、一定の条件を満たして自粛すれば、1日60,000円という保証が出るという内容だった。

この保証が少しずつ支払われているが、段階的で全額が払い込まれているところは少ない。

つまり、まだ入金を待っている状態の飲食店も多い。

その間、営業をやめることを決めていても店舗の契約はしておかなければいけなかったりという事情もある。

また、いざ保証が支払われるのを待っていたのに支払われなかったという事例も出てきている。

外食閉店2019年度の1.9倍

外食閉店1.9倍の5230店 20年度、リーマン危機上回る

(出典)日本経済新聞

こちらの記事によると、2020年度の飲食業調査によると、閉店数が5,230店に達したことがわかったとのことである。

この事実は、2019年度の1.9倍に達しただけでなく、リーマン危機時の08年度(3,859店)も大きく上回っている。

加えて、新店や既存店改装などへの設備投資額も前年度比3割減と大きく減少しているそうだ。

2020年度の新規出店数は3,465店ということなので、圧倒的に閉店数が上回っていることがわかる。

いかに新型コロナウィルスの影響が大きいか理解できるだろう。

ちなみに、この調査対象は外食主要557社に、4月上旬から6月上旬までに実施し、有効回答は311社という内容である。

閉店が多かった業態について

・レストラン:1,249店
・居酒屋・パブ:919店

企業別で見ると、下記の企業の撤退が目立つ。

・ペッパーフードサービス社(ペッパーランチなどを運営):392店舗
・コロワイド社(牛角、かっぱ寿司などを運営):386店舗
・すかいらーくホールディングス(ガスト、ジョナサンなどを運営):176店舗

閉店するということは、当然売上と利益が確保できないということで、比較可能な292社の店舗売上高は前年度比15.9%減の6兆5,420億円ということである。

要するに、1年前に比べて売上が約16%落ちているということなのだが、これは比較的営業利益率の低いとされる外食産業にとっては壊滅的な数字である。

1997年度の調査開始以降、最大の減少率ということである。

コロナ禍でも売上を伸ばした業種

こういったネガティブな状況の中でも、やはり業績を伸ばしてくるところは出てくる。

それは書かなくてもわかる人も多いと思うが、宅配(デリバリー)だ。

日本ピザハットやドミノ・ピザジャパンは、前年同期比14.7%増と絶好調という結果になっている。

ウーバーイーツをはじめ、様々な飲食デリバリーサービスが浸透し始めているので、理解できる人も多いだろう。

今後の外食産業について

冒頭に述べたが、緊急事態宣言中の自粛や時短営業での保証を受け取り次第、閉店を決めているという飲食店も多いといわれている。

となると、お金をもらったらお店を閉じるというところが一気に増えるということだ。

2020年度の調査よりも閉店数が増える可能性は十分にある。

これを好機だと捉えて、今までは絶対に空きがでなかったような物件を取得するという判断をする人たちもいる。

私もこの外食産業の停滞については、ポジティブに考えている側である。

周りにも外食産業に携わっている人もたくさんいるので、いい加減なことはいえないが、その理由は人々の我慢が限界に近づいているのがよくわかるからである。

人が多く集まっている都心部になればなるほど、お酒を提供して20時以降まで営業しているお店は連日満員御礼状態だ。

そりゃそうだと思う。

なぜ、いつまでも我慢しなければいけないのか、ストレスが溜まっているのがよくわかる人々の動きである。

この流れに対しては、抗うことはできないと思っている。

ましてや財政がどこも逼迫してしまっているのは明確で、経済を回していかなければ根本の保証の部分すら危うくなってくる可能性も高い。

となると、動くしかないのである。


ということで、ここからは宣伝に入ろう。

飲食店の新たな形ということで、2nd HOUSE(セカンドハウス)というプロジェクトをstak社で始めることになっている。

「2つ目のリビングをあなたに」というコンセプトで始めるこのプロジェクトには、こんな思いが込められている。

リラックスできるリモートワークをする場所が欲しい
リモートワークしたあとにそのまま知人や友人と食事がしたい
誰にも合わずに全てネット上で入室から退室まで行いたい

stakの新しい挑戦の1つとして、この2nd HOUSEの第1号店は飯田橋に7/1にプレオープンする。

詳細については、随時紹介していくので、興味のある方や使ってみたい方は直接連絡をいただきたい。


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植田 振一郎 Twitter

株式会社stakは機能拡張・モジュール型IoTデバイス「stak(すたっく)」の企画開発・販売・運営をしている会社。 そのCEOである植田 振一郎のハッタリと嘘の狭間にある本音を届けます。