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無駄を感じるメカニズムとIoTの役割

畳牀架屋(じょうしょうかおく)
→ 床の上に床を張り、屋根の下に屋根を作る意から、無駄なことをくり返すたとえ。

床の上に床を張ること、屋根の下に屋根を作ることが本当に無駄なことなのかは別として、人生においては確かに無駄な時間がある。

その無駄な時間を割愛して、少しでも有意義な時間に充てるために、stakというちょっと便利な電球を開発したわけだ。

いわゆる、IoTというジャンルに乗り出したわけだが、そもそも無駄だと感じるロジックを理解しておかないといけないということで、明らかなポジショントークだが、書いていこうと思う。

人が無駄だと感じるメカニズム

人がなにかを無駄だと感じるメカニズムは心理学的視点から多角的に捉えることができる。

関連性の高い心理学の理論や研究を参考にしながら、この複雑なプロセスを説明すると、主に3つの観点から考えることができる。

  1. 効率性と価値

  2. 損得勘定

  3. 感情的な反応

ということで、それぞれについて詳細を概説すると下記のとおりだ。

効率性と価値

人々は、時間、金、エネルギーなどの資源が適切に使用され、望む結果を達成するために役立っていると感じる場合、それを有用または価値あると見なす傾向がある。

一方で、これらの資源が不適切に使用されていると感じる場合、それを無駄だと感じることがよくある。

この概念は、計画的行動の理論(Ajzen, 1991)に繋がる。

この理論は、人々が行動を計画する際にはその行動の結果に対する信念とその行動をどの程度コントロールできると感じるかが重要であると提唱している。

例えば、ある人がジムに行くことを考えるとき、その行動が健康に良いという信念(結果期待)と、自分がジムに行くことを制御できると感じる(知覚される行動のコントロール)場合を想定する。

その人は、ジムに行く行動を価値あるものと考えている一方で、ジムに行っても体型が全く変わらないと感じる場合、その行動を無駄と感じるかもしれないというわけだ。

損得勘定

経済的な観点から人々の行動を説明するもので、人々は損得を考慮し、その結果、行動や選択を無駄だと感じることがある。

これは、見返りを求める理論(Homans, 1958)に関連している。

また、見返りを求める理論は、人々が投資した労力に対する報酬が予想以下であると感じると、その行動や投資を無駀と感じる傾向があると提唱している。

例えば、仕事で遅くまで働いたにもかかわらず、期待した昇給や昇進が得られなかった場合、その労力は無駄だったと感じる傾向が強くなるといった具合いだ。

感情的な反応

これは、我々の評価がしばしば我々の感情的な反応に基づいているという事実に関連している。

心理学者のBarbara Fredrickson(バーバラ・フレドリクソン)が提唱した、広げて接続する理論(Fredrickson, 2001)によると、ポジティブな感情は思考と行動の可能性を拡げる。

また、新たな視点や行動を促進するのだが、逆にネガティブな感情は行動の選択肢を制限し、人々が特定の行動を無駄だと感じる可能性を高めるという。

例えば、ある人が新しい料理を試すことに興奮していて、そのプロセスが楽しいと感じている場合、その時間と労力は有意義だと感じるだろう。

ところが、その人が料理をストレスフルで面倒だと感じている場合、その行動を無駄と感じる可能性が高くなるということだ。

無駄を省くためのIoT

無駄だと感じることは人によって様々であったとしても、時間を浪費しているという点では共通しているだろう。

そして、そんな無駄を省くために、IoTがある。

IoTとは、Internet of Thingsの略称で、モノのインターネットと訳される。

簡単にいうと、モノとインターネットを繋げて便利にしようというものなのだが、様々な産業分野で大きな影響を及ぼしている。

特に無駄を省き、効率性を高めるための重要なツールとしての役割を果たしている。

ここ10年間でIoTが活躍してきたいくつかの具体例を挙げてみると下記のとおりだ。

スマートホーム

IoTデバイスが家庭内のさまざまなアプライアンスやシステムと連携することで、エネルギー使用量を最適化し、コストを削減することができる。

例えば、スマートサーモスタットは自動的に温度を調節して冷暖房の無駄を省くことができる。

産業オートメーション

IoTは工場や製造現場で生産効率を向上させ、エラーや無駄を削減するのに重要な役割を果たしている。

センサーと自動化システムを使用して、機械の状態を監視し、故障やメンテナンスの必要性を事前に知ることができる。

これにより、ダウンタイムや廃棄物の発生を大幅に減らすことが可能になる。

スマート農業

農業分野でもIoTは重要な役割を果たしている。

センサーを使用して、天候や土壌の状態、作物の成長状況をモニタリングし、必要な水分や栄養素を正確に供給することで、リソースの浪費を防ぎ、生産性を向上させることができる。

ヘルスケア

リモートモニタリングやウェアラブルデバイスを使用することで、患者の健康状態をリアルタイムで追跡し、必要な治療を速やかに提供することができる。

これにより、医療リソースの無駄遣いを防ぎ、患者の生活の質を改善することが可能になる。

エネルギー管理

スマートグリッドやスマートメーターを使用することで、エネルギー供給と需要を最適化し、電力の無駄遣いを防ぐことができる。

これらのシステムは、ピーク時の電力消費を抑制したり、再生可能エネルギー源の効率的な利用を促進したりすることができる。

都市計画とインフラ管理

スマートシティでは、IoTを利用して交通流を最適化し、エネルギー消費を抑え、渋滞を軽減する。

また、公共インフラの状態をリアルタイムでモニタリングし、必要なメンテナンスやアップグレードを事前に計画することができる。

上述した例からわかるように、IoTは多くの分野で無駄を削減し、効率性を向上させるための有力な手段となっているという現状がある。

これは、テクノロジーの進化により、IoTがデータを収集し、分析し、適応的に行動する能力によるものだと断言できる。

IoTは資源の消費を最適化し、無駄を削減するための新たな可能性を引き続き開拓しているわけだ。

無駄な時間の数値化

私は無駄な時間の累積を有効活用することを常々提唱している。

少々の無駄な時間だと思っていても、長い目で見たときには結構な時間になるということだ。

1日10秒の節約で人生が80年だとしたら、どれだけの時間になるか?

1日10秒を節約すると、1年で3,650秒(60分50秒、すなわち1時間1分)節約することになる。

そして、人生が80年だとすると、以下の計算になる。

3,650秒/年*80年 = 292,000秒

これを時間に変換すると、292,000秒/60(1分当たりの秒数)/60(1時間当たりの分数)= 約81.11時間。

つまり、1日10秒を節約すると、80年生きるとしたら約81時間(約3.4日)の時間を節約できるということになる。

1日1分の節約で人生が80年だとしたら、どれだけの時間になるか?

1日1分を節約すると、1年で約365分(約6時間5分)節約することになる。

そして人生が80年だとすると、以下の計算になる。

365分/年*80年 = 29,200分

これを時間に変換すると、29,200分/60(1時間当たりの分数)= 約486.67時間。

さらにこれを日数に変換すると: 486.67時間/24(1日当たりの時間数)= 約20.28日。

つまり、1日1分を節約すると、80年生きるとしたら約20日以上の時間を節約できるということになる。

1日1時間の節約で人生が80年だとしたら、どれだけの時間になるか?

1日1時間を節約すると、1年で約365時間節約することになる。

そして人生が80年だとすると、以下の計算になる

365時間/年*80年 = 29,200時間

これを日数に変換すると、29,200時間/24(1日当たりの時間数)= 約1,216.67日

さらにこれを年数に変換すると、1,216.67日/365(1年当たりの日数)= 約3.33年

つまり、1日1時間を節約すると、80年生きるとしたら約3.33年の時間を節約できるということになる。

まとめ

無駄な時間の数値化は明らかに数字の遊びでポジショントークの部分にはなってしまうが、1日の無駄な時間を減らせば、とにかく累積が大きくなることを伝えたい。

そして、無駄な時間を有意義な時間に使うために活用してもらいたい、ちょっと便利な電球、stakの紹介文をChatGPTで作ってもらったので、そちらで締めくくろう。

stak, Inc.が誇るスマートライト「stak」は、日々の生活を彩り、未来のライフスタイルを創造する新世代のIoTデバイスです。
stakはただの電球ではありません。
これは、照明に新たな概念をもたらす革新的な製品です。
stakはモジュール型の構造を採用しており、その使いやすさは誰でも気軽に取り付け、取り外しができます。
これにより、ユーザは自分の照明をカスタマイズし、個々のニーズに合わせて照明体験を調整することが可能になります。
そして、stakの真の魅力はその機能拡張性にあります。
初期状態での機能はもちろんのこと、アップデートや新しいモジュールの追加により、stakは進化し続けます。
これにより、stakは常に最新のテクノロジーとトレンドに対応し、ユーザーに最高の照明体験を提供します。
さらに、スマートデバイスとの接続性を最大限に活用することで、stakは単なる照明からスマートホームの中心的存在へと昇華します。
自動化、リモートコントロール、エネルギー管理など、stakはあなたの生活をより便利で快適なものにします。
stakは、照明をただの照らすためのツールから、インテリアの一部、あなたの生活を支えるスマートなパートナーへと昇華させます。
あなたも、stakで新たなライティング体験を始めてみませんか?


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植田 振一郎 Twitter

株式会社stakは機能拡張・モジュール型IoTデバイス「stak(すたっく)」の企画開発・販売・運営をしている会社。 そのCEOである植田 振一郎のハッタリと嘘の狭間にある本音を届けます。