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SWITCHとは

SWITCHとは


ステージタイガーの脚本・演出家、虎本剛です。
SWITCHの稽古は進み、いよいよ次回は初通し稽古の予定です。

絶賛稽古中!

そこであらためて、SWITCHとはどのような作品なのか語らせていただきます。

そもそも今回は、通常のステージタイガー公演とは異なり、大阪の松原市が主催であり、依頼をいただいて上演する形となります。
実はかれこれ10年以上前より、同市より人権啓発のための上演依頼を受け、毎年テーマと作品を変えて無料で上演させていただいています。

当時、頂いたテーマは「教育現場における自殺予防」。そこで生まれたのがSWITCHでした。
 

SWITCH初演版

当時〜 でした〜 という言い方でお分かりかもしれませんが、SWITCHは新作ではなく再演になります。初演は2020年、しかしコロナ禍で上演中止となり、2021年に劇団初の無観客配信公演として上演されました。


劇団初の無観客配信公演

配信された動画はYouTubeにアップされております


しかし、ですよ。
俺が、同じことするわけねえ!
してたまるかい!


3年の月日が流れ、教育現場や若者を取り巻く環境は変わり、それに合わせた本に変えました。
大きな流れはそのままですが、ほぼ全てのセリフを書き換えています。
テーマは重いですが見て楽しく、胸踊る作品を心がけ、各キャラクターの設定を見直し、笑いの要素も増やしました。

また初演時の演出はザキ有馬でした。
今回は僕になります。
さらにキャストも大幅に変更。
つまり今回のSWITCHは、

完全新作と呼んでもいい仕上がりになると思います。

タイトルの「SWITCH」について

SWITCHの中で、『ゲートキーパー』という存在が出てきます。和訳すると『命の門番』。
悩める人の相談に乗り、気持ちを受け止め、専門機関に繋ぐ、自殺予防のための役割です。詳細は本編を観ていただくとして、このゲートキーパーに必要な心構えとして『傾聴』というものがあります。呼んで字の如く、相手の話を聞く姿勢なのですが、これが難しい。
タイパやコスパに代表される、効率が重視される今の時代には、特に困難なことではないでしょうか?

忙しいから
疲れてるから
また後で
早くして
時間ないねん
急いでるねん

そんなことが口癖になっている我々が

ちょっとした発言を拾って反発
言葉尻を捉えて論破
炎上だの、バズりだの

そんな世の中で
傾聴する為には、意識して心を切り替える必要があると思うのです。

この作品は僕の、なんだか息苦しさばかりが増す今の世の中への立場表明です。


傾聴して稽古!

稽古は俳優の話を聞きながら、僕の話を聞いてもらいながら進めています。
笑って泣けてアツい、そして誰かの話を聞こうと考える、そんな時間にならんことを願って。

無料ですが、整理券の予約をお願いいてします。
ぜひ劇場でお会い致しましょう!

虎本剛


ステージタイガー松原公演
「SWITCH - スイッチ -」
3月23日(土) 14時
松原市文化会館
入場料 無料(要 入場整理券)

整理券予約
https://ticket.corich.jp/apply/304190/

詳細


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