熱海の秘密?!(アスカ)

本日は2度目にして衣装つきの通し稽古をしました!
お客様からまたもどっさりの救援物資が届き、

そして盟友ハマー(浜崎聡氏 @hamasaki_3104 )も差し入れ持って見学に来てくれました!

ありがとう!
ありがとうございます!!
皆様の愛にステージタイガーは支えられております。

やはり見てくれる人がいると気合いが入るもので、全員張り切っていいとこ見せようと頑張る始末。
こりゃお客様がわんさとお座りになっている本番の会場だとどうなっちゃうのか、楽しみですね。

さてさてずっと稽古をしていて思ったことがひとつ。
そもそもこの作品「熱海殺人事件」はつかこうへい氏の「口立て」による作品であると言い伝えられております。台本が紙として無く、つかさんが稽古場で「こう言え」というセリフを役者がその場で真似して覚えていくスタイルだとか。

だからなのか、流れも理屈もめちゃくちゃだというのはよく言われるところ(それでも感動させるのが凄いところなんですが)。でもでも、そこで気付いてしまったのです。

この構造は、インプロで名作が出来ちゃった時の構造に似ている。

ふいに話が切り替わったり、
ふいに関係無さそうだった伏線が回収されたり、
本筋を取り合ったり取り返したり、
この人のいいセリフで終わるかと思いきやもうひとくさりやり返してキメたり。

インプロヴィゼーション(ジャズもそうなのかな?)による作品だと思えば、この流れには本当に合点が行きます。
ひょっとしたら初演の初演は役者も勝手にセリフ付け加えまくってたんちゃうかと思うくらい。そんで、つかさんの口立てがそこでのサイドコーチングぐらいの位置づけだったのだとすれば。

なればこそこの作品のあるべき姿は、役者の生命力の発露にこそ焦点が当たるべきであることもわかるし、それをテキストに起こしてまるまんまコピーしろってのが無茶苦茶なオーダーであることも分かる。
まあだからこそ、そんなテキストに振り回されてちゃいかんのだし負けてるわけにはいかんのだという気持ちにもなるってもんです。

あと1週間。
どこまで行けるか、楽しみです。


小野愛寿香

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