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【株式会社スタジアム設立】 分社化をしました

株式会社スタジアムの代表の森山です。
2023年1月5日に株式会社スタジアムを設立しました。株式会社スタメンから分社化をし100%子会社となります。4月1日からFANTS事業の承継をし、株式会社スタジアムでFANTS事業を運営することとなりました。


会社分割による FANTS 事業の分社化及び子会社(分割準備会社)設立に関するお知らせ
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4019/tdnet/2206836/00.pdf

株式会社スタジアムのメインロゴ

私の自己紹介とFANTS事業の立ち上げまでの流れ

2018年1月の創業から3年目のタイミングで私はスタメンに入社をしました。創業事業であるBtoBSaasの従業員エンゲージメント事業「TUNAG」が事業ピボットをして半年くらいのタイミングでした。結果的にこの年に年商1億円を超えて、事業が大きくグロースしていくターニングポイントとなる年です。まさにそんな黎明期のタイミングでスタメンに加わることとなりました。

TUNAGの事業成長を牽引し、2020年の上場という目標を果たすことが入社当初のミッションでした。初めに着手したのは名古屋・東京に次ぐ3拠点目の大阪の立ち上げでした。2018年5月に支社設立し、新規開拓、採用を中心に大阪拠点の立ち上げました。

並行して同年6月からSaas事業には欠かせない機能であるカスタマーサクセス部門の立ち上げも着手しました。今でこそカスタマーサクセスは立派に市民権を得ている状況ですが、当時の国内Saas事業で組織的にカスタマーサクセス部門を展開する事業はまだまだ少なく事例がない時期でした。事業特性的にもサービスの導入・運用にあたっての支援・活用・定着の分野が、プロダクトだけではリーチできない領域でかつ事業のコア部分になるため、カスタマーサクセスが担う役割自体が事業の価値とイコールになる重要な部分となります。以降は担当役員としてカスタマーサクセス部門を所管していきます。

事業開発をする中で事業ドメインである「従業員エンゲージメント領域」へのサービス提供の拡充をすべく、周辺事業を企画・立ち上げました。エンゲージメントを定量的に数値化する診断事業「TERAS」、経営者・管理職を対象としたエンゲージメント研修事業「SWITCH」の2つです。

2019年に入ると従業員エンゲージメント領域を事業として深化している中で、企業以外からのお声がけが増えてきました。学生団体、社会人サークル、オフィスビル入居者向け、商業施設など、企業ではない組織(集団)へのエンゲージメントを支援する機会が増えました。後述させていただきますが、この流れが新規事業として「FANTS」を立ち上げるきっかけとなります。

2020年5月より新規事業としてオンラインプラットフォーム事業「FANTS」を始動します。事業の可能性を探るために、敢えてターゲットを設けずにアーティスト、タレント、プロスポーツチーム、レジャー施設、YouTuberなど幅広くオンラインサロンのニーズを探っていきました。事業の勝ち筋を見つける年として位置付けていたため、主たるプロダクト開発はプロジェクトチームを編成してもらい必要最低限なプラットフォーム開発を実施。事業開発は一人で担当していました。テストマーケティングを行うなかで、事業の方向性も見えてきたため事業部化をしてチームを組成したのが同年の10月です。そして会社としては2020年の12月に上場をしています。


ここまでで、入社から約3年が経過しました。時系列で文字に起こしてみると立ち上げという言葉がほとんどです。たった創業から7年の会社なので当然ではありますが、自分自身の強みや適正、そして興味関心が”事業立ち上げ”という言葉に集約されているような気がしています。スタメングループの2つ目の柱となる事業を、スピード感もって立ち上げていき、直近数年の間に10億以上のビジネスとして成長させることが、入社して5年経った私の次のミッションとなっています。


FANTSについて

世の中に、一つでも多くのコミュニティを創り出すをビジョンに掲げ、オンライン上でコミュニティ運営ができるプラットフォームのサービスを提供しています。オンラインサロンやファンクラブ、スクールなど様々なタイプのオンライン上のコミュニティに対応しており、画像やブログ投稿や、動画や生配信等のコンテンツ配信、コミュニティ運営に必要なグループやポイント機能を搭載した高品質なアプリを提供しています。コードなど専門的な技術は不要で、管理画面から誰でも簡単に設定変更できるプラットフォームです。



2020年5月の事業立ち上げから、タレントやアーティスト、YouTuber、インフルエンサーなどの個人だけに留まらず、プロスポーツチームやレジャー施設、企業、ブランドなど多方面からご支持をいただき、サロン開設総数は延べ300を超えました。

企業向けのプラットフォーム開発で培ったノウハウをベースに誕生したプラットフォームは双方向性とコンテンツ主体の設計を軸にコミュニティ運営をすることに特化した設計となっています。カスタマイズ性も高く、設計やデザインなどは世界観を反映。クラウドサービスである特徴を活かしコミュニティ運営に最適な機能やニーズに合わせた新機能を常にリリースし続けているため、利用しながらアップデートされていくことが魅力の一つです。

プラットフォームのみならず、運営に必要なプロデュース支援を提供できるのもFANTSのもう一つの魅力。プロデューサーが企画を考え、ディレクターが開設に関わる一連の準備や進行を受け持ちます。開設後には継続的に運営支援を受ける事もできますし、運営自体をすべてFANTSに任せるフルプロデュースプランのご用意もあります。オンライン上のコミュニティを運営するために必要に全てが揃います。恵まれたことに、国内でも有数の規模を誇る著名人のオンラインコミュニティの運営も当社で担当させていただいてており、これから伸びる市場に向けて事業の幅を広げている状況です。

事業は着実に成長をしています ※決算説明資料より

分社化の背景と狙い

分社化に至った背景としては、まずはスタメンという会社が事業を生み出し続ける会社であるという点が大きく影響しています。FANTSは創業事業のTUNAGの次に生まれた2番目の事業です。以降も人材紹介サービスを提供する株式会社STAGEが2022年に設立されています。2023年2月には新規事業となるクラウド型の情報漏洩対策ツール「漏洩チェッカー」のリリースもしました。事業を生み出すという会社のスタイルを実現するために、分社化をしてそれぞれが各事業に即した独自の経営のスタイルをとり、迅速な意思決定を行っていくことが事業を拡大には重要です。

分社化にあたり2つの大きな狙いを持っています。

1つ目は、事業成長を加速させていくため。この規模で、スタートしたばかりの事業を成長させるということは、言い換えれば事業をする人が成長をすることとほぼ同義です。私を含めて、全員が成長することが今の事業フェーズでは大事なことであり成長への最短ルートだと思っています。事業部から会社に変わることで、必要なことも役割もガラッと変化せざる得ない状況になります。そんな状況下だからこそ成長を促す選択肢としては、分社化における効果は高いと思っています。

2つ目は、FANTSを運営するメンバーはベンチャーらしく20代を中心とした優秀なメンバーばかりです。ビジネス面を引っ張る中心は新卒から成長しているメンバーですし、開発部門も少数精鋭の守備範囲広いチームです。事業を作ることは当然楽しいのですが、何よりもこの優秀なメンバーとともに事業だけに留まらずに会社作りも一緒にしてみたいと思ったことも一つです。とはいえ、まだは生まれたての会社ですので、成長をして結果を残すことでその証明をしたいと思っています。


スタジアムで目指すもの

スタジアムでこれから目指すものについても説明していきたいと思います。分社化にあたり「株式会社FANTS」という選択はしませんでした。サービス名と会社名が同じ会社はよくあるとは思いますが、あえてサービス名を会社名にしませんでした。

その理由は、FANTS事業はあくまでもプラットフォーム提供をメインとしたオンライン上でのコミュニティ活動を支援するための事業です。オンライン上でのということがポイントです。オンラインを前提としながらも、リアルなオフラインイベントの実施もあるのですがあくまでも軸はオンラインです。

一方で、FANTS事業の着想点は第三のコミュニティ形成からでした。企業もコミュニティの一種です。家族や地域、学校もコミュニティです。それらの旧来からあり続けてきたコミュニティの種類の中に、新たに第三のコミュニティ(サードプレイス)という属性が近年誕生しつつあります。

サードプレイスのニーズが高まる中で、スタジアムという会社ではコミュニティに関する事業を展開していきたいと考えています。今はその方法がオンライン上のコミュニティを支援する「FANTS」だけですが、会社と事業の成長の過程でそれ以外の選択肢を持てるようにもしていきたいと思っています。

だからこそ株式会社FANTSとして、サービス名=会社名とせずに、発展的な想いを込めて株式会社スタジアムという選択をしました。

まずは、オンライン上のコミュニティ領域においてシェアを拡大していき「世の中に、一つでも多くのコミュニティを創り出す」をFANTS事業で実現していきたい。その先の展開として第三のコミュニティをリアルで創ったり、それらを企画運営する事業などリアルな領域にも拡張していきたいと思っています。最終的には幅広くコミュニティ事業を展開する「総合的なコミュニティ企業」に成長させていきたいです。


スタジアムのメンバーについて

経営メンバーですが私に加えて、取締役CTOとして小林、経営企画担当として新卒5年目の内ヶ島と3名を中心に経営を行っています。これを機に改めてFANTS事業の成長とスタジアムの成長にコミットして取り組んで行きます。

小林はスタメン創業メンバーの1人です。CTO、VPoEを歴任しスタメンの開発部門を一から築き上げてきました。FANTS事業とはローンチ前の初期開発時からの付き合いとなります。プロダクトの力が更に求められるこれからのフェーズでFANTS事業に、そしてスタジアムにフルコミットをしてもらう形となりました。

開発部門の強化と拡張はもちろんなのですが、小林はキャリアを通じて一貫してITベンチャー企業に身を置き、IT業界を代表する企業で事業成長と経営を担ってきた人材です。さらには、開発部門だけに留まらずに様々な事業ドメインの知見や経験、そして経営においてもシード期からIPO後まで網羅的に経験値を持っています。成長企業請負人でもある小林に守備範囲広くスタジアム全体の経営に参画してもらい、背中を預けてスタジアムの成長可能性を高めたいと考えお願いをしました。

小林自身の記事はこちらからご確認いただけます。小林自身のスタメンでの経緯からスタジアムのCTO就任までの時系列や想いが綴られています。


内ヶ島はスタメン創業時に入社した新卒1期生です。ビジネス領域と開発領域の両方に精通していて総合力が高く、FANTS事業の立ち上げを支えてきた一人です。分社化をして会社運営をしていく上では、コーポレート機能自体も自社自治を進める形となります。と同時にスタメンとのリレーションを取る必要もあります。専門性とバランス力の両側面が求められる役割として、経営企画を担当してもらっています。会社設立前のゼロの状態から、一つずつ着実に積み上げをして、会社を形にする屋台骨の役割を担ってくれています。


スタジアムは10名の社員からスタートを切りました。若手を主体としたパワーと可能性があるチームになっています。このチームで着実に勝ちを積み重ねていき、スタメングループを牽引するような会社になっていきたいと思います。

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