見出し画像

学習ペースという引力から抜け出す「スプリント」の魔法

みなさん、こんにちは!スタッキーです。

学習のペースが遅すぎて負債が増えたり、
速すぎて知識に漏れが生じたことはありませんか?

わが家では、その両方を経験しました。
戻り学習や再学習は本当にたいへんです。

しかし、正しい学習方法で丁寧に進めると積もっていく「負債」に心が折れそうにもなります。

今回は、わが家で実施した「スプリント」の進め方をお伝えしたいと思います。

この記事は次のような人におすすめ!
・テストや塾のペースに追われる毎日から脱却したい
・毎日のように降り積もる「負債」の前で立ち尽くしているつもりはない   
・学習ペースを限界ギリギリに設定してくる謎の人物を特定したい
・ 世界標準のチーム戦術でわが子の危機を乗り切りたい    
     
学習ペースという闇に切り込む勇気がある方は必見です!
それではどうぞ!

学習ペースと戦うことに勝利はあるのか?

正しい学習法はいつも負債を生む気がする

自分の力できちんと理解してから問題をとき、解説を見て分からない箇所を明確にする。そして、何度もときなおして理解できたら次の問題に進む。

これが普通の学習の流れだと思うのですが、1週間にこなす問題数を考えるとムリがあります。スピードを上げるために間違えた問題は、正答を写して終わりにしたこともあります。

でも、こんなことを繰り返してもムツカシイ問題になると途端に手がとまってしまうのです。丁寧にコツコツやると理解は進みますが、テストの範囲や塾のペースには全くあわないのです。

で、スッタモンダした挙句に結局ちょっとだけできてない状態で1週間が終わるのです。いや、もう、これほど正確に学習ペースをギリギリに設定してくるのが誰なのか知りたいです。

正直、相当な腕の持ち主に違いがありません。

学習ペースの速さを信じると痛い目にあう

子どもが快調に飛ばしているときは褒めたくなるものです。
でも、これが危険です。

今週は、上出来と思っていたら確認のテストでとんでもないスコアを目にすることになります。

そこから原因さがしがはじまり、
まったく理解せずに進めていたことに気づかされるのです。

そして、あとには手痛い「負債」だけが横たわり、ボーゼンと立ち尽くすわたし。

もはや、何を信じればいいのか分からなくなる瞬間です。こりゃダメだ。
そんなとき、たまたま仕事で「スクラム」という本を読んだのです。

学習と仕事は違うかもしれませんが、
そこにはいくつかの重要なことが書かれていました。

1週間をスプリントのように走り抜け、自分たちのペースを把握して改善する。
もしかしたら、この方法で学習ペースという引力から抜け出せるかもしれない。

それが、この実験を開始しようとした経緯です。

スプリントで徐々に学習ペースを加速させる

1週間で達成すべきことを先に見積もる

現在の能力で学習を進めた場合に1週間で達成できることを書きだしてみました。
実際にできることを書くと、学習範囲を終えられないことに気づかされました。

つまり、ムリをさせてゴネていたのはわたしの方だったのです。カタジケナイ。

そこで、大事な科目を確実に定着できる工程をわが子ボヤッキーと話しました。

まずは算数を重点科目にしてマルにてきるところまでやってみることにしました。
結果として、国語はやらないことになりましたが、ムリなので諦めました。

いくつかの教科が0点になってもよいと覚悟を決めました。
割り切ることは1つめの試練です。

どうして、このような気持ちになれたかというと。。
本に「幻想を捨て現実的なプランを」という言葉があったから。

まずは、自分たちのペースを把握して
ムリなくできることに集中することにしました。

毎日できたことや困っていることを話す

毎日、朝と夕に計画したボードの前に集まり、
やってみた感想や困っていることを話しました。

最初は、遅れた言い訳がポロポロでていましたが、1つずつ改善していきました。

具体的には、机の上に用意しておくもの、テキストを読む回数、問題のやり直し方などです。

わたしも、プリントの用意や照明のタイマー設定をする羽目になりました。
しかし、改善を繰り返すウチに徐々にですが学習がスムーズになっていくのを感じました。

また、学習についてあーだこーだ話す機会が増えて本人が少しだけ楽しそうに見えました。途中からはこの話し合いは食事の前にすることにしました。

楽しくなって会話がムダに長くなるのを避けるのに「空腹」が一番有効だったからですw

ボヤッキー:自分がどんな目標でやってるのか忘れなくていい。
あと、完了(Done)にふせんが移動できるのが地味にうれしいw

成果が本当にものになったか確認する

スプリントの最後には、実際に学習した成果が使いこなせるかテストで確認します。このテストで100点になることが完了の条件です。

ココは心を鬼にして1問でも間違えたら完了していないことにしました。
これに関しては1回のスプリントで完璧にはならず、4回くらいは試行錯誤を繰り返しました。

そして、ようやくスプリントを確実に回すことができるようになりました。

学習ホヤホヤの状態ではありますが、100点を取る感覚が普通になるのはいい気がします。
この作業と同時に1週間を振り返り、ムダがないか、もっと有効な方法がないか探ります。

動画講義は学習が終わってから見た方が「イヒッ効果」が高いという発見もありました。

また、モーニングルーティンの内容を見なおすというスプリント以外の改善案もでました。

学習ペースは4倍はやくなるのか

画像2

みなさん、「学習のペースが4倍はやくなったのか」気になりますよね。
結論として、ウチではなったと思います。

ただ、これも本の通りで、スピードが約2倍、成果が2倍という感じです。

どういうことかというと、
1週間でこなす問題の量が「85問→200問」に爆増しました。

そして、学習時間にも少しですが余裕が生まれ、1日早めに完了できるようになりました。1週間の中で休日の日曜を残して学習が完了できることはとても負担が少なく感じます。

さらに、外で受けるテストのミスが減り、復習時間が大幅にへりました。
現在27回目のスプリントに入ったところですが、あの国語もスプリントに迎えられました。

そして「負債」もおおむね消えてしまいました。コレはありがたい。
おかげで、またわたしの実験につき合わせることができそうです。

次は食べ比べに挑戦したいですね。

学習スプリントのために使用したツール

話し合いのためのお手製スクラムボード!

結局のところ、スプリントの加速度を高めていくのは細やかな改善のアイデアかもしれません。

ウチではダイニングに厚紙を貼ってそこにスクラムボードやタスクリストをはっています。このスクラムボードは、予定のタスク、実行中のタスク、完了したタスクを明確にできます。

画像3

そして、テストで100点が取れれば晴れて完了(Done)にふせんを移します。

手作り感マンサイでお見せできるようなクオリティではありませんが、色が気に入ってます。スキマはもったいないので、チビがすきな芸能人の写真をはったりして遊んでます。

まだまだ、余白の使い方には改善の余地があるかもしれません。
ちなみに、わが家ではこのボードの下には半年分のスケジュールがびっしりでちらかってます。

ただ、タスクを見積もるときに用事がすぐにわかるので理由をつけて減らすのは簡単ですw

全体の状況を可視化するタスクリスト

わが家では、タスクリストという補助ツールを作成して終わったところをチェックしました。

画像1

1回目は時間を測ってといた時にチェックし、
間違えた箇所を解説などで確認します。

2回目は時間を測ってバツの箇所をときなおし、
すべてマルになったらチェックします。

仕事で使うボードは「スクラムボード」というツールのみを使うらしいです。

ただ、子どもにはハードルが高そうだったので、
少しアレンジさせてもらいました。

完了の判定は、
一番下の段に確認テストの欄を設けて趣旨に合うように残しています。

コレ1度つくればコピペできるのと、
10週間はチェックするだけなのでラクちんですw

ちなみにこのボードは国語などでは「負債」を管理するために使用していました。
何週間分たまっているのか可視化すると、意外と気持ちが落ち着きます。

ボヤッキー:何をやってないのかとか、
テストだと自分が今まで何点とれて何分かかったか分かるのはイイ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、加速型の学習サポート「スプリント」をご紹介しました。子どもの学習ペースをムリに上げようとしたわたしにプロがヒントをくれたのかもしれません。

1週間のスプリントをまわしてみよう!
・ムリをしないので子どもの同意がえられやすい
・当初は「負債」をあえて作ることになるが気持ちは前よりラク
・親子で学習について細かい話をするとなんとなく仲良くなる
・スコアの上昇は大気圏突入を果たす上で最高のブースト

わたしは半信半疑ではじめましたが、今は「世界標準のチーム戦術」という冠に納得しています。テストの範囲や塾のペースに追われる毎日に疲れている方は一度ためしてもよいかもしれません。

モーニングルーティンとスプリントで1週間もがっちり!
それでは、また~♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?