切り替える力を養うには「気づき」の力が必要。
人間は潜在的に、自分にメリットになることしかしない。
(例えば自己犠牲もそっちの方が自分にとってなんだかんだ都合が良い・得になると潜在的に考えている)
なので、いくらカウンセリングをして「頭で理解しても」、日常生活の場で勇気を持って自分の今の信念(「自分はみんなから受け入れてもらえないだろう」とか)と逆の行動を実践し(「自分は受け入れられている」という信念のもと行動してみる)、「意外と大丈夫だった」とか「意外と受け入れてもらえた」とか、そういう成功体験を積まないと、今の信念を覆すことができない。
成功体験を積めば自動的にその信念は変わっていく。
自分の信念・セルフイメージが現実を創っているので、その信念を変えないと現実も変わらない。
【本当にあった身近な例】
「俺は臭いからみんなが俺の周りから離れていく」という思考
→ 網様体賦活系(RAS)がその思考に合った現実だけを拾い上げようとするから、単に隣の席から立ち上がった人に対して「ほらやっぱり俺が臭いから席を立ったんだ」とその思考が強化される
→ 強化された思考は信念になる
→ 信念は波動なのでそのネガティブな波動は自分の身体の細胞隅々まで影響を及ぼし、その人が思う通りの現実が粉瘤となって現れたり、アポクリン腺から本当に臭い匂いが発せられるようになる
→ 「ほら本当に臭いでしょ。俺!だから信念が現実化するなんて信じない!」
→ 一生そのまま
ちなみに網様体賦活系(RAS)については以下のnoteで説明した。
不安は誰しも持つものだが、メンタル疾患になりやすい人は
・今より良くなりたい覚悟の圧倒的不足
・今持っている信念と逆の信念に基づく行動をする勇気の不足
・失敗した後の切り替える力の不足
・起こる出来事や自分、他人に対して価値判断、ジャッジメントしすぎ
・結果に執着し、思考ばかりで身体の感覚に気づかない
・結果を手放す勇気の不足
もちろん発達していく中で「恥」の経験をたくさんしてきたから勇気が持てないのもわかる。が、そこに甘んじていては人生の質は変化しない。しなくていいなら別に強制しないしそのままでいてよい。そっちの方が今はメリットを享受出来るのだろう。
変わるという決断・覚悟に基づく最初の大きな勇気と、気づく力を育てることで乗り越えることが出来る。
だから私は薬ではなく「気づき」を処方している。
日常生活で自分のマイナスな信念と逆の信念に基づく行動を勇気を持ってする。それで成功すれば、こっちの方が自分にとって得だと言うことが少しずつ理解できるので、自分に得なことと脳にインプットされ、最初はたくさん必要だった勇気も少しの勇気だけで行動することが出来るようになってくる。
逆の信念に基づく行動をするときは100%そうだと思って行動しないと、今までの信念がまた態度や表情や姿勢そして行動に現れてしまう。難しいね。
でも失敗すれば良い。そこから切り替える力を養うことが出来るから。そして、失敗したことに対していちいち「悪い・恥だ」とかのジャッジをしない力も養うことが出来る。というか、ジャッジしない力=切り替える力とも言えるかもしれない。
なぜなら、ジャッジ=価値判断を下す=これ自体「思考」をしているということになるからだ。
つまり切り替えるには、思考を止めればいい。簡単に言うな?まあそうだろうね。簡単に出来ない。でもさっき、思考すればするほどその思考は強化されるといった。「失敗した〜やばい」みたいな思考を永遠と反芻しているとまた「自分は何しても失敗する人間だ」という信念が出来上がる。出来上がるその前に、思考を止め、切り替えないと。
ではどうやって思考しないようにする?よく別のことを考えろという。ただ、私は思考している時に別のことを考えるのは難しいのではないかと思う。人間は2つ同時に思考することは出来ないし、2つの思考内容があったとしたらどうせあんた、考えたいことの一方しか考えないでしょう。生物学的危機管理のためネガティブな内容が優勢になる。
では、どうしたら良いだろう。
思考の逆は身体の感覚だ。そこに意識を向け続ける。非常に集中力がいる。すぐにまた思考してしまうから。集中を継続させるには気づく力が必要だ。身体の感覚に集中してないということに気づかないと再び身体の感覚に意識を戻すことが出来ないからだ。集中が切れたらそれに気づき戻る。気づき戻る。これを繰り返すことが集中力だと考える。
では、どこの身体の感覚が一番わかりやすいだろう。
「感情は表情筋と姿勢に現れる」とアメリカの心理学者ポールエクマンは言った。
自分の表情筋と姿勢に気づくと自分がネガティブな感情や思考をしていることに気づく。その時すぐにその身体の感覚に全神経を全集中させ続ける。そうすると元の脱力した位置に勝手に戻っている。+思考が止まる。
本当だからやってみて。
思考が出てきたらまた身体感覚に戻る。その繰り返しで切り替える力が本当についてくる。
思考・分析(危機管理)ばかりするのは、一見合理的に見えて全然合理的じゃない。もっと身体感覚に意識を向けて合理的に生きてみよう。
最初は大きな勇気が必要なので不合理に見えるかもしれないが、長期的に考えると実は一番合理的。
こんな感じで、薬を使わなくても良くなり人生の質も上がる力を養うためのマインドフルネス瞑想に基づくカウンセリングを提供しています。
下のリンクから申し込みをどうぞ。
(今日までメールアドレス変更に伴い受信拒否設定していました。7月15日解除しました。ご迷惑をおかけし大変すみません。)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?