知り合いが作った『失語症からの言葉ノート』を広めてください!
いま、石田泰尚さんの連載を担当してくれているライターさんが、なんと自分で本を作ってしまった。
『失語症からの言葉ノート 聴く、話す、読む、書く、楽しみながら言葉がつながる』というのがそのタイトル。11月12日発売予定で、ちゃんとアマゾンでも取り扱っている。
彼女のお父さんが数年前に脳卒中で失語症になり、そのときの経験をもとに「リハビリのためのこんな実践ノートがあったら」という思いで一念発起。関係団体や言語聴覚士さんに取材して一から企画を立ち上げ、ついに「コトコ」という出版社まで作って一冊の本を世に送り出したのだ。
彼女とは以前の会社で同じ書籍部にいたことがある。
当時から、とにかくガッツのある子だった。
少しでも可能性があれば頭から突っ込んでいくタイプ。
だから女性誌の編集長に抜擢されて、思うように部数が伸びず、割と早めにはしごを外されたときは、なんだかかわいそうなほどしょげ返っていた。
会社を辞めたのは僕より後だった。その後はフリーになり、ビジネス書なども出し、なかなかに活躍していた。石田さんの連載も好評で、来年の書籍化を目指してラストスパート体制に入ったところだ。
それにしても、なんと思い切ったことをやらかしたんだろう。
たしかに「こんな本、作りたいんです」という話は半年前に聞いていた。でも本当にたった一人で実現させるとは思ってもみなかった。
初版部数はここでは伏せるが、僕が勤める会社の部数とそんなに変わりない。そのすべてが昨日、印刷所から自宅に送られてきたんだとか。玄関に積み上げられた段ボールをとりあえず部屋に運ぶだけで一苦労。それが全部売れたとしてもまだ採算は合わないらしい。ちょっと唖然としてしまう。
しかし、彼女が言うように、もう動き始めてしまったものは止めようがない。内容は文句なく素晴らしい。この本を必要としている人は必ずどこかにいるはずだ。問題はその人にこの本の情報が届くかどうか。ならば微力ながらそのお手伝いをやるしかない。
みなさん、どんな形でもいいので、知り合いに広めてください。
もし注文が来れば、彼女が電車に乗ってアマゾンなり書店さんなりに本を運ぶそうです(書店さんでも注文できます!)。
一日も早く彼女の挑戦が大きな成功談となりますように。
実は、同じようなことを僕も考えているので、とても他人事とは思えないのだ!
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