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負傷

 昔から料理はしている。
 障害を負ってからもしている。
 しかし片手しか使えないので昔のように作業は出来ない。
 その作業を補助をするために色んなアイテムを使っている。
 その中でもよく使っているのがチョッパーとスライサーだ。
 動けた頃はそれらで出来る作業は包丁で事足りていたから使ったことはなかった。
 障害を負ってからはそういう作業は出来なくなったから使ってみた。
 使い勝手は結構よく今では必需品になっている。
 しかし!スライサーは気をつけて使わないと負傷確実なアイテムだ。
 普通は両手で使うが片手で使うから安定させて使うのが難しい。
 なので注意しながら使うのだが作業終わりぎわで気が抜けるのかよく指先も一緒にスライスする。
 今回も終わり際に人差し指に激痛とともにやっちまった!と切った指先を舐めて傷を見る。
 その時は血が溢れているから傷の様子はわからない。
 吹き出る血をティシュで押さえ込むがなかなか止まらない。
 抑えながら調理を続ける。
 材料を切っただけだからこれから火を入れたりしなければならずここから本番でな作業が待っている。
 水を使うからなかなか血も止まらない。
 取り敢えず諦めて今切ったものは明日使い、今夕は冷凍食品で済ませる。
 食事中も止まらずティシュを取り替えながら止血を続ける。
 食べ終わる頃にようやく止まる。
 傷を見ると見事に指先の一部が削げ落ちている。
 食後は使った食器と血のついた調理器具を食洗機へ。
 ホントため息しか出ない。
 しかもこれ全部傷ついた片手でやっています。
 ちょっとの不注意で大ごとになる。
 あ、バンドエイドは使えないよ。動く方の指には一人で巻くことできないからね。
 悲しい。

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