プラスチックのリユースに覚える違和感と、未来へ断ち切る決断
エコには3Rという言葉があります。
リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の3つのR(アール)のRを合わせて3Rです。
ゴミになるものを減らし、使えるものは使い、捨てるなら再利用しようというものです。
私たちのお店は、できるだけ再利用をし脱プラスチックでゼロウェイストを目標にお店を作っています。
そこで、移転したり閉店したりするお店などがあれば、そちらに伺って使えるものを引き取って使うなど、捨てるものを減らして(Reduce)、什器などは再利用(Reuse)するために買い取ったりしています。
そんな中で、こんな声をかけていただきました。
普通なら、新しくお店を始める人にとっては嬉しいのですが、私たちはそれを見て悩んでしまいます。
なぜなら、それらがすべてがプラスチックで作られているからです。
私たちは、脱プラをし、ゼロウェイストのお店を目指しています。
値札をどう表示するかということはいろいろと悩むなか、プラスチックの値札立てはとても便利で使いやすいので、欲しいという声が出そうになります。
そのケースも、その什器も、そのペン立ても・・・
全部タダで持ってっていいと言われていても、やっぱりお店で使うわけにはいきません。
プラスチックに限らず、こういうのが一番悩みます。
リユースと言われても、かなり違和感があるのです。
だから断ります。
相手の方はビックリします。捨てちゃうけどいいの?と聞いてきます。
それでも、断ります。
そのプラスチックはたぶんリサイクルはされず、きっと事業ゴミとなって燃やされるでしょう。
そもそもプラスチックかどうかも見ただけでわかりませんし、日本のプラスチック再生率は86%と言われていますが、実際には20%未満です。
ゼロウェイストの考え方は、3Rに加えて2つのRがあって、その1つがRefuse(リフューズ)。
つまり「断る」のです。
たぶん私たちが引き取っても、いずれプラスチックごみになります。
私たちが引き取って処分しても、相手が引き取って処分しても同じかもしれません。
誰が捨てるか、いつ捨てるかの違いでしかありません。
でも、断るという意志を明確にすることは、社会を変える第一歩です。
今か未来かの違いであって、どこかのタイミングで、いずれ捨てられるプラスチックなら、今ここで捨ててこれからプラスチックを選ばない人を増やせる活動に時間を充てることを選びました。
いま、どうやったら使いやすい値札やポップができるか考えながら、いつもながらの遠回りをしながら作業をしています。
プラスチック製のペーパーホルダーがあれば、一瞬で済むことですが、それを使わずにどうやって作っていくか、そしてその紙もバナナペーパーの端切れを再利用し・・・試行錯誤の楽しい毎日です。