見出し画像

開店祝いのお花について

開店のお花を贈ってもいいですか?

お店の開店に伴い、お花を送りたいというご連絡をいただきました。
私もお花を送る時、あまり連絡をせず送ることが多いのですが、今回の店は小さいので、気を遣ってご連絡をいただきました。

この連絡をいただいたことで、たくさんのことを考える機会をいただきました。

送っていただいたお花の意味。
そのお花はその後どうなるのだろうか。
もらってから人に差し上げること、その後の破棄することをどう考えるのか。
お花を断るというのは失礼なのだろうか。
お花を送る文化はとっても素晴らしいと感じる自分。
花の産業があり、愛知は花の出荷量が日本一であるということ。応援したい気持ち。

自分が送ってきたこれまでのお花や観葉植物など、どんな目的で、どんな気持ちで送って、その後どうなったのだろうかと、考える時間が作れました。

私たちはゼロウェイストのお店を目指しているので、すべての習慣に目を向けて捉え直しをしています。

そしてスタッフとそれを共有し、お花についての意見もいろいろ考えました。

結論としては、連絡をいただければお断りをすることにいたしました。
私たちの思いを伝え、そして、短い時間でお花で祝っていただくものではなく、何か別のもので、お店と一緒に存在していただける…そんな代わりをお願いするご提案もお伝えいたしました。

ご連絡をいただいた方は、とてもご理解をいただき、そして、用意しようと思っていた観葉植物になって、お店をずっと見守っていただけそうです。

私たちが何気なく選んでいることも、その一つ一つに向き合って、その意味を考え、そして時間をかけて、選択をしていくことに意味があると思っています。

無意識と言うのは、とても怖いものです。

私たちが意識を持たず選択していくと、どうしても世の中は私たちの思いとは関係のない方向に進んでいる、そんなことがたくさんあるように思います。

今回のお店のテーマである、フェアトレードやエシカルというものは、そうした無意識の果てに私たちが作り上げた社会の中で、いろいろな矛盾を引き起こしている原因の1つになっていると思います。

そんなことに一つ一つ向き合って、いただける皆さんと共にに、お店を一緒に育んでいただければと思います。

もちろん、こんな私たちの勝手な思いが届かずに、お祝いの気持ちでお花を送ってくださる方々もたくさんいると思います。

もちろんそうしたお花は、できるだけお花の思いを汲み取って、そして長く私たちとお客さんと共にその気持ちを分かち合っていきたいと思います。