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余白のあるベトナムで感じたこと_0507

GWは気の置けない親友とベトナムで過ごした。

戦争が長かったベトナムは、拷問に屈せず革命を続けた歴史が物語るように、強い眼差しの中に優しさと愛がある。タクシーを降りて私たちがどちらに進めば良いか迷っているとタクシーの中からドライバーが進む方向を身振り手振りで伝えようとしてくれる。ふらりと入った陶器店の女性オーナーは共通言語がないにも関わらず私たちに家族を紹介してくれて、別れ際には彼女の友人が作ったという陶芸品を嬉しそうにプレゼントしてくれた。

彼らにとっての自然な振る舞いが、私の胸を熱くした。しがらみが削ぎ落とされて感度が高くなっていたから、小さな刺激も見過ごさず敏感に感じ取れたのだと思う。

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コロナ明けの初めての海外旅行は彼女と行こうと決めていた。一緒に過ごした時間が長いわけではないけれど、彼女とは途切れない糸で結ばれているようで、ステージが変わっても必ず何処かで巡り合う、そんな関係だと思う。

お互いの微妙な空気の揺れを感じ取りながら、彼女のスピードと私のテンポが調和して、導かれるように数々の場所を訪れた。彼女とまた大切な思い出を作れたことを心から嬉しく思う。

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普段の生活地から物理的に距離を置くことで、雑音は完全にノイキャンされ、目の前のリアルな風景は包み隠さずありのままで、何を恐れているの?早く裸になりなよ、と語りかけてくる。

旅の醍醐味は覆われていた自分の本質に触れること?なのかもしれない。


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