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ドイツの地で給料交渉 - カードを切るのはどちら?



こんにちは!将来夏はドイツ、冬は日本に住んで働きたい、日本人医師&研究者のぼん_Atsushiです。

今回は給料面・待遇・ポストについてまつわる話をします。
自分は初年度は無給の研究者フェローとして開始し、まさに「溺れる者は藁をも掴む」という感じでしょうか、無謀にも初年度から給料交渉を開始し、これまでに両手一杯くらいの回数をこなしてきました。また、医師労働許可や医師免許を取得する前後でも、口を開けていても餌は入ってきませんでしたので、自分から交渉・直談判を行なってきました。もちろん最初からうまくなんていきません。失敗に失敗を重ね、少しずつ少しずつあざとくなっていきました(笑)。

主張と交渉と転職でキャリアアップ

基本的にドイツの病院では日本と大きく異なり、終始雇用や年功序列の概念に乏しく、資格能力、そして個人交渉に応じたポストや待遇があてがわれます。まさに不平等であり、ある意味平等であります。ですので同じ年齢でも、同じ役職名でも、給料や働き方は個人個人で大きく異なってきます。
 また給料交渉に臨む前に根本的な文化的な価値観の違いを理解する必要があります。日本ではあまり多くの主張をしすぎず、上から言われた仕事を着実にこなし、辛抱強く、口は出さずに結果を示す、というのが美徳とされますし評価されやすかったりします。ドイツでは、もちろんハードワークや実績も評価されますが、自分の意見を持つ事、そしてそれを活発に述べたり議論することが、非常に評価されますし、競争を勝ち抜きそして生き抜くために必要です。

ボスとの給料交渉

どのように話を組み立てるかは、その交渉までにどれだけ仕事を一緒にやってきたかによって異なってくると思いますが、体感的に、給料交渉に一番大事と思われる要素は以下になります。

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