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アーティストが感じた設楽町 -Ryu-

今回参加したアーティストたちは設楽町と関わる中で、それぞれが少しずつ変化をしていきました。その変化とは、作品への向き合い方だったり、これからを生きる価値観なのかもしれません。

そのきっかけとなる鍵は、設楽町の方々が日常だと思っているワンシーンにあります。

アーティストが設楽町でどんな発見をし、どんなことを考えたのか。アーティストへのインタビューから探っていきます。

食材の感動が作品に繋がった

古民家に並ぶ、設楽町の食べ物をモチーフとした作品たち。

「初めて見たものや体験して感動したことをそのまま作品にしています。ひらめきというよりも、設楽町を訪れた時に食べたもの・見たものなどのモチーフに感化されたました。モチーフに対しての感動の記憶は、いくら五感を刺激されても徐々に薄れて消えていきます。しかし、記憶を思い起こして描く絵画は、タッチの一つひとつが記憶を巡って何度見ても高揚感を掻き立ててくれます。」

自分の作品が人の記憶を辿っていく

実際にライブペイントを行う中で、地元の人たちが「五平餅だ!」とRyuに声を掛ける。

「今回僕がテーマにした場所に住んでおられて、生活を共にしているということが他との違いだと思いました。絵の共通部分がモチーフにあるのがすごく新鮮でした。

自分がそのモチーフについて描いていると、来てくれた鑑賞者はそこに描かれたモチーフについて考えてくれるじゃないですか。そこでわかったときに思い出を回想というか、想起されてその話題について広がる。自分の体験したこと(五平餅はおいしい)、自分で描いた自分の記憶を辿って描くんですけど、自分の経験だけじゃなくて他の人の経験したことが話題として広がっていくのが。ものは一つですけど、それに対する思いが広がる面白さがありました。

■Ryuの作品

心覚
心覚


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