好きを極める

「サッカーを始めたきっかけは?」
この質問にいつも困る。
きっかけ?
ただ、近くにサッカーがあって
サッカーが楽しかったから

そして大事なことは
「思うようにいかないことが多い」からだと思う
簡単に相手が抜けて
簡単にゴールが獲れて
簡単に試合に勝てたら
多分ここまで来れなかった

要するに
努力は報われる
このプロセスがたまらなく快感だった

皆さんは何かを始める時
「これを仕事にしよう!」
だなんて思うことはまず少ないと思う

では何故"プロサッカー選手”になったのか?


幼少期にできない事が多くて負けてばかりだったから
屈辱を知り多くの涙と汗をかいた
その分、努力した先にある「成功」「勝利」が
たまらなかった
1人でできなかった事が
仲間となら達成できる快感もチーム競技の良さだろう
気づいたらいつの間にかサッカーの虜になっていた


でも大人になったら「成功」と「勝利」しか受け入れられなくなっていた
好きで好きでたまらなかった「サッカー」が
「仕事」になった途端
好きという感情も
楽しいという感情も
気づいたら無くなっていた

これが仕事って事なのかもしれない

「好きが仕事にできるだなんて幸せなこと」
よくサッカー以外の知人に言われる言葉だ

毎日必死にトレーニングしていた
相手に勝つことはもちろん
チームでのスタメン争いに勝つこと
怪我をせず厳しいトレーニングをこなすこと
24時間をサッカーに注ぎ、衣食住にこだわり続けた
昔からサッカーが大好きだから
サッカーに注ぐことは苦痛ではなかった


ただ毎日必死だった
生き残ることに

好きを極めれば「仕事」にできる
こんな幸せなことはない
長い時間をかけて
「努力すれば必ず報われる」
これを実現できた

ただ"報われた”だなって思ったことはない
もっと叶えたい夢はあった
ここでは公言しないが
"報われた”とはどうなれば思えたのだろう?

メッシはW杯の優勝トロフィーを手にして報われたとでもいうか?
バロンドールを何度も受賞してもまだ報われていなかったのか?

他人とは比べない性格だから
もちろんメッシの功績なんて気にしない。
いや気にしてる方が恥ずかしい
しかしサッカーではスタメン争いがある
他人と比べられるのが仕事でもある

試合のスタメンから外される時
あれは何回経験しても慣れない。
好きなサッカーを奪われる瞬間はもう経験したくない
この思いで死ぬ気でトレーニングしてきた
もちろんプロになれば
生き残るには試合に出て結果を残す事が求められる

この戦いに最近負けた。
受け入れる。
負けを….
だから引退した。

でも今でも思う
別の世界でまた戦う

いつか”報われる”日が来るまで
好きで始めたサッカーを仕事にし稼いだ

これからは
「好き」を見つける旅が始まる。

そうだ旅に出よう。
前回も言ったように自分は直感で生きてきた。

様々な土地で気づきをいただこう
では
いってきます