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ヴァイオリンを習うことで得られるもの

私の娘は6歳からヴァイオリンを習っています(現在小5)。
昔ほどではないですが、ピアノと比較するとクラスに何人もいるような習い事ではないんですよね。

ピアノは東大生でも習っていたことのある方が多く習い事として有名です。私自身は東大出身ではないのですが、幼稚園から高校まで細々と習っていました。
そんな娘と私の楽器ライフを通じて、習い事にヴァイオリンを選ぶこと、ピアノと違うところについて考えてみます。

幼いころから忍耐と積み重ねの効果を知ることができる

ピアノとヴァイオリン、楽器を習う上で共通しているなと思うところは「忍耐力がつくところ」「積み重ねの上に成功があると実感できるところ」だと思います。

習い始めのうちはピアノが自宅にある新鮮な気持ち、新しい先生と出会った新鮮な気持ち、楽譜を開く新鮮な気持ちがそれぞれに相乗効果を生み、毎日しっかり練習できます。

そもそもはじめのうちの教本は基本も基本なので、ちょっとやればできるようなものも多く、「よくできました~じゃ、次これね」みたいな感じでトントン進んでいきます。
「僕・私、ピアノうまいかも!」「うちの子才能あるかも!」的な数年ですね。

しかし、3年もすると教本も筋トレみたいな内容になってきます。「つらい、つまんない、こんなの毎日やるなんて。」「楽しくないからやめたい」
そんな声も聞こえてきます。
うちの子もそんな時期がありました。実際、教本も全然進みません。

先生とお話をしても、「こういう時期は誰にでもある。もちろん自分(先生)にもあった。この時期を頑張って乗り越えられる子と乗り越えられない子がいるけど、乗り越えた先にはぐんと伸びる時期が来る。」とのこと。
先生は直接言わなかったけど、教えている方から見たら、この時期を乗り越えられる子と乗り越えられない子は見ていれば分かるんだろうなと薄々思いました。

この混とんとした初期・筋トレ時期を乗り越え、伸びる時期にたどり着いた子は「あの時やっていてよかった!」「積み重ねが効いてくるんだ」と身をもって知ることができますよね。
大事な経験です。

楽器は基本、毎日練習をします。
娘の場合はとりあえず決まった時間に決まった教本で指を動かすことから練習が始まりますが、この時は「時間だからとりあえず弾く」って気持ちが 傍から見ている私にもわかります。
でもルーティンをこなすうち、どんどん集中して1時間くらいは部屋にこもりきりです。(曲も長くなってきたから本当はもうちょっと弾いてほしい…)

幼いころからそんなルーティンを身に着けることは、勉強にも役立つと(いいなと)思っています。

仲間と作り上げる力を知ることができる

娘から楽器を習いたいと言われたときにピアノにしなかった理由は2つありました。

まずは転勤族であること。
私自身がピアノを習っていたので、電子ピアノで習い始めたとしても、小学生になるころを目途にアップライトを用意しないといけないことは目に見えていました。

転勤があり、ピアノを持っていると物件を探すのが大変になってきますし、何よりピアノ自体が大きい…。我が家の転勤はスピード命なので、ピアノを連れて歩くのは非常に困難。

小学生になっても電子ピアノで習うくらいなら、ヴァイオリンの方が持ち運びがしやすく、小さいころから本物の楽器で演奏できる(ま、これもグレードがあったりするのですが、その話はまた)点でヴァイオリンの方がいいかなと思ったのです。

もう一点は合奏の機会があること。
私自身がピアノを習っていた時に感じていたのは「誰かと演奏することは楽しい!」ということ。小学生の間はたまたま同級生と前後の時間に習っていたので、発表会の時に連弾をしていました。しかしその子がやめた後は連弾と言ってもせいぜい小さい子の伴奏。

年齢が大きくなってくると習い続ける子が減ってきて、連弾の相方がいなくなってくるんですよね。最後は私も先生と連弾していました。
そのあと、学生時代にアコースティックバンドの助っ人でピアノを弾いた時「やっぱり合奏って楽しい!」「音楽を通じて仲間ができるのは素晴らしい」と思ったんです。

ピアノよりはヴァイオリンの方が合奏の機会に恵まれています。
もちろん、ソロでどんどん弾くのもよし、室内楽のように数名で弾いても、オーケストラのような大所帯で弾いても、音楽を楽しむことができますよね。

娘はソロでどんどん…というタイプでもないので、合奏の時は楽しそうにしています。ソロ曲は間違えても自分の責任ですが、合奏は相手のために、仲間のためにと熱心に練習するので、私もうれしいです。
子どもの性格や熱意に合わせて演奏を楽しむことができるのもヴァイオリンのおすすめできる点だと思います。

数学的な知識も自然と身についてくる

楽譜を読むとき全般に言えることですが、拍子や音符の伸ばす長さを自然と足したり引いたり、左手と右手、合奏相手の楽譜と自分の楽譜を対応させたりするのに、簡単な数学的知識が必要です。
早くに音楽を始めると、この部分が追い付いてこなくて躓くこともあるでしょう。ヤマハなどはこのハードルが低く、耳で聞いて演奏するような教育法を取っていますね。

私自身は楽器の習い始めは年長くらいがいいのかなと思っています。
理由は ある程度 親以外の人とも受け答えができるし、楽譜のチェックの意味も分かる、メモも読める、音符の長さの簡単な足し算がわかるという点で無駄が少ない(何度も同じことをやらなくてよい)ことが挙げられます。

時間もお金も無限にあるなら、どんなに小さい時に始めてもいいのですが、大事な時期を逃さずに、無駄もなく習えるのは年長ですかね。これを逃すと小学校に入って学校生活が落ち着いてから、となるのでちょっと先になってしまいます。
楽器の習い事を考えている方は参考にしてみてください。

ヴァイオリンを習っていて起こった出来事、実際お金はどのくらいかかるの?など、ヴァイオリン話はまたそのうちに。

記事を読んでいただき、ありがとうございます。