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タラリンタラリンの話

今日からまた雪が降り始めました。でも、今回の雪はあまり積もらないような気がします。夕方頃には晴れ間が見えてきました。

さて、昨日はシザーハンズの話をしたので、今日も好きな映画の話をします。

この映画は、誰でも知ってるというわけではないと思います。「ミラクル☆ペティント」という映画です。

この作品は1998年に制作されたスペインのコメディ映画です。なので僕がミニシアターで初めて観たのは多分1999年か2000年頃でしょう。

この映画の主役はペティントという名のおじいさん。で、物語はペティントじいさんの少年時代から始まります。

ペティント少年はずっとある夢を持っていました。それは、家族をつくること。それで彼は学校に行っても、いつもノートに自分の理想の家族の絵を描いていたのです。

ある日、いつものようにペティント少年が絵を描いているとその紙がふわっと風に浮かび、教室の外に飛んでいってしまいます。ペティント少年が追いかけて教室の外に出ると、一人の女の子がその紙を見てこう叫んだのです。

「これは、正に私が求めていたものだわ!」

それでペティント少年はその女の子が運命の人だと思うのですね。

その女の子の名はオリヴィア。彼女は実は盲目で、そのときトイレに行こうとしていたのです。ところが、あら、そういえば私、紙を持ってないわ。

するとそこにどこからかふわりと飛んできたのですね。紙が。私の求めていたものが!

それでオリヴィアはつい叫んでしまったのでした。

そんな出会いを経て、二人は付き合うようになり、そしてついに結婚するのです。さあ、これで青年となったペティント君はついに夢を叶えることができる!

ところが、ペティント君には重大な問題があったのです。

なんと、ペティント君、子どものつくりかたをしらなかったのです!

さあ、困ったペティント君、近所のおじさんに子どものつくりかたを尋ねますが、聞かれたおじさんもびっくり。おじさんはニヤニヤして

「そりゃあ、お前、アレだよ。タラリンタラリーンてな」

と、サスペンダーを上げたり下げたりしながら言うのでした。

そうか! そんな簡単なことだったんだ! とペティント君はオリヴィアを連れて車の中に入ります。

そして、タラリン、タラリーン……と、サスペンダーを上げたり下げたりするのでした。

でも、外からは二人が車の中でとても楽しくやってるように見えるのですが。

当然そんなことで子どもができるはずもなく。

二人は毎日毎日教会に行って祈りました。そうしておじいさんおばあさんになってしまったのです。

ある日、ペティントじいさんがドアを開けると、家の前に二人の人が立っていたのです。二人はとても背が低かったので、ペティントじいさんは二人が迷子の子どもだと思いました。そして養子にしてしまうのです。ああ、これこそ神様のお恵み!

しかし、実はこの二人、火星人だったのでした。

というわけで、これからさらにとんでもないことがたくさん起こるのですが、この続きは実際に映画を観てのお楽しみ。

一言で言うなら、鳥山明の「Dr.スランプ」を実写化したらこうなる、という作品です。

めっちゃ面白いですよ。そして、めっちゃバカバカしい!

ということで、また明日。

おやすみなさい。

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