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歩行禅の話

今日も昨日と同じような雲でした。京都は今朝雪が降っていて、明日も雪になるそうです。いよいよ寒波の到来ですね。

今日も一冊の本を紹介します。塩沼亮潤著「歩くだけで不調が消える歩行禅のすすめ」という本です。

本書の著者である塩沼亮潤さんという人は1999年に金峯山寺1300年の歴史でこれまで2人しか満行していなかった大峯千日回峰行を達成した大阿闍梨として知られています。

大峯千日回峰行とは、48キロの険しい山中を1日16時間かけて歩き、それを千日間続けるというもの。

そうした経験を踏まえて著者が本書で提案しているのが、瞑想とウォーキングを兼ね合わせた歩行禅です。

で、紹介しながらこんなこと言うのはなんですが、僕自身は本書の歩行禅は合わないなと思いました。でも、そうじゃない人もいるかもしれないと思ってこの記事を書いています。

本書で提唱されている歩行禅とはどのようなものかというと、距離は5分程度でかまわないのですが、その往路はひたすら懺悔することを考え、復路はひたすら感謝することを考えるというものです。そうして最後に坐禅をする。

これを毎日続けることで心が整うそうです。

普段から瞑想や坐禅をしているという人は、本書を参考に、たとえば30分の瞑想の半分を歩行禅にあてる、というようなことをしてみてもいいかもしれませんね。

ただ、僕にとって歩くことは修行ではなく娯楽なので、本書で書かれている歩行禅は自分にはちょっと違うのかなと思いました。

瞑想しながら歩くより、空がきれいだなとか風が気持ちいいなとか、こんな花が咲いてるぞとか思いながら歩きたいので。

でも、本書には歩くときに気をつけたほうがいいこと(姿勢とか歩き方とか)も紹介されているので、その辺はとても参考になりました。

あと、著者の法話のようなものも読めるので、その点でも読んで損はないんじゃないかと思います。

ちなみに、ウォーキングと瞑想といえばティク・ナット・ハンも歩く瞑想を提唱していたことで知られていますね。

この動画を見る限りでは、ティク・ナット・ハンの歩行禅の方がもっとゆるい感じがします。

まあ、人によるんでしょうね。僕は修行って思うと嫌だなーと思うしなんでやらなきゃいけないんだって思ってしまうタイプですけど、むしろ修行だと思った方がテンション上がる人もいるでしょうし。

まあ、なんにしろ、歩くのが好きで瞑想や禅に興味がある人は、読んでみてもいいかもしれませんよ。

ということで、また明日。

おやすみなさい。

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