霜ふっている肉

人生で何回も出会えることない霜がふっているすごく分厚い牛肉が食べたい。なお、今すぐ食べたい。

東京時間だと21時。ロンドン13時。ニューヨークでは朝の8時です。

近所のSEIYUは営業中だ。だがスーパーのお肉ではこの気持ちは満たされない。お肉屋さんのショーケースから取り出し塊を切ってもらって測ってもらってなんだかわからん紙で包んでもらって直帰してチルドにそっと置くまでがお肉を買うという動作なのだ。そして食べる動作が始まるのだが、まずお肉の水分を抜くためにしばらく冷蔵庫で乾燥させなければならない。一日おく。

その一日で何ができるだろう。お散歩には2回いくし、天気が良ければランニングするし、パソコンに疲れた目を揉みながらエナジードリンクを飲んだりしてちょっとげっぷをしたりする。ちょっと脱線するが最近犬が散歩中に木の枝や葉っぱを拾っては器用にくわえたままおうちに帰ってくる。玄関がさながら鳥の巣ができる前のようである。とりあえずすれ違った人たちがちょっと立ち止まって見てくれるのでみんなの気持ちが私のように安らいでいるといいな、と勝手に思う。

フライパンを取り出し油を引く。少し煙が出るくらい熱する。そうしてやっとフライパンに肉が乗るのである。まずは側面、油の面。美味しい香りが立ってくる。そして正面、ヘラで押し付けながらムラが出ないように焼いていく。ある程度焼き色がついたらバターを投入する。もう美味しい。まだ食べてないのに美味しい。お肉がしっかりステーキに変化したところでまな板に移し包丁を入れていこうと思う。もうかぶりついてもいいのだが、ここは見た目と文明人としてのプライドを持って切ることにしよう。わー断面綺麗すぎるう。よだれが垂れてくるぞお。さあ、ちょっとおしゃれなお皿になんとなく’’ぽく’’盛り付けて完成です。わあおいしいよう、もぐもぐ。もぐもぐ。

なんてのは最近は太りすぎたのでオートミールと豆乳ばかり食してる人間の妄想なのです。

いやあおにくっておいしいなあ!

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