7.失敗こそ自分の糧にしよう〜こどもに伝えたい100のこと〜

失敗は成功の元

言い古された言葉だけど、その通りだと思っている言葉。

私の人生一番の失敗は大学受験だと思う。中高がいわゆる超進学校に通っていた。同級生の5人に1人は医学部に行ったし、東大や京大に進学した友人も多い。そんな高校で落ちこぼれ、勉強が嫌いだった私は受験前に大きく体調を崩した。精神的なものだったと思うが、食事もあまりできなくなった。体調が悪かったから、というわけではなく勉強不足で、志望校は全滅。浪人だけは避けたいと思い受験した第7志望の大学に合格し、進学した。当時の担任には、こんな大学に行っても就職できないぞ。浪人しろと言われた。浪人する選択肢はなかったので無視した。

しかし、大学に進学した私は焦っていた。このまま普通の大学生活を送っていてもきっと就職できない。何かしないといけない。と

1回生の時から常に、ここで何を学べるか?何を学んだと言えるか?を意識してアルバイトやサークル活動、ボランティアなどに励んだ。また、コミュニケーション能力を鍛えねばならないと感じ、人と話すのが苦手だなんて思い込まずに色々な人とコミュニケーションを取り、どうすれば良い関係を築くことが出来るかを考え行動することも意識した。今となって考えれば全く大したことをしてはいないのだが、とにかく就職に備えようと色々なことに取り組み、常に自分の成長を意識して過ごした。

結果、就職活動はうまくいき、(高校の担任が無理だと思ったような)大手企業に無事就職が決まった。結局ここが人生のゴールではないことに、何年かたって気づくのだがそれはまたいつか話したい。

私は思った。きっと受験がうまく行って良い大学に受かっていたら、その状況にあぐらをかいて、適当にアルバイトしたりサークル活動したりして遊び呆けていたのではないかと。もちろん、どんな大学にもきちんと頑張っている人もいれば、遊んでばかりの人もいるだろう。ただ自分の性格的に、受験で失敗していてよかったなと思ったのだ。

この経験から失敗したと思うようなことがあったとしても、それをどう次に活かすのか?と考える方がよほど大切だと考えるようになった。もう一つ私の好きな言葉がある。

どちらを選んだかは重要ではない。選んだ後選んだ方を、正解にしていくことが大切である。

細かいニュアンスまであっているかわからないがこのような言葉だ。この言葉を聞いて以来、何かを選択することが怖くなくなった。たとえ選んだ道がその時点では正解ではなかったとしても、時間をかけて正解に自分がしていけばいいと思えるようになったからだ。またこの言葉からは、何を選んでも自分の行動次第で正解にすることが出来るんだな、という安心感も得られた。

失敗は成功の元。失敗してもいいじゃない。最後に成功にしたらいいだけなんだから。大いに失敗して、たくさん努力して、成功を導き出して、素敵な人生になりますように。

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