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飯田深雪のレシピ

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布から花をつくる「深雪アートフラワー」と深雪スタジオ(現SS MIYUKI studio Inc.)の創始者、飯田深雪。彼女は芸術家であるとともに、数多くの西洋料理を日本に根づか…
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飯田深雪のレシピ 「昔ながらのビーフシチュー」

飯田深雪のレシピとは深雪スタジオ(現 SS MIYUKI studio Inc.)を創設した飯田深雪は、布から作る花「深雪アートフラワー」を生み出した芸術家であり、数多くの西洋料理レシピを日本に根づかせた料理研究家でもありました。 深雪レシピ掲載の書籍はほぼ絶版となっておりますが、今も尚スタジオにレシピの問い合わせをいただくことがございます。 この度、深雪レシピを多くのご家庭で楽しんでいただけるよう、スタジオ資料より一部を公開して参りますので、多くのご家庭で深雪レシピを楽しん

飯田深雪のレシピより 料理の素スープ「鶏のブイヨン・魚の出し汁」

今回は様々な料理で使われる、鶏のブイヨン(Bouillon de volaille:ブイヨン・ド・ヴォライユ)と、魚の出し汁(Fond de poisson:フォンド・ド・ポワソン)・濃い魚の出し汁(Essence de poisson:エサンス・ド・ポワソン)を、家庭即席用として作れる方法を紹介します。 鶏のブイヨン:材料鶏ガラ 2羽分 鶏もも肉 2本 固形チキンスープの素 3個 水 カップ6 人参の薄切り 100g 玉ねぎの薄切り 1玉分 セロリの薄切り 1

飯田深雪のレシピ「クネル・ア・ラ・リヨネーズ Quenelles à la lyonnaise」

クネルとは、フランス・リヨンが発祥と言われている、魚のすり身料理。フランス風はんぺんと言った感じでしょうか。 深雪レシピでは海老ソースで仕上げます。 クネル材料(4人分)卵 2個 タイミングを分けて1個ずつ使う 牛乳 2/3カップ 小麦粉 2/3カップ、まぶし用 適宜 ときバター 大さじ2 塩、こしょう 適宜 牛脂(ケンネ脂) 60g 白身魚 250g たまご 海老ソース材料(4人分)芝えび 8尾 サラダオイル 小さじ2 玉ねぎみじん切り 大さじ1 ガ

飯田深雪のレシピ「ハッシュドビーフ」

ハッシュドビーフ。またの名をハヤシライス。「hash」がなまってhayashiにという説や、林さんが作ったからという説もあるようですが、「hash」には肉の細切りという意味のほかに「ごちゃまぜ」「寄せ集め」「めちゃくちゃ」と、大雑把な意味が込められています。それくらい、簡単でパッとできる料理なのですね。ちなみに「ハッシュ・ド・ビーフ」ではなく、「ハッシュド・ビーフ(Hashed Beaf)」です。 材料(4人分)小麦粉※ルー用 大さじ6 バター※ルー用 大さじ3 スープ

飯田深雪のレシピ「イタリアン式 ワンタン(カペレッティ)」

パスタは形状でいろんな呼び名と使い方があります。今回はカペレッティ。 タネを生地で包んで仕上げるパスタで、形状が帽子のようになることから名付けられたとか。 深雪レシピではワンタン用の市販の皮を使用します。 カペレッティは地域や中身、皮の厚さによって「トルテリーニ」とも呼ばれているようで、中身入りのトルテリーニは販売されています。 材料(4人分)【スープ】 水 6カップ チキンまたはビーフの固形スープ 5個 玉ねぎ(薄切りにする) 1個 にんじん(薄切りにする) 1

飯田深雪のレシピ「ハンバーグステーキ」

飯田深雪がレシピを紹介した昭和40年頃は、ちょうど日本にマクドナルドの1号店ができる頃です。ハンバーグと言うと、今では種類も豊富になり、当時のものより格段に味のよいものが手軽に食べられるようになりました。 古いレシピと言ってしまえばそれまでですが、さまざまな人たちの交流や研鑽、努力の歴史が重なって、今私達が味わえる食文化が成り立っているのだろうとも感じます。 素朴ではありますが、これこそハンバーグ。ぜひお試しください。 材料(4人分)牛外ももひき肉 350g(牛脂50gを含

飯田深雪のレシピ「Pollo a la romana 鶏のローマ風煮込み」

トマトソースで煮込んだイタリア・ローマの郷土料理。 基本レシピは鶏と玉ねぎ、ピーマンを使用していますが、ピーマンよりパプリカの方がおすすめです。炒め玉ねぎの旨味がポイント。 材料(4人分)ひな鶏 1.2kgのもの 1羽 塩、こしょう 各適宜 小麦粉 適宜 サラダオイル 大さじ2 バター 大さじ2 玉ねぎ みじん切り 大1個 ロースハム 5mm厚 2枚 白ワイン 大さじ4 トマトソース 1カップ チキンスープストック 固形1個を水カップ1でといたもの 砂糖

飯田深雪のレシピ「たらのフランス風煮込み」(とは言うものの)

とは言うものの、実際は煮込みというより「タラとえびのトマトクリームソースがけ」です。資料や出版物には「たらのフランス風煮込み Lotte Héloise(ロッテ・エロイーズ)」と掲載されています。が、しかし・・・ というあたりの余談は文末に収め、料理自体は美味しそうですね。冬は魚の鍋も良いですが、たまには洋食アレンジもいかがでしょうか。 材料(4人分)たら 正味400g 巻きえび または芝えび 16尾 魚の出し汁 4/5カップ バター 大さじ4 ブランデー 大さじ1

飯田深雪のレシピ「Swedish Meatballs スウェーデン風ミートボールの煮込み」

IKEAのおかげでスウェーデン料理もだいぶ身近になりましたね。スウェーデンと言えばミートボールというくらい定番名物料理です。 クリームソースで煮込んだミートボールは、ごはんにもパンにも相性◎。作り方も簡単な嬉しいメニューです。 材料(4人分)ミートボール材料 玉ねぎ みじん切り 中1個 バター 大さじ1 パン粉(乾いたもの) 50g 子牛ひき肉 300g 豚上ひき肉 80g 卵 1個 生クリーム 1/2カップ 塩 小さじ2/3 こしょう 少々 サラダオイ

飯田深雪のレシピ「オムレットサンドリヨン Omelette Cendrillon」

サンドリヨン(Cendrillon)とは、シンデレラのフランス語読みです。ということは、シンデレラ風オムレツということですが、、、調べてもそういう名のフランス料理、ないんですよ。深雪オリジナルってことでは無いと思いますが、謎のレシピです。 材料(4人分)卵 8個 ベーコン 60g シャンピニオン(マッシュルーム) 120g 生クリーム 大さじ4 バター 大さじ5(60g) 塩、こしょう、サラダ油 適宜 トマト 少々 パセリ 少々 作り方1)材料を切る ベー

飯田深雪のレシピ「ミートクレープのグラタン Meat Blintz Gratin」

原文は「ミートブリンツ」だけでしたが、ブリンツは東欧料理で、クレープ状のもので具材を巻いた春巻き風の料理とのこと。原文レシピはブリンツをグラタン仕上げしてありましたので、掲載料理名は分かりやすく「ミートクレープのグラタン」としてみました。 材料(4人分)ブリンツの中身の材料 玉ねぎみじん切り 中1/2個分 バター 大さじ1/2 パン粉 1/3カップ 生クリーム 大さじ4 とき卵 1/2個分 豚ひき肉 200g 塩、こしょう、ナツメグ 各適宜 クレープ(ブリン

飯田深雪のレシピ「Danish Apple Soup デンマーク風りんごの甘酒」

りんごを使ったデザート用のスイートスープです。デンマークやノルウェーなど北欧地域の料理のようです。 材料(4人分)紅玉りんご 大2個 水 4カップ 砂糖 4/5カップ コーンスターチ 大さじ2※同量の水でとく 白ワイン(または日本酒) 大さじ4〜6 レモン汁 大さじ1〜2 作り方1)りんごの調理 りんごは表皮をよく洗っておく。 ほうろう鍋に水4カップをいれ、そこに、りんごを皮ごとすりおろす。 2)煮込み (1)の鍋を強火にかけ、煮立ったら弱火にして4〜5分

飯田深雪のレシピ「牛肉のハムチーズ挟み揚げ コルドン・ブルー Cordon Bleu」

資料原文には「子牛肉つめ揚げデンマーク風」とありましたが、コードン・ブルーと呼ばれるスイス発祥でヨーロッパ各地にあるチーズ入りシュニッツェル「コルドン・ブルー」のことだと思わます。※資料は昭和40年代のもの 材料(4人分)子牛肉(または豚もも肉)薄切り 4枚(1枚75g程度) 塩、こしょう 適宜 ねりがらし 少々 ロースハム 4枚 チーズ(とけるもの) 小指大4本 小麦粉 少々 卵 1個 水 大さじ1 パン粉 適宜 サラダオイル 適宜 作り方1)肉の下準

飯田深雪のレシピ「キャベツと豚肉のコロニアル風 コーンスターチ シチュー」

現物資料では「キャベツと豚肉のコロニアル風」だけだったので、もう少し分かりやすく「コーンスターチ シチュー」を加えてみました。コロニアルとは「開拓民」と説明が書かれてましたが、どちらかというと「植民地」「植民地風」が正確な意味のよう。まあ遠からず、ではありますが、英国植民時代の家庭料理ということかもしれませんね。 ネットでcabbage、pork、colonial、soupで検索しても、該当料理は出てきませんでした。。アメリカ料理として書かれてますが、謎です。 材料(4人分