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#19 記念日

記念日。
今の彼女と付き合って、自分の記念日に対する意識が変わった。
今日はそんなお話。

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今の彼女と付き合うまで、4人の方とお付き合いした。

最初に付き合った彼女は、恋愛という概念を知りたてで、付き合うことの意味が分からなかった中学生の時だった。
まるで、初めて買って貰った自分用のスマートフォンを手にしたような感情といえばわかりやすいだろうか?

彼女という存在を保有していることだけで、他人よりも優越感に浸れる。一方で、用い方(接し方)が全く分からないという状態だった。

中学生の恋愛とはそんなもんだ。

その彼女とは、1ヶ月も続かなかった。

高校生でも彼女ができた。
高校では、ある程度の人間性の構築や、お互いの安定感も増し、一般的なお付き合いができていたと思う。
しかし、半年しか持たなかった。

中学校と高校の恋愛で学んだこと。
それは記念日を少しでも多く増やすことだった。
これは少し抽象的な表現だな。

つまり、1ヶ月記念日、2ヶ月記念日、50日記念日、3ヶ月記念日、100日記念日....と少しでも多くの記念日を増やすことが付き合った時の最初の目標だということだ。


彼女がいても長続きしない人には共感してもらえるだろうか?

付き合えば、別れることが恐怖になる。
つまり、少しでも多くの記念日が増え、蓄積されることがその恐怖を少しづつ浄化していくのだ。


中学~高校までの記念日に対する認識は、少しでも多くの記念日を蓄積すること。即ち、日にちが早く進んでいくことに幸福を感じていた。


それが今の彼女と付き合うことで変わった。
付き合った当初は、先程のような感情がなかったかと言われれば嘘になる。
しかし、現地点では全く違う価値観を記念日に対して持てるようになった。

それは、

逆に記念日が来て欲しくない

という感情だ。

記念日が来るということは即ち、日数が減るということ。つまり、彼女との時間が減っているということだ。

人間はいつどのような形で命を終えるか分からない。

2人だけの幸せな時間がいつかは必ず終わるのだ。

それまでのカウントダウンと考えれば記念日は恐怖でしかない。

彼女と少しでも多くの時間を過ごしたい。
そのように考えると、先程のように、記念日が来て欲しくないという感情になっていくのだ。

と、こんなことをいっても時間は進んでいる。
2人との時間は減っていっているが、その時々で2人で生きられたことに感謝する。そういう日があってもいいのではないだろうかと最近は思えてきた。

私はいつまで生きられるのだろうか。
彼女もいつまで生きられるのだろうか。
死ぬ時に、最後に語りかける相手が貴方のままでありますように。

そういえば、今日が記念日だね。
一緒にいてくれてありがとう。


#エッセイ #日記 #彼女 #記念日



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