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「女性目線」を経営に活かすハードル

こんにちは、社外社員計画 代表のKumiです。
女性が企業でより活躍できるようにという話し合いの場面で、「女性ならではの感性を活かして」「女性の細やかさを活かして」などという言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
確かに、一般的に女性は自身や空間を華やかに飾るのが得意だったり、家事に携わる時間が長く、生活用品について詳しかったりと、男性とは異なる感性や特徴を持っていることは、往々にしてあると思います。
しかし、このような女性の感性や特徴を活かした取り組みが思うように進まない例は多く見られます。また、会社や経営者としては女性に期待する姿勢を見せたつもりでも、女性が「私たち、そんな特別な力もっていないし」と、萎縮をしたり、もしくは意欲を減退させてしまう場面もよく見られます。
そこで今回は、「女性目線」を経営に活かすには、どんなハードルがあるのか、そのハードルを乗り越えるためにはどうしたらよいのかについて、日頃感じていることを書きます。

女性が「女性目線」と言われて感じる戸惑い

みなさんには、趣味や特技はありますでしょうか。スポーツが得意であったり、映画鑑賞が好きだったりと、それぞれ何かしらの趣味や特技はあると思います。それでは、会社で急に「○○さんは△△が趣味なので、その趣味を活かした提案をしてください」と言われたらどうでしょうか。かなり戸惑うのではないかと思います。戸惑うポイントは、例えば「何」を「どの程度」求められているのかや、その取り組みの理解者や協力者は「誰」で、「期間」や「時間」はどれくらい割いてよくて、「予算」はどれくらいかけてよいか、「成果」はどれくらい求められているのかが分からないからです。そして多くの人たちは、「自分の趣味のすごさを認めてもらえたのはうれしいけど、それはあくまでも趣味の話だから、それを活かした提案をするなんてとてもできない」と、自分の無力感を感じるのではないかと思います。
「女性目線で何かはじめてほしい」「女性目線で何か良い提案を考えてほしい」は、女性に期待をかけているという、企業や経営者の前向きなメッセージであるにも関わらず、上記の「趣味を活かして社内で何か新しいことをはじめてよ」同様、多くの女性に戸惑いや無力感を与えてしまい、やる気や自信を喪失させてしまっている恐れがあります。

神社階段

「女性目線」を活かすコツは制約条件の設計力

では、「女性目線」を活かしてほしい会社や経営者としては、どうすればよいのでしょうか。それには、「女性目線」を活かしてほしいフィールドを、会社や経営者が制約条件をつけて決めることが大切です。制約条件をつけるというと、自由な発想の芽を摘んでしまうのではないかという懸念もあるかと思いますが、その懸念は「女性目線」を活かす社員の方々がもう少し力をつけた後で十分です。もしくは、制約条件について不都合がある場合は、相談してもらえるよう事前に伝えておけば十分です。
スポーツやゲームなどに熱中できるのは、ルールや時間などのあらゆる制約条件があるからです。ビジネスの場面でも、制約条件があるからこそ、社員の方々がその中で集中して力を発揮できます。
ですので、「女性目線」を本気で経営に活かしたい会社や経営者は、「女性目線」を存分に発揮してもらえる制約条件の設計に真剣に取り組むことで、理想としている「女性目線」を活かせる会社になっていけます。

さらに、このような制約条件をうまく設計できる組織になると、「○○目線」を活かす取り組みについて、社内で多様な取り組みが生まれやすくなります。そして、社員の力を一層経営に活かせる企業へとステップアップしていけるのではないかと思います。

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HP:社外社員計画株式会社
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