シティボーイになるために、家まで歩く。

2020年7月27日 00:29

シティボーイになりたいんです。

奈良に生まれて高校卒業まで奈良で育ちました。都会に憧れがあるんです。しかも、まだ22歳。ギリギリボーイと言えるでしょう。逆にいうとシティボーイになるチャンスは今しかないのです。

今は東京に住んでますが、住んでるだけではおおよそシティボーイを名乗ることはできない。それくらいはわかります。

シティボーイになるには、そう。地図を見ずに都会の街を歩いて家に帰る。それができれば間違いなくシティボーイと言えるでしょう。

ということで、シティボーイは絶対青山で買い物してるので、今日は青山で服を買って家(牛込柳町駅らへん)まで歩いて帰ってみることにしました。どれくらいかかるかわかりませんが、シティボーイはそんなこと考えません。当たり前です。

さて、そんなこんなで南青山で白のTシャツと黒のシャツを買ったので、そのまま歩いて家に帰ります。

しかし、最初の関門。外はさっきまで晴れてたのになかなかの雨。お店の人にあらかじめ歩いて帰ると宣言していたので、心配されます。

だが、ここはさすがシティボーイになる男。「歩いて帰ります」そう言い放った顔はとても勇ましかった。

しかしそんな僕、傘をもっていなかったのです。大失態。

そこで心配した店員さんは店に余っていた傘をくれました。無償の愛。慈悲の精神。彼女はきっとバファリンだ。半分が優しさでできている。

服屋から出た僕はさっそく左に歩き出しました。行き道に駅から歩いてきた方向がそっちだったからです。

表参道を歩く。

高級ブランドの路面店がたくさん並んでいました。

歩いていると以前会社の先輩に教えて頂いたこんな話を思い出しました。

ブロンドのロゴに関する話です。

近年、あらゆるブランドのロゴの文字がセリフ体からサンセリフ体に変わっていっている。つまりシンプルになっていってるという話です。

例えばバーバリー。

上が旧ロゴ、下が今のロゴ。

バーバリー以外にも様々なブランドがこういったロゴのシンプル化を進めています。

その理由のひとつはスマホの普及にあるといわれています。サンセリフ体はシンプルで読みやすく、さまざまなメディアに対応できるためスマホの画面に写ったとき違和感がない。そのため多くのブランドがサンセリフ体を用いたシンプルなロゴを使うようになったらしいです。

ブランドごとのロゴの個性が無くなっていくのが悲しいですが、そういう時代なんですね。

そんなことを思いながら歩いていると発見しました。ZARA。

セリフ体を使ってますね。

そして、実はZARAは最近ロゴが変わりました。

これです。

完全に時代に逆行してますよね。どういう意図があったんだろう。

さて、ロゴの話は置いといて先へ進みます。

傘をさしながら歩いていると、明治神宮が見えてきました。

帰り道かはわかりませんが、ここは寄ってみるほかないですね。信仰心が高い。

明治神宮は初めて行きましたが、一番驚いたのは境内にワインの樽があったこと。

明治時代はまさに日本の近代化が進んだ時代。

西欧の文化を積極的に取り入れた時代、明治天皇はワインを好んで飲まれたらしく、このワイン樽はフランスから寄贈されたものらしいです。

明治時代って面白いですよね。

そして、参拝。

お賽銭を入れてお祈りをしようとしたのですが、普段からクレジットカードで決済をしてるため、小銭がポケットにない。結局お賽銭は諦めとりあえずお祈りを。

少し申し訳ない気持ちになりながらも、疑問が芽生えてきます。お賽銭って変だなぁ。

その行為だけ見ると、神様に向かって小銭を投げて、これで願いを叶えてくれよって感じに見える。

僕は人にものを頼むときに、小銭を投げ渡したことはありません。そんなことを神様にするなんて、、、って思っちゃいますよね。

明治神宮を出たら、次は代々木方面へ歩き始めました。

なんとなく代々木って家に近いイメージがあったので。