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旅とともに働く
日常を離れて創造力をかき立てる働き方の勧め
「ワーケーション」って聞いたことありますか?
「ワーケーション」は「ワーク」+「バケーション」で、休暇に行った先で仕事を継続するという意味の造語です。新型コロナ感染症の発生によって、オフィス外から仕事をすることが広まったことにより注文されるようになりました。
発想の背景にあるもの
わざわざオフィスに行かなくても済む状況は、コロナ禍となる数年前から実は整いつつありました。メンバーを限定したSNSとでもいったようなチャットツール*を使って仕事を進めることや、Zoomを使ったオンラインでの会議は、わたしの勤め先でも使われていたんです!とは言っても、書類や印鑑といった慣習から、仕事とは出勤するものだ(少なくとも電話では話す)、という固定観念から抜けられなかったんだと思います。ところが、ご承知のとおり、パンデミックで出社できないない状況になり、自宅で仕事ができることが一気に知れ渡りました。
その時、最初は、自宅をどうオフィスにするかという発想だったと思うんです。実際わたしも、ポワポスライド作りなど、自宅でできることを探して仕事を進めました。やがて、パンデミックが長引くと、パソコンとWi-Fiさえあれば、どこでにいても同じではないかと考える人が増えてきました。今や、IT関係の人が多そうな渋谷辺りのスタバでなく、わたしの自宅近所のドトールでも、当たり前にパソコンでパチパチとやっている人達が見られます。
少し時間が戻りますが、10年程前から「ノマド」(元々は、遊牧民という意味です)というワードが、聞かれるようになっていました。ヒッピー的とでも言いましょうか、一部のそういった性向を持つ人達の間で使われていました。これは、フリーランスや外回りの人達が、事務所ではなく、ファーストフード店やコーヒーショップでノートパソコンを開いて、ポケットWi-Fi等のモバイル通信機器につないで仕事をするスタイルです。
こういった人達にとってはバッテリー切れが悩みの種で、コンセントの使えるお店の情報のホームページをボランティアで作って、提供している奇特な人もいたほどでした。当時、地方に住んでいたわたしは、この生活スタイルに憧れていましたが、今や何も珍しくない状況ですね。
*ChatworkやSlackが、この手のサービスの走りです。
どうして、旅行に行ってまで仕事をするの?
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