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いま求められる遊びの感覚2

前回、『杉浦日向子の江戸塾 笑いと遊びの巻』より、印象に残った部分のメモを載せました。きっかけは、ビジネス勉強会で「いま、商人に求められるのはアートの感覚」と聞いていたので、YouTubeで「日本人はもともと遊びの達人だった」(NwesPicks『日本をrethinkする』より波頭氏発言)との発言を耳にして、符合するものを感じたことでした。

2冊目の今回は『リベラルアーツ』浦久俊彦より、印象に残った部分のメモを載せます。最初の本の時に、(「もともと」というのは江戸時代だろう)と勝手に推測して本を探しましたが、今回の本によると、それで正解なようです。

  • 遊びの達人といえば、なんといっても江戸時代の人々

  • 遊びは武士→町人→庶民と広がる

  • 禁止されればされるほど庶民の遊び心は高まっていった

  • 18世紀後半「江戸っ子」誕生

  • 過激に盛り上がる祭り・船遊び・花火・物見遊山・見物などが大流行

  • 将軍すら庶民の遊びに憧れたほど

  • 貧しい日常を遊びに変えるため、創意と工夫によって人生そのものを遊んでいた

  • 科学や技術を実用ではなく「遊び」に変えてしまった。例えば、火薬→花火

  • 遊び心が社会の多様性を生み、一人ひとりが自分ができる仕事を見つけ、「遊ぶ社会」が循環経済を生み出すことにつながった

  • 江戸のライフスタイルは「三ない主義」。モノをできるだけ持たない・出世しない・悩まない(1冊目の杉浦日向子氏の言葉)

  • 時間は生まれる前からあったし、死んだ後もある→時間は無尽蔵

  • 感動や何か感じた時間が「いい時間」として記憶に残る。何もなかった時間はないも同然→感動でいかに時間を膨らますか。これが「人生を遊ぶ」につながる

今回の本はタイトルでお分かりの通り、江戸文化が主題ではありませんでした。「人生を遊ぶ」事例として江戸の遊びに1章が割かれています。著者によると、「人生を遊ぶには教養が必要だ」とのことですが、「教養とは何か」から始まる本題の方も興味を引かれました。

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