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たねさんと遊んだっ(日記)

 土曜日はたねさんが、250kmの移動を経て、私の住んでる街に遊びにきてくれました。改札で待ち合わせ。ああ、もう、少し寝たら忘れてしまいそうなので、忘れないように一気に書くよー、楽しかった。

たねさんとnoteでお知り合いになったのは、約二年半ぐらい前の、えーと、確か方言noteあたりのこと。だったかな?キナリ杯とか盛り上がってたころ?もはや懐かしい。……え、もう二年半前なの?早くない?
とはいえ、お会いするのは初めて。今までにも、noteでお知り合いになった方と何度か直接お会いしたことはあるし、たねさんとは日頃から言葉を交わし合っている仲ではあるが、「はじめまして!」は毎回ちょっと緊張するのです。たねさんだー。小柄で、ほわわんとしてて、優しそうで賢そう。わー。話したいことはたくさんあるけど、何から話そう、どこから話そう、うひゃーわひわひ。いつものことながら、「わひわひ」しながら、街中に移動する。

今日は偶然にも、京都市内では、三年ぶりの時代祭の開催日。街中に移動すると、沿道には見物の人たちがたっくさん。程よく晴れた空の下、久しぶりに開催された祭をひと目見ようと、人、人、人。ほして、今まさに明治時代をモチーフにした衣装身に纏った人たちが、烏丸御池の交差点を左折するところでした。ツヤツヤの栗毛の馬に乗った人もいて、おごそかな儀式の雰囲気はムンムンです。そんなとき、たねさんがほわわんと、しかしながら真剣なおももちで言い放ちました。

「馬のおとしものが(道に)落ちたら、どうするんだろう?」

おとしもの。すなわちそれ、うんちである。……ブホッ!
その発想がおもしろいし、まず、そんなこと考えたことなかった。そういえば、競馬場とかもさ、馬のおとしものってどうしてるんだろ。人間みたいに、トイレトレーニングしてるのかな。ああ、とにもかくにもたねさんだ、たねさんが隣にいるー!こうして、私のたねさんひとりじめタイムが始まりました。

あ、お昼ご飯に行く前に武者小路実篤スポットに立ち寄った!今朝、なんとなく調べてみたら、街中の行きやすいところにあったのです、むしゃさんスポット……調べたらあるもんだね、むしゃさんスポット。正直、そんなんあるって思わなかった。

むしゃさん揮毫の看板!


さて、まずは、ランチに。どこにお連れしようかなあと迷ったものの、やはり「間違いないところ」にお連れしようとは思っていたので、スマート珈琲店に。洋食のランチを楽しみながら、ゴールデンカムイのことや、noteのこと、ユミの細胞たち(韓ドラ)の話で盛り上がりました。ク・ウン派か、ユ・バビ派か、それともアン・デヨンかコントロールZか、なんて話で盛り上がれるなんて、嬉しすぎ。

私が以前住んでいた市と、たねさんが今お住まいの市がものすごく近くなのだけど、それこそものすごーくローカルなお話ができたのも嬉しすぎ。noteをしていなければ、この地域に住んでいる人と再び出会うこともなかったし、仲良くなければ、同じコンテンツのことで盛り上がることもないんだよなあ。noteをやっていてよかったなあって、楽しい瞬間に出会うたびに強く思い直す。好きな人に会うのは、緊張するしドギマギするけど、嬉しいし、楽しい。

素敵な紙小物が売っている鳩居堂、リニューアルしてきれいになったばかりの京都市役所などを経由し、ナンバープレートを探す遊びにたねさんをちゃっかりつきあわせながら、左京区・岡崎エリアにある私のお気に入りのスポット、「京都伝統産業ミュージアム」へ。京都市の伝統産業がひとつひとつ丁寧に説明されている博物館で、最近リニューアルしたばかり。そしてなんとタダで見ることのできる、私がとにかく京都に来る人にことあるごとにおすすめしているスポットなのです。

岡崎エリア自体はもともと人気の観光スポットで、眺めてるだけで楽しい蔦屋書店や芝生が広々とした岡崎公園、京都府立図書館なんかもあって、街中の喧騒から離れてほっこりできます。

でも、この京都伝統産業ミュージアムはとても興味深いのだけど、この面白さを一緒に分かち合ってくれる人は今までいなかったのですよ。京友禅、伏見人形、真田紐、仏具、京焼…夫と一緒にいっても「ふーん」って感じで、興味なさそうでつまんなそうだし。歴史の中で受け継がれ、暮らしの中で少しずつ様式や用途を変えて使われ、そしてここに「伝統産業」というある種の括りで一堂に介しているって、めっちゃ面白いことだよ。
と言っても、特別に伝統産業に知識や思いいれがあるわけではなく、「この中で家に置くならコレがいい」とか、「かわいー」「きれーい」「へぇーこうやってできてるんだー」「繊細〜」とか、どんなにすばらしいもの、どんなに値打ちのあるものであるにせよ、その程度のことしか思わないのだけど、たねさんもまた暮らしの中に楽しみを感じる方だからこそ、一緒に前のめりに楽しんでくれて嬉しかったなあ。晋六窯さんの京焼の食器も素敵だった!ずっとたねさんのくらしにあたたかく灯る存在だといいな、マグカップ。

話が急に変わるのだけど、10年近く前から藤岡みなみちゃんが好きでした。パンダが好きで、中国語がペラペラで、暮らしを楽しんで生きていて、言葉選びが独特で、サブカルでポップなみなみちゃん。最近はあまり活動を追えてなかったけれど、特に私がnoteを始めるより前である5年ぐらい前には、藤岡みなみちゃんのバンドの曲を本当ーによく聴いていたのでした。東京にライブに行ったり、みなみちゃんがインスタに載せてたものと同じ台湾のリュックサックを買ったこともあるぐらい好きだった。あんまりnoteで藤岡みなみちゃんの話をしたことはなかった気がする。しかしなんとまあ、たねさんも藤岡みなみちゃんのエッセイをお読みになられてるとのことで!ひゃー、なんかね、類は友を呼ぶを感じた。嬉しい。どんなに仲の良い旧知の友達でも、守備範囲が全然違うのに、今日初めて面と向かって会う人と好みが似てるんだもん、なんかおもしろい。

端々に出てくる、お子さんの話がキュートでキュンとする。発言がしっかりもののちのくんと、天真爛漫なあっちゃん……。なんかね、たねさんのお話を聞いていると、勝手に「叔母」とかになった気持ちになる。すくすく育ってほし…!え、でも、ほんと人のお子さんながら、この間まで二人とも赤ちゃんだったのに、ほんと大きくなったよね。。。びっくりする。おさるのジョージブームは去りつつあるらしい。子どもの興味関心の移り変わりは早いなあ。(と思いつつ、私も光の速さで刺し子に飽きてるから人のことは言えない。)

北上して京大方面に。創作の話、noteの話のさらに深掘り。うーむ、難しい。書くのは楽しいけど、モチベーションとか、周りの空気とか…ね、色々波もあるし、うむむむ。うむ。私はnoteをやめるとか、やめないとかいちいちうるさいしはずかしいし、しぶといけれど、ほんとに音もなく形もなくやめてゆく人、去ってゆく人が多い中で私たちは今どうここで生きていくのか。いつまで。なんのために。誰のために。いや、自分のために?自分の未来のため?未来の自分のため?過去の供養?書いてないものもいっぱいある。……南無。

「………」

ここはまだ掘り甲斐のある、伸び代のある問い。うーん、書くことに対する、私にとっては永遠の問いかも。
見つかるまで?見つけても?気の済むまでここで書くのかもしれないし、なくなるのも、noteが先か、私が先かわからない。がっかりされるのも嫌だし、忘れられるほどか細いのも、おもしろくなさすぎるのも、たたかれるのも、嫌われるのもいや。見つかるまで書くしかないのかも。いやー、ほんと、難しいな。何にも気負わず、今のように気ままに書いていけたらいいな。

銀閣寺の近くまで歩いてきたので、ああ、そういえばセカンドハウス(京都に何店舗かある、パスタとスイーツのお店)があるからちょうどいいなあと入店。メニューをパラパラっと見てたら、たねさんが「あっ、このケーキ、noteにのせてたよね」と覚えてくれてるもんだからびっくり。え、ここのお店のケーキだとは書いてなかったのに!すごすぎ…めっちゃ覚えてくれてる……!

(ここで耐えきれず寝ちゃったので、ここから下は今日書いた↓)

ケーキをつつきながら、おしゃべり。たねさんが愛用されてるというLINEスタンプを、真似っこして買ってみる。夫にさっそくその場で送ってみる。夫もすぐに「かわいい!」って言って、購入していた。

やっぱり、「会って話す」のと、「noteを読む」のとじゃ、全然違うな。どっちがいいとか悪いとかではなくて、でも、「どっちも」になると深度が増すなあ、と思った。とはいえ、数時間一緒にいたとて、当然ではあるがまだ全然知らないことばかり。やっぱりどんなに話しても、解散してから「あ、これも聞いとけばよかった!」って思うことは出てくるし!
たねさんに限らず、他の方に対しても思うことだけど、これからどんな関係になっていくか計り知れないんだもんねえ。だけど、「会って話す」のは信頼しているからであって、楽しかった、心地よかった、またお会いしたいなあと思うのは、「会ってよかった」からだよねえ。まだまだ例のウイルスはこの社会に存在している中だけれど、少しずつまた様子が変わってゆく世の中の隙間で、一緒に時間を共にできてよかった。

街中に帰る帰りのバスは203。もうすっかり暗くなった左京区の街から、さっきまで歩いた道を経由し、祇園の煌びやかな街、夜でも賑やかな繁華街河原町を経由して、四条烏丸方面に戻る。楽しかったなあ。夢みたいだった。たねさんは優しくて面白くて、ご自身の好きなもののことをキラキラと話される方でした。そんな方とたくさんお話しして、「わー、すてきー!」といろんなものを一緒に見て、日常に持ち帰るためのいろんなおみやげをたずさえて帰路について、胸がふくふくしました。たねさんはどんな旅をしたのかなあ。いい旅になってるといいな。たねさんにいただいた遠州のお菓子も、懐かしみながら少しずつ食べるっ。いただきます。

🎋🎋🎋

そうそう、同じように昨日は時代祭を見に行ってて、学生時代は巡行のエキストラのバイトも経験した夫が昨日の眠る間際に言ってたんだけど、馬は普通に道にブリブリと落とし物をいっぱいするんですって。馬の落とし物を拾う係の人もいるみたいだし、行列を歩く人は、💩落としている箇所は決して踏まないようにして歩くんですって。
楽しかった日と夢と日曜日の狭間で、たねさんの疑問が解決されていて、笑っちゃった。

良い秋の一日でした☺︎

いちごとバナナのシブースト

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