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海の京都→兵庫の高原、中1の恋、憧れの傘(日記)
海の京都こと宮津市に行った。レンタカーで連れて行ってもらった。
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まずは、到着してすぐに道の駅の近くにある回転寿司「金ぱ銀ぱ」でさっくりランチ。最近できたばかりの回転寿司屋さんのようで、店内はぴかぴか。マグロとかサーモンとか定番のネタに加え、海沿いの回転寿司屋さんゆえにスズキとかタチウオなどの天然魚がプリップリでおいしかったなー。ちゃんと回転してる回転寿司に行ったの久しぶりだった。
店員さんたちが、
「コハダ(とか、寿司ネタの名前)がはいりました〜よろしければどうぞ〜っ🎵」
「「「よろしければどうぞ〜🎵」」」
と、元気にゆるい復唱話法をするのがよかった。
夫と散策のために2時間の自由時間を設けて、彼はレンタサイクルを。私は徒歩で町を攻める。よく晴れていて、綿のシャツの中で汗ばむ。首筋に日焼け止めを重ね塗る。
宮津の街は海町。市の人口は一万人ほどで、駅から海沿いの道の駅、大型スーパーまで500mほどの目抜通りがズドンと伸びていて、歩きやすく、まわりやすい。街の中心部から少し離れたところに、日本三景の一つとして名高い、天橋立がある。
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海沿いの町の土曜日、昼下がり。GMS(総合スーパー)が、海を臨める位置にどどんと立派に5階建てでそびえていた。中に入ると、食品スーパーとセリアがある1階も、衣料品売場がある2階も、新しくて広い市立図書館がある3階も閑散としていた。立派な観光地のはずなのに、設備投資された立派な図書館なのに、想像していたよりもうんと閑散としていて「もったいないなあ」「うらやましいな」と感じたけれど、この街の中でほんの2時間を切り取っただけの浅い無責任な感想だよなあ。いいなあ、広くてキレイな図書館。
夫と合流し、しばし海岸から海を眺め、車でさらに京丹後の北西に進む。お目当てはでかい道の駅。なんでも、道の駅に大きい公園とレストランとホテルが併設されている「王国」があるらしい。
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地元の牧場がされているジェラート屋さんがあったので、ノーシンキングで入店。塩ミルクアイスをオーダーしました。ジェラート屋さんでは、ついつい塩アイスを頼んじゃう。塩気と甘味がいいよね。うまいよね。ていうかこの世の全てのアイスはほぼうまい。長野で食べたソバジェラートも、北海道で食べたかぼちゃジェラートも、愛媛の伯方の塩ソフトも、みんな違ってみんなうまかった。
日が暮れてくる中、さらに帰るべきはずの家に背を向けながら走る。露天風呂が開放的ですばらしい温泉でひと風呂浴びる。さらに西にゆく途中、良き海岸にPがあり、頭上を飛び交う小虫を追っ払いながら日没の時間がすっかり長くなったことを感じた。
今宵は兵庫県の神鍋高原にあるホテルに泊まることに決めた。全国22ヵ所の道の駅のすぐ隣に立っているマリオット系列の新しいホテルで、外国人観光客の周知を狙った店舗のよう。
マリオットだ!新しいホテルだ!高級だろ?すっげー!ウヒョー!と思いつつも、スキーで人気の神鍋高原のシーズンオフなので、空いていたし、お手頃価格で泊まることができた。
夕食は、豊岡市内の丸亀製麺でつるつるっとリーズナブルに済ませた。夕ご飯どきの土曜日の丸亀製麺はびびるほどの客数で、ここでバイトするのは無理やなと思うぐらいてんやわんやと忙しそうだった。
(突然の挿入歌:アンドロメダ/aiko)
神鍋高原……に宿泊すると決まったとき、心の臓の弁のどこかがヒュッと一瞬時を止めた。
中学一年生の5月、そう、ちょうど20うん年前のこの時期の林間合宿の行き先が神鍋高原だった。
小学校から中学校に上がったばかりの青い時期に、貸切バスで半ば吐きそうになりながら山道を行き、高原でお母さん手製のお弁当を食べたあの神鍋高原!
まだ交友関係が定まっていないクラスでぎこちなくクラス対抗球技大会をしたあのグラウンド!
小6から好きになった同じ小学校出身の男の子のことを目で追いすぎた飯盒炊爨!
違う小学校出身のクラスメイトと仲良くなった旅館室内大部屋恋バナ大会…!!
20年以上前の思い出なのに、昨日までずっと忘れてたのに、不思議なもんで神鍋高原に着くと、ブラックヒストリー…つまり黒歴史と言える様々なはずい思い出が次々に淡い毒の花を咲かせた。
泊まったホテルは、外資系で真新しくて、部屋に備え付けの便器もツルツルピカピカ令和製。ベッドも嵩が高くて、レインシャワーも服をかけるハンガーフックも、位置がいちいち高い。でも、窓の外は、カエルゲコゲコ青春の草のかおり馨しい神鍋高原…!
もうね、なんか情緒がおかしくなりそうだった。実らなかった片想いって、いつ不意に噛んでもまだちゃんと苦いな。
と、夜中に過去を振り返っても、良いものは落ちてないので、さっさと寝た。
☀️☀️☀️
朝、早く目覚めた。道の駅の開店を待ち、施設内のパン屋さんでパンを買って部屋で食べた。うまい。小麦粉をこねて焼いたものは、なぜこうもうまいのか。
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車で帰路に着く。途中、ハチ高原、但馬などを通り、かねてから行ってみたかった西脇市の織物屋さんに行く。播州織物が有名な兵庫県西部に素敵な衣料品・服飾品の工房があり、一点ものの色鮮やかなお洋服たちが魅力的で、何年か前からいつか行ってみたいなあと思っていたのだ。
店内は、ない色は存在しないんじゃないかと思うくらいに濃淡清濁様々な色の織物にうめつくされていて、圧巻でした。花畑を飛ぶ蝶々ってこんな気持ちかな?と思うぐらいに、どの織物も色や組み合わせやデザインが魅力的で。お金が無限に…欲しいです……あればいいのに。。。お金が無限に無いからこそ、色とりどりの色がある光景を魅力的に思えるのかもしれないが。
私はその中でもかねてよりほしい物リスト(憧れの部)に入れていた、晴雨兼用傘を買うこと決めました。一点ものの傘は、一つとして同じ色合いのものがなく、品揃え豊富。以前からウェブページで見ていたけれど、迷って買えなかった。だけど、実物を前にすると不思議とほぼ迷うことなく、スッと「これだ」と思うものに手が伸びた。
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製造上で出たハギレの、箱によりどり詰め放題売りもされていて、箱が爆発しそうなぐらいにハギレを詰めて帰ってきました。これから夏にかけて、これらのハギレでブックカバーやティッシュケース、アームバンド作りを、疲れない程度にやろうと思っている。
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と、初夏の海の京都、高原の兵庫旅をいたしました。素晴らしい旅のときは、生活と思考にメリハリを与えてくれて、本当にいい時間でしたー。
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