初夏の日記
先月、憧れのにいめたまきさんのお店で傘を買った。その際に、素敵な染め物生地のハギレの詰め放題販売も開催されていたので、傘とともにハギレもたくさん買った。それ以来、3年ぶりぐらいに裁縫ブームが来ている。
↓先月、にいめたまきさんのお店に行った日記↓
↓3年前、刺し子に鬼気迫った情熱を注いでた頃の記録↓
裁縫はやっぱりすごく楽しい。へたっぴだけど、すごく好きだ。ヘアバンドと、コースターを作った。ヘアバンドは家で読書や裁縫をしているときに前髪がばさっとなってうっとうしいのでとても役に立っているし、雑だけども手作りをしたコースターがテーブルの上で活躍しているのを見ると、嬉しい。
やりかけで放置していた刺し子も再開した。せめて、最後まで作ろうと思ったのだ。缶かんの中にしまっていた昔作った刺し子作品たちも、相変わらず可愛くて愛しい。「よくたった数ヶ月でこんなにたくさん作ったなあ」って、ちょっと過去の自分に、30歳の自分に鬼気迫るものを感じた。
昨日は朝からいつも以上によく働いた。時間に余裕を持って現場に向かったのに、仕事相手が現場に予定より30分も早く到着していて、めちゃ走って疲れた。だけどその分、予定より30分早く終わったからよかった。蚊に盛大に頬を刺されたが、机の中にムヒを常備してるから無問題よ。
夕方には雨足が強まっていたが、なんだか数日前から無性に駱駝さんの麻婆豆腐が食べたくて、バスに揺られて食べに行った。
いつもなら、どんなに朝から「今日は仕事が終わったら寄り道して⚪︎⚪︎に行こう」と思っていても、終業とともに「無理もう今日は疲れたおうちかえる」と、家方向に早歩きで向かうのだ。けれど、麻婆豆腐の引力は強かった。
19時前に店に着くと、先客が二組いた。一組は私と同じく一人客の女性で、もう一組は40代ぐらいかな?男女の二人組。おひとりの女性はお食事をほぼ済まされたようで、残りの瓶ビールをグラスに傾けていらっしゃった。二人組の男女は、どうやらまだ食べるものを悩んでいるよう。
ここで麻婆豆腐をいただくのは、これまた多分3年ぶりくらい。駱駝さんの麻婆豆腐のことは、肉村ハム蔵さんのnoteで知った。お店の存在は「なんかすごい店構えが可愛い店があるなー」となんとなーく知っていたのだけど、好きな書き手の方が推されているお店に行ってみたくて、3年前の自分が突き動かされたのをよく覚えている。
以前は確か夫と一緒に行って、カウンターに並んで座った。席と席の間にパーテーションがあって、夫の雲白肉と私の麻婆豆腐をシェアするのがちょっと大変だった。今はもうパーテーションも無くて、隣の人との領域が曖昧な横並びのカウンターが、距離が近くて新鮮にドキドキする。
ここの麻婆豆腐は、辛い。…いや、その表現が生ぬるい気すらする。一概に「辛い」と形容していいのかもよくわからん。言葉どおりに「痺れる」のだ。痺れるのだけども、舌だけでなくて、脳みその「うまい神経」も痺れる。3年前の私には、正直ちょっと辛すぎた。だけど、昨日の私には最適だった。いや、辛かったよ。辛かったけど、気持ちよかった。辛さのせいなのか旨さのせいなのかわからないが、空腹状態に刺激の強いものをいれたからなのか、なんだかわからないけど身体が震えた。二人組の男女も麻婆豆腐を注文していた。私と同時ぐらいに食べ始めたのに、私の半分ぐらいの所要時間で食べ終えていた。強い。
↑ハム蔵さんのnoteはこちら↑
大盛りのご飯と瓶ビール一本と、多量の香辛料が入った麻婆豆腐を完食し終えたあと、お会計をしながら目が回っていた。こんなに胃袋に食べ物を詰め込んだのは久しぶりだった。バス停までは歩けばすぐそこだったのだけど、バスに乗ったらまじであかんことになりそうだったので、胃が落ち着くところまで歩くことにした。そういえばもう雨が止んでいて、山が近い左京区の空気はオフィス街よりも澄んでいて、初夏の湿った木や草花の香りがとんでもなく心地よかった。
金曜日の夜で、疲れているのに。胃がいっぱいなのに。帰りたいのに。横になりたいのに。なのになのに、ぐんぐんと歩いていたら、ついに家までの距離約8キロを完歩していた。途中、スタバでバナナフラペチーノを調達して完飲もした。スタバのフラペチーノは、いつ飲んでも大体まあ想像どおりの味なのに、なんで出る度に飲みたくなるんだろう不思議。
帰って、化粧も落とさずに眠ってしまった。眠ってしまった、ではないな。寝た。寝たのだ。歯磨きだけはした。偉い。いや、偉くない。
☀️☀️☀️
今日は、6時台に目を覚ました。予定がない休みの日は、アラームなどかけない。アラームをかけずに寝て、己の睡眠のポテンシャルを試すのだ。昨晩腹いっぱい食べたのに、ちゃんとお腹が空いててウケる。お風呂に入って、冷やご飯に七味唐辛子とバター、醤油をかけたものを食べる。これは、ナガノさんのマネっこ。
夫が二度寝を始めたので、ソファでリラックスしながらガイドブックを眺めていた。突如きくらげが食べたくなり、冷蔵庫の奥底に眠っていた乾燥きくらげを水に戻した。確か、これも…3年以上前?もはや、覚えていないくらい昔に熊本に行った時に買ったものだ。賞味期限があるとすれば切れているだろうが、Yahoo!知恵袋で調べたら「昔は保存食である乾物には賞味期限はなかった。カビが生えてなきゃOK」という文言を信じて食すこととした。
きくらげと言えば、豚骨ラーメンだ。
近所のスーパーに豚骨ラーメンの袋麺、うまかっちゃんを買いに行った。紅しょうがも忘れずに買った。ネギも刻んだ。ごまを振り忘れた。お昼ご飯に、もりもりと食べた。うまかった。
午後からどこかに出かけようかと思ったけれど、窓からの日差しと風が異常に心地よく、枕によだれの地図を作りながらお昼寝してしまっていた。
これじゃいかん!と起き上がって銭湯に行くグッズを用意したが、チャリを漕いで銭湯に行く気にもなれず、再び横たわった。お友達が韓国旅行に行く相談をしてくださったので、おそれおおいぜと思いながらお返事をした。いい旅になりますように。韓国行きたーい。先月行ったばかりだけど、韓国行きたい養分は生きてると溜まってくる、不思議。香港も行きたーい。フェリーも乗りたーい。北海道も行きたーい。
と、夕方から、リラックスしながら日記を書きはじめた。3年前の刺し子をしてた自分や、3年ぶりに麻婆豆腐を食べに行った自分のことを前向きに懐かしんでいた。人とのあたたかい繋がりも、お気に入りの持ち物も経験も、素敵な方の差し出してくれたぬくもりのある言葉や、ちょっと昔の自分の行動のおかげで今に続いているんだなあ。そんなことをしみじみと思って、ほくほくとした心でソファに横たわっていた。
ところで、それと同時に腹痛が止まらない。昼に食べた大量のきくらげのせいだと思う。さすがに昨晩の麻婆豆腐とフラペチーノのせいではないと思う。布団もかけずにサーキュレーターの風を浴びながら昼寝したからか。それともさっき飲んだ腸活ココアが効いたのか。心当たりが多すぎてちょっとわからない。
ちょっと昔の自分の行動のおかげでこのようなことになっているのだと、今、身体全体で感じている。
えっ、日記のオチってこれでいいんだっけ。
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