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【哀れなるものたち】女やってるみんな!うちらほんとよくやってるよな!

死後、自らの胎児の脳を移植され人生をやり直している女性【ベラ】。
彼女の冒険の旅とあらゆる面での成長を描いた映画です。

面白かったというより、楽しかったというほうがしっくりくる。うん、Funだな。
ベラの乳幼児同然の脳はあらゆるものを知り成長します。
自我に目覚め、
性に目覚め、
自由に目覚め、
哲学に目覚め、
無力を知り、
社会正義に目覚め、
労働を知り、
社会運動を知ります。

個人的には終わらせ方が好き。
最後に折り合いの付け方を見せられた気がして。
決して屈服しないけれど、奴の存在は認める、というような。

ところでこの作品は部屋も街も衣装も全ておとぎ話のようにデザインされています。
だけどこれはどこの国だろうと人間のオンナやってたら見たことのある話。なんか言われたことあるセリフ。なんか受けたことある扱い。なんか感じたことある違和感の話。
彼女の冒険は、人間のオンナのバラバラな個人史の、重なる所だけを切り貼りしておとぎ話にしたみたい。

この監督の映画の『ロブスター』もかなりツボでした。


人間と動物の境界と融合みたいなものをちょいちょい挟んでくるところ、好き。

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