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ステレオタイプ

私の職場は多国籍だ
中国人3名、ベトナム人3名、フィリピン人1名
加えてネパール人が1名異動してくる予定だ

日本人は僕と事務員さんの2人
もはやマイノリティだ

多国籍な環境で仕事をしている僕は
各国の国民性を感じることが多々ある

そんな環境で働く僕はあることに気づいた

マイナスな要素はステレオタイプ化されやすく
プラスな要素はステレオタイプ化されにくい

この気づきについて、もう詳しく書きたい

僕がこんなことを考えたきっかけは
中国人のAさんに仕事を頼んだ時
かなり適当に且つのんびりと遂行されたこと

これを見ていた僕は
「中国人ってこんなものなのかな〜」と思った

けれど、時間を置いてこの出来事を振り返ると
僕はマイナスの要素だけ切り取って
ステレオタイプ化していたことに気づいた

Aさんは確かに杜撰なところもあるが、
お客様に電話する時は誰よりも入念に準備する
そして、丁寧な言葉遣いで話す

さらに、別の中国人Bさんは
Aさんが適当にする仕事を丁寧にこなす

要するに
プラスの要素はその人の特性として
マイナスの要素はステレオタイプとして

認識していたわけだ

僕はこの気づきをもう少し広げてみた

外国人に対するステレオタイプは
多くの人が持っていると思う
正直、僕も持っている

ステレオタイプは厄介だ
日本人の中にも様々な人がいるように
外国人にも様々な人がいる

しかし、僕たちは「○○人」という国籍で
外国人をひとまとめに認識しようとしがちだ

そして、プラスな要素のステレオタイプは
あまり聞いたことがない

「○○人は時間にルーズだ」
「○○人はちゃんと働かない」

マイナスな言葉がほとんどだ

特に日曜の昼に見る政治系の番組では
国家と国民の境界線が分からない物言いが多い

僕たちは国籍だけでなく、世代や性別など
異文化と接触するたびに相手との違いを認識し
マイナスな要素をステレオタイプ化する

そんな時は一度立ち止まって考えないといけない

自分と相手の違いを感じた時
文化や世代の違いを感じた時
ステレオタイプ化して思考停止に陥るのではなく
相手を1人の人間として観察するべきなのだ

みんな違って、みんな良いはずなのだ

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