終戦の日〜誓い

僕が生まれる20年前に戦争は終わっていた

僕は子供の頃

戦争を学校で教わった

でもお父さんもお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんも

みんな戦争のことを憶えていて

話をしてくれた

爆弾が落ちてきたら嫌だなとか

知っている人が死んだら悲しいなとか

もう戦争とかないといいなと思ってた

どんなことか知っているから

やっていいことといけないことの区別がつく

体験者から教わるからリアリティがある

戦争を知らない僕たちは

何を伝えればいいのか

地球上ではどこかで戦いがあって

人が殺されて

悲しみの重層構造が新たな憎しみを生んでいる

悲しいからもう止めようじゃなくて

悲しいから同じ目に合わせてやれ

それもわかるけど

新たな悲しみは新たな憎しみを作る

その連鎖は止めなくちゃいけない

でもその連鎖の中に僕はいるのかな

だからもっと悲しい気持ちにならなくちゃ

それが大事

だって僕のおじいちゃんの弟は戦死したんだ

僕のおじいちゃんもジャングルを逃げ惑って日本に戻ってきたんだ

そのことをまた僕は僕の子供に伝えなくちゃ

そして一緒に悲しい気持ちで

新しい悲しみを生まないための誓いを立てよう

今日アフガニスタンで戦いが起こってる

僕がやれることを考える

その戦いは今の時代はリアルタイムで見られるんだぜ

自慢にならない自慢をおじいちゃんしよう

そしてその思いをきちんと受け止めよう

そんな夏なのに雨が降り続けている1日