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事業創造デザインプログラム Basic In神戸 開催レポート

こんにちは!SSDCデザイナーの平山です。

この記事では、2023年6月14日に兵庫県神戸市で開催された
「事業創造デザインプログラム Basic In 神戸」のレポートをお伝えします。



はじめに

一般社団法人 社会システムデザインセンター(SSDC)は、後援の神戸市、神戸三宮のイノベーションスペースANCHOR KOBE様との連携により、
事業創造デザインプログラム Basic In神戸」を開催いたしました。

↓事業創造デザインプログラムについて

ワークショップ概要

「事業創造デザインプログラム Basic In神戸」は、困りごとを起点として新たな価値を創出する手法を体感していただくものです。
神戸にゆかりのある社会人・学生・地域のイノベーターの方々と、地域課題を起点に新たなビジネスを発想しました。

13名の参加者の皆さまと、事業アイデアを創出するためにデザイン思考やジョブ理論などの手法を活用し、ユーザーの抱える地域課題の本質に迫っていきます。

ワークショップの会場は、神戸三宮のイノベーションスペースANCHOR KOBE。


イノベーションスペース ANCHOR KOBE


今回、ご後援をいただいている神戸市より、インキュベーション専門官の織田様、
ANCHOR KOBEの運営を行われている神戸新聞の篠原様にご挨拶をいただいて、
神戸の抱える課題、神戸が目指すこれからのビジョンをお話いただき、スタートいたしました!




インキュベーション専門官の織田様
神戸新聞の篠原様

ワークショップの内容

はじめに:ワークショップのテーマを共有

事業創造デザインワークショップを始める前に、神戸市が現在掲げているビジョンを共有しました。
神戸市が目指すまちの姿を起点に、ワークショップで具体的な解決策を考えていきます!

今回のワークショップのテーマ

チェックイン:自己紹介+あなたのWHYを共有しよう

事業創造に対するあなたのWHYを事前に参加者の皆さまに考えていただきました!
自己紹介と併せて全体に共有いただき、事業創造を目指す目的のシェアを行いました。

参加者の皆さまに書いていただいた「事業創造を目指す目的」

ワークショップ前半:「困りごと」を選定する、深ぼる


前半は下記項目に沿って、座学と個人ワークを中心に進めていきました。
まずは本ワークショップ内でアイデアを考える対象となる「困りごと」を選定。
その後、フレームワークを活用して困りごとが発生する時にどのような状況に置かれているのか?
ユーザー視点で課題当事者の状況にフォーカスを当てていきます。

今回のワークショップでは、「神戸市のビジョンと連動した地域課題」を起点に、
デザイン思考を活用し「不=困りごと」を発散していきました!

<神戸市のビジョン>
・子育てしやすく、若者に選ばれるまちづくり
・多世代・多文化の交流を通じた共生社会の実現
・地域資源を活用した持続可能な社会の実現

前半のAgenda
・デザイン思考のプロセスを概観する
・解くべき問題を発散・収束する
・ペルソナ・CustomerJourneyMapで課題当事者にフォーカスする

発散⇒収束」は、課題を解決するアイデアを出す際に、
『発散』と「収束』という二極化したプロセスを意識的に分けて行うことで、アイデア発散の生産性を高めることができるというものです。

ワークの際に何度も体験してもらうことで、発散と収束を意識的に使い分ける重要性を実感していただききました。
普段の会議でもすぐに取り入れられますのでお試しあれ!

デザイン思考を実践する3つのポイントをSSDC講師の北村が解説!

初期段階では、特定の一人にしっかりと価値を感じてもらうサービスを作ることが重要。困りごとの当事者の特徴をペルソナを活用して可視化しました。

困りごとはどのような状況で発生しているのか?Customer Jounery Mapを使いながら、困りごとの当事者が置かれている状況を、4つの視点(ステージ・接点・行動・感情/思考)で具体化しました。

ワークショップ後半:状況と欲求をもとに課題解決アイデアを発想する


後半は、前半に選定した「困りごと」をもとに、困りごとが発生する時に、
当事者はどのような状況に置かれているのか?をフレームワークを活用して具体化していきました。
その後、どのような課題を抱えているのか?を、ジョブの視点を使い
機能・感情・社会というジョブの3側面から、人々の購買行動の切り口を探っていきます。

最後に課題を解決するアイデアを考え、全体フィードバックを行いました。

後半のAgenda
・ジョブの視点で課題定義する
・ソリューションアイデアを考える

ユーザーの本当の欲求を見つけるには、機能的な側面だけではなく、感情的な側面もしっかりと捉える必要があります。
これをジョブ理論をもとにお伝えしました。

そこから課題解決策の「提供価値」を考え、そのためのアイデアを大量に発散していきます。
どうすれば〇〇できるのか?それを成り立たせる要素は何と何を組み合わせるのか?を発散し、
収束する際は「ユーザーにとって役に立つか(価値を生み出せるか)」を軸にアイデアを選定しました。

選定頂いた課題解決のアイデアを「ソリューションコンセプトシート」にまとめ、
ひとりひとりの発表に対して全体でフィードバック。
神戸市のリアルな困りごと、神戸市に住む参加者の皆さまの困りごとに対して、様々なアイデアが生まれてきました。


プレゼン後、互いの気づきや今後に活かせそうなことをシェアし、
最後に全員で記念撮影!


受講いただいた方からのレビュー


受講いただいた方からのレビュー
今回の「事業創造デザインプログラムBasic In神戸」は、社会人の方をはじめ、
学生の方々、既に起業されている方など幅広い属性の方に受講いただきました。
事後アンケートでは、以下のようなコメントをいただきました。
受講者のみなさん、ありがとうございました!!

■学びや気づきの活用可能性
・課題のとらえ方や仮説・ペルソナの設定など根拠を持って取り組む意識が芽生えた。

・ペルソナ→ソリューション・アイデア創出の流れを今作っている仕事のペルソナに当てはめて作っていこうと思います。

・もう一度課題の落とし込みを行い、なぜ今それが必要であるかの揺るがない根拠を持つことを 意識しないと行けないと思いました!

・新規事業を考える際や、現時点での事業を評価する際に使いたいと思った。

■ワークショップの感想
・個人ワークの質がかなり高く出来ました!

・これまで受けたデザイン思考のワークショップに比べ、腹落ち感、実務への展開力が格段に違いました。ありがとうございました。

・個人ワーク重視の講義であったので、思想の深堀ができました。アウトプットがあることで、思考癖に気づくことができました。ありがとうございました!

・情報量が多く、学びの多い機会でした。

重ねて、今回の場を提供してくださったANCHOR KOBEの運営を行われている神戸新聞の篠原様、ANCHOR KOBEのスタッフの皆さま
ワークショップに同席いただいた神戸市インキュベーション専門官の織田様、神戸市職員の皆さま本当にありがとうございました!

番外編:神戸市をちょっとご紹介

今回のワークショップ期間中、SSDCスタッフがTwitterにてレポートを投稿していました。そのレポートを少しご紹介します!
その他の投稿は、SSDC公式ツイッターをご覧ください。

ANCHOR KOBEは、神戸の山と海を一望できるロケーション。
すてきな場所で、ワークショップを開催できました!!



SSDCの活動について

SSDCは「人と社会の幸せな未来のために」を理念に、社会課題解決や夢の実現のための事業創出を目指して2019年に設立された一般社団法人です。

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