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YOXO 事業創造デザインワークショップ開催レポート

こんにちは!SSDCデザイナーの平山です。

この記事では、2023年12月7日~8日の2日間にわたり開催された「YOXO 事業創造デザインワークショップ」のレポートをお伝えします!


はじめに

一般社団法人 社会システムデザインセンター(SSDC)は、横浜市様・横浜未来機構様主催の「YOXO 事業アイデア創出ワークショップ」において、「事業創造デザインワークショップ」を運営いたしました。

◆YOXO 事業アイデア創出ワークショップ

◆SSDC リリース文

11名の参加者と共にワークショップスタートです!

ワークショップ概要

SSDC「事業創造デザインプログラム」のBasicに相当するワークショップで、事業創造のプロセスが学べます!

11名の参加者が2日間にわたり、事業アイデアを創出するためにデザイン思考ジョブ理論などの手法を活用し、ユーザーの抱える課題の本質に迫っていきました。

本ワークショップでは、「開催地である『横浜』を起点に新たなまちの体験をデザインする」をテーマにアイデアを創り上げていきます。

事業創造デザインワークショップ In横浜のテーマ
横浜市がめざすまちの姿を起点にアイデアを検討していきました!


事業創造デザインワークショップ 1日目

1日目は下記項目に沿って、座学と個人ワークを中心に進めていきました。

デザイン思考のプロセスを概観する

まずは、本題の「事業創造」について取り組む前に、今回のワークショップで活用する「デザイン思考」について学びます!

まずはデザイン思考について解説!

任天堂が2006年に発売を発表した「Wii」の事例を使って、デザイン思考を実践する上で大切なポイントを学んでいきました。

こどもを持つ親をユーザーとして、子育ての過程でゲーム機が親にとってどのような価値があるかを徹底的に仮説検証を行った事例として有名です。

①「ユーザー視点」で課題をとらえること
②「発散と収束」を繰り返し行うことで可能性を探索すること
③「反復」により、精度を高めていくこと

上記3点のデザイン思考を実践する上で、大切なポイントをシェアのシェアがありました。2日間のワークショップで実際にワークを通して、3つのポイントを体感していきます。

ワーク①:「不の体験」を発散・収束する

今回のワークショップでは、各チームに分かれて解決したい課題をチームで考え、解決策を検討していきました。

まず、アイデアを考える対象の「困りごと」を個人で発散し、最も困っている困りごとを選定し収束していきました。
その後、フレームワークを活用して困りごとが発生する時にどのような状況に置かれているのか?ユーザー視点で課題当事者の状況にフォーカスを当てていきました。

身近な「不」の体験・「困りごと」を発散・収束していきます!
各チーム様々な意見が飛び交っていました!

個人ワークでの発散と収束を繰り返すことで、選択肢を生み出し、新たな気づきをもって、価値を創り上げていくことができました。
そして、ユーザー自身が気づいていない課題や価値を見つけ出すのに有効な手法として、体感することができました!

グループワークでも様々な意見が出て議論が進んでいきました

ワーク②:ペルソナ・Customer Journey Map

初期段階で課題が抽象的になってしまうと、あとで具体的な解決策を考えづらくなるため、まずは、特定の一人の課題を深堀りしていきます。
そのため、困りごとの当事者の特徴をペルソナを活用して可視化していきました。

困りごとはどのような状況で発生しているのか?Customer Jounery Mapを使いながら、困りごとの当事者が置かれている状況を4つの視点(ステージ・接点・行動・感情/思考)で具体化しました。

Customer Jounery Mapを使ってペルソナの課題を可視化していきます

最後に、個人で深堀した「困りごと」をグループで共有。
2日目にアイデアを検討する「困りごと」をグループで1つ選定し、1日目が終了!

事業創造デザインワークショップ 2日目

2日目には、下記の項目に沿ってグループワークを行いました。

1日目に選定した「困りごと」をもとに、どのような課題を抱えているのか?ジョブの視点を使い課題を定義します。
最後に課題を解決するアイデアを考え、全体フィードバックを行いました。

ワーク①:ジョブ理論を用いて顧客の欲求を考える

ジョブとは、「~したい」という欲求。
人はなぜ商品やサービスを買うのかという、顧客の購買行動から本当の欲求を見つけていきます。

ユーザーの本当の欲求を見つけるには、機能的な側面だけではなく、感情的な側面もしっかりと捉える必要があります。これをジョブ理論をもとに学んでいきます。

1日目に選定いただいた「課題」に対する、機能的・感情的・社会的ジョブを洗い出し、ペルソナが本当に実現したいジョブは何かを考えていきました。

ジョブ理論を用いて「本当の欲求」について考えました

ワーク②:ソリューションアイディアを発想する

最後にグループでソリューションアイデアを発散し、収束する際は「ユーザーにとって役に立つか(価値を生み出せるか)」を軸にアイデアを選定しました。
選定頂いたアイデアをその場でスケッチにまとめて、全体でフィードバック。みなさんの熱量が冷めやらぬ中、2日間のワークショップが終了しました。

国際色豊かな横浜ならではの「困りごと」に対する解決策が生まれました!
駅や電車での迷惑行為を防止するソリューションが生まれました!

終了後の交流タイムでも、みなさんの熱量は冷めず。
退館時間ギリギリまで情報交換が行われていました。

ご参加いただきましてありがとうございます!

受講者の方からのレビュー

事後アンケートでは、以下のようなコメントがありました。
受講者のみなさん、ありがとうございました!!

◆事後アンケート
・座学だけではなく個人、グループでのワークが主で、理解もし易く実践に繋がりそうです。

・ワーク中にいただけるアドバイスも、大きな学びになりました。 楽しく参加させていただきました。

・プログラムの進行がスムーズで、とても参加しやすく有益で満足度の高いものでした。

・それぞれが役割を持たれた3名の講師の方がいらしたことも、とても良いと感じました。

SSDCの活動について

SSDCは「人と社会の幸せな未来のために」を理念に、社会課題解決や夢の実現のための事業創出を目指して2019年に設立された一般社団法人です。

SSDCでは、2023年度にYOXOにて、以下イベントも開催しています。

◆2023年7月3日(月)&4日(火)「事業創造デザインプログラム Basic In横浜」

横浜市にゆかりのある社会人・学生・地域のイノベーターの方々と、地域課題を起点に新たなビジネスを発想。
横浜市の抱える課題、横浜市が目指すこれからのビジョンをテーマにして開催いたしました。

その他、SSDCの活動記事はこちらからご覧ください🌟


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