見出し画像

今更ながらの活動紹介

 お久しぶりです。5月初旬にコタカチという街に赴任し、あっという間に7カ月が経ちました。(いや、もうすぐ8カ月です)4月にエクアドルに着いた際のキト観光の記事以降、更新をサボりにサボっていましたが、2023年も終わりに近づいてきたので、振り返りも兼ねてnoteを再開しようと思います。この7か月間、協力隊としての活動ももちろん行っていましたが、実は国内旅行にもたくさん行ってきました。また、素敵な人たちとの出会いもたくさんありました。そんな楽しい思い出や、日々の出来事、活動のことなど、改めて記事にまとめていきたいと思いますので、楽しみにしていただければと思います!

どんな活動をしているの?

 JICA海外協力隊として、具体的にどのような活動をしているのかという所から紹介していきたいと思います。私は、エクアドル北部のインバブラ県に位置するコタカチという街に住んでいます。(コタカチの街の様子については、また別の記事で紹介しますね!)また、その中でもキロガという小さな地区にある4つの小学校を巡回しており、それぞれの学校の5年生~7年生の教室で、算数の授業に入っています。もちろん、教室に入っている以上は、子ども達に対して算数の授業を行うこともありますが、この2年間の任期で私に最も求められていることは、現地の先生方の算数の授業力向上です。私が帰国した後も、継続して子供達の学力を上げていくためには、先生達自身の授業力を上げていくことが必須事項です。
 とは言え、「授業をこうすれば上手くなりますよ!」と日本で行っていた授業の方法を教えれば良いなんて、そんな簡単な話ではありません。何しろ、子ども達や先生が置かれている環境が違う、教育や子供に対する先生達の考え方も違う、こちらが常識だと思っていることは当然常識ではない、自分の語学力不足などなど、考えるべき課題はたくさんあります。そして、何より、「子どもを変えるより、大人を変えることの方がはるかに難しい」という前提があることも忘れてはいけません。特に、先生方は私よりはるかに年齢が上のベテラン先生ばかり。それぞれの授業スタイルを持っています。そんな中で、外国人で明らかに教員としての経験年数も少ない私が、「教えてあげる」という姿勢では、上手くいくはずもありません。
 と言うことで、今は先生達の中に出来るだけ溶け込み、関係づくりからと思って過ごす毎日です。その上で、子ども達の算数の学力と先生達の授業力を向上させるために、具体的に何が出来るのか考えていきたいと思います。きっと試行錯誤の繰り返しになると思いますが、日々の積み重ねが2年間の成果に繋がると信じて頑張っていきたいと思います。

配属先とカウンターパート

 5月4日に首都で行われた着任式には、配属先であるコタカチの教育委員会からカウンターパートが出席、お迎えに来てくれました。しかも、わざわざ二人で!教育委員長のマルタと、カウンターパート(私の配属される部署の直接的な上司)のペドロです。
 私の配属先は以前もJICAボランティアを受け入れていた経験があり、二人ともボランティアの活動に対して理解があって、ありがたい限り。ただし、約5か月間一緒に仕事をする中で、感じたことは二人ともめちゃくちゃ忙しい!普段小学校で活動している私は、教育委員会の事務所で働く二人と顔を合わせることは基本的にありません。もちろん、二人が私の活動の様子を見に来ることもありません。そのため、近況報告をするために、週に一度は学校の勤務の後に教育委員会に顔を出すようにしています。事前に「行きます」という連絡を入れていても、会えないことが多々ありますが、それでもコミュニケーションを取る努力は大事ですよね!また、二人に会えなかったとしても、他の教育委員会の職員さんたちが、いつも大歓迎してくれるので問題なしです😊また、配属先の教育委員会の紹介も改めてしたいと思います!

着任式にて(右からペドロ、マルタ、私)

4つの巡回校

 4つの巡回校について簡単に紹介します。

①Andres Avelino de la Torre

 この学校は私が初めて行った学校で、同じ校舎内に1年生~10年生までが通っています。それぞれの学年が大体1クラス~2クラスの中規模の学校です。5、6年生は1クラスずつ、7年生は2クラスあり、この4クラスに月曜日と火曜日の2日間お邪魔しています。中学生まで同じ敷地内で学習しているので、そこも面白いポイント。思春期でちょっと恥ずかしがりながらも、色々おしゃべりしてくれる中学生たちはかわいいものです。

巡回初日
7年生の教室
月曜日はいつもこんな感じで全校朝礼からスタート
6年生の教室

②Eloy Proaño

 この学校は、私が巡回する学校の中で最も大きな学校で、どの学年も2クラス~3クラスあります。そのため、子供も先生も人数が多く賑やかな学校です。子供達の人数も多いということは、クラスに入って授業をするのにとってもエネルギーが必要ということにもなりますが、その分楽しく活動させてもらっています。また、フレンドリーな先生達も多く、週末などのお休みにお家に泊まらせてもらったり、一緒に遊びに行ったり。先生たち同士が仲が良い分、私もその中のひとりとして扱ってもらえるので、とても居心地が良い学校です。ただ、クラス数が多いため、どの学級にも週に1回しか入れないのがちょっと残念なポイント。

仲良し先生達と
6年生の教室
7年生の教室(このクラスは発表するのが上手!)
さすが7年生!グループワークもしっかりできてました!
大好きな同僚の先生達
みんな写真を撮るのが大好き。笑

③Plutarco Cevallos

 この学校は、私が巡回するQuiroga(キロガ)という地区の中で、唯一高校生まで通う学校です。そして、中学生と高校生が通う校舎は地区の中心部に、小学生が通う校舎は山の上にあり、小学部が分校のような形になっている学校です。しかも、小学校は2つに分かれており、ひとつはCuicocha Centro(クイコチャ)という地区に、もうひとつはPunge(プンヘ)という地区にあります。そのため、私の巡回校は実際は3校ですが、実際には4つの小学校を巡回しているということになります。クイコチャでは、10人の7年生クラスと8人の5・6年生混合クラスの2クラスに、プンヘでは18人の5年生~7年生クラスに入っています。複式クラスのため、教える際には、他の2校とまた別の難しさがありますが、少人数な分、穏やかで子ども達との距離感も近い学校です。中休みの間に、山の中を15分くらい下って登って、二つの学校を移動しないといけないという大変さもありますが…

元気いっぱいな5・6年生
5~7年生大集合!

まとめ

 現在は、このように4つの学校を巡回しつつ、たまに配属先の教育委員会にも顔を出すという生活をしています。学校自体は、朝7時~お昼の13時までが勤務時間なので、朝早いことにさえ慣れてしまえば、割と余裕のある生活です。そのため、午後はスペイン語の先生に週に2回自宅に来てもらってレッスンを受けたり、教育委員会に顔を出したり、授業準備をしたり。日本に居る時よりも、明らかに時間に余裕のある生活です。
 私が住んでいるコタカチの街や、日々の授業や研修の様子、国内旅行や生活習慣の話なども、ぼちぼち紹介できればと思っていますので、お楽しみに!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?