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懐かしさで癒される

おはようございます!
S&S Kidsです。
年度末、忙しくお過ごしの方も多いかもしれません。

今日は私が体感した
懐かしさが健康に良いお話をご紹介します。


みなさんは「懐かしい」という気持ちを最近感じましたか?

写真を見たり、何年ぶりかに会う友達に再会したり、
懐かしさを呼ぶ機会は多々あります。

また、ある曲を聴くと
その曲を良く聴いていたシチュエーションが
良くも悪くもフラッシュバックしてくることもあると思います。

私は最近、リラックスをしたい時に
まったく知らない曲をかけたのですが
知らない曲でありながら、
「懐かしい」と感じてしまったのです。

夕焼けの中、帰宅している中学生時代を思い出すような、
家族と食べたある日の食卓を思い出すような
具体的な思い出ではないのですが
懐かしさを感じる風景がよみがえり、
ノスタルジックな音楽がそっと肩の力を緩めてくれました。

そして懐かしさと共に、どんな時でも帰れる家があったと
感謝の気持ちが湧いてくる、そんな気分になりました。

そこで、懐かしむことで癒しが起こるものなのか、
科学的な根拠はあるのか調べてみました。

そして見つけたのです!

そもそも脳は“新しいことを知りたい、学びたい”という
知的好奇心をかきたてるものが大好き。
その傾向から、昔のことを思い出すことも
脳のさまざまな領域を使うため、
懐かしむことも知りたい好奇心も同等の刺激になり、
脳の健康を維持できる。

そして、過去の記憶を詳しく思い出そうとしているときには、
脳のなかでも前頭葉、側頭葉領域、後部帯状回などの領域がよく働き、
こうした領域は、未来に起きるであろう出来事や
将来の自分の姿を想像するときに働く領域と共通しているそう。

つまり、過去を振り返る行為は
未来に向かって生きる力をつけるポジティブな行為にもなると
推測されます。

また、自分自身が幸せと思う感情は心理学では「主観的幸福感」と呼ばれ、
この主観的幸福感が高くなるほど心身へのストレスレベルが下がり、
生活習慣病のリスク低減につながることもわかっているそうです。

つまり、「懐かしむこと」は
脳にも心身にもよい影響を与えてくれることになります。

現在は、この仕組みを利用し、高齢者の認知症やうつ病、
記憶障害などの症状改善にも役立てられている
「回想法」というものがありました。

これは1960年代にアメリカの精神科医ロバート・バトラー氏が提唱した
心理療法が元になっており、
昔のことを思い出したり、語り合うことで、精神安定が期待できる。
懐かしみながら、自己の人生を再評価し自尊心を向上させていく。
医療や介護の現場でも取り入れられている治療法です。

懐かしむ行為は、「あの頃があって今がある」と、
今の自分の幸せに気付いたり、思い出せたりするのですね!


これは、「あの頃は●●だったのに、今はなあ・・」と
意識が過去に戻って浸ってしまう状態とは異なります。
またそこから未来への不安を生み出してしまうのも要注意です。

懐かしさはノスタルジックな気分・・・とも言ったりしますが
そのノスタルジーに浸って過去や未来にいってしまうのではなく
あくまでも「今ココで幸せを感じる自分」を知ること、
そして体感することが大切ですね!


先日、「懐かしむ」ことで感謝が湧いてきた自分に納得いたしました(笑)

子育てやお仕事で忙しい皆さまにとっても、
脳医学の面からも根拠ある「懐かしむ」健康法をおすすめいたします。


本日もお読みいただき、ありがとうございました!

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