見出し画像

社会副業家が成長していくステップとは?

社会副業家は、自身の成長と発展とともに、社会への貢献度も高めていく存在です。
自身の成長と社会への貢献という二つの軸において、段階的に成長していくと考えられます。

それぞれの段階で求められるスキル・経験やリーダーシップの在り方なども異なります。
私たちは、その成長段階を次の3つのレベルに分けています。

レベル1:Support the self(自己実現)
レベル2:Support the people(周囲への貢献)
レベル3:Support the society(社会への貢献)

絶対にということはありませんが、概ねレベル1が起点となってレベル3まで徐々に段階的に成長していくパターンが多いと思います。

これから、それぞれの特徴とポイントなどについてお話します。

レベル1:Support the self(自己実現)

~自立の基盤を築く

この段階では、副業を主に自己啓発やキャリアアップの手段として捉え、自身のスキルや経験の拡充に注力します。
まだ社会や他者・コミュニティへの貢献意識や影響力は少なめで、収入をアップすることへの関心の方が高くなりがちです。
しかし、自身の成長に注力することで、次の段階への土台を築きます。

■ポイントとなる行動の例

・主体的な学び

副業に対する興味関心に基づいた学習やスキル習得を通して、自身の可能性を広げます。

・自己分析

強み・弱み、価値観などを理解し、将来像を明確にします。

・小さな目標達成

具体的な目標を設定し、達成することで自信とモチベーションを高めます。

・収益化

副業を通して収入を得ることを目標とし、経済的基盤の確立に向けた努力をします。

・時間管理・自己管理

限られた時間の中で、副業と本業を両立させるための効率的な時間管理と自己管理を身につけます。

この段階におけるリーダーシップは、「自らを導く」ことに重点が置かれます。
自身の目標を明確にし、計画的に行動を実行していくことが重要になります。

レベル2:Support the people(周囲への貢献)

~周囲を巻き込み、共に成長する

自身の成長に加え、周囲の人々や社会に貢献することを意識するようになります。
副業を通じて得た知識や経験を活かし、周りの人々と協力したり、社会課題の解決に取り組んだりする姿勢が見られます。
ある程度の経済的な基盤ができて自らの能力に自信がついた段階になると、自身の経験や知識を共有し、周囲の人々の成長を支援していく役割も担うようになります。

■ポイントとなる行動の例

・コミュニティへの貢献

副業を通じて知り合った仲間と協力し、地域活動やボランティア活動などに積極的に参加します。
また、同じ志を持つ仲間が集まるコミュニティを形成・運営し、情報交換や相互支援の場を提供することもあります。

・専門性の共有

副業で培った専門知識やスキルを活かし、周囲の人々に指導したり、ブログやSNSなどで発信し周囲に還元したりします。

・社会課題への取り組み

副業を通して、環境問題や教育問題など、社会が抱える課題解決に貢献することを目指します。

この段階におけるリーダーシップは、「人々を導く」ことに重点が置かれます。自身の経験を共有し、共感を生み出すコミュニケーション能力が求められます。

レベル3:Support the society(社会への貢献)

社会課題の解決に貢献する

最終的な段階では、社会全体の繁栄に貢献することを目標とします。
自身の経験やノウハウを基に、新しい事業を立ち上げたり、社会システムの改革に取り組んだりするなど、より大きな影響力を持つようになります。
この段階では、本業も副業も単なる「仕事」ではなく、社会を変えるための「ツール」として捉えています。
自身の経験や影響力を活かして、より良い社会の実現に貢献していくリーダー的存在と言えるでしょう。

■ポイントとなる行動の例

・起業や事業の立ち上げ

副業で培った経験やスキルを活かし、社会的課題の解決を目的とした新たな事業を立ち上げ、運営します。

・社会システム改革

社会課題の解決に向け、政策提言や制度改革などに取り組み、社会全体の仕組みを変革することを目指します。

・リーダーとしての役割

豊富な経験と深い洞察力に基づき、周囲の人々を導き、社会全体の成長を牽引するリーダーとしての役割を果たします。

・ロールモデル

自身の成功体験を共有し、副業を始める人々を勇気づけます。

この段階におけるリーダーシップは、「社会を導く」ことに重点が置かれます。広い視野を持ち、先を見据えたビジョンを提示することが求められます。

以上が、私たちが考える社会副業家の成長段階の概要です。

著名な経営学者の金井壽宏氏は、リーダーの成長を「旅」にたとえています。

リーダーシップの旅は、「リード・ザ・セルフ(自らをリードする)」を起点とし、「リード・ザ・ピープル(人々をリードする)」、さらには「リード・ザ・ソサエティ(社会をリードする)」へと段階を踏んで変化していく。

「リーダーシップの旅 見えないものを見る」野田 智義 (著)/ 金井 壽宏 (著)

リーダーシップの旅という概念を踏まえると、社会副業家は、「自らを導く」ことから始まり、「人々を導く」、そして最終的には「社会を導く」というように、段階的に成長していくことが理想的と言えるでしょう。

社会副業家にとって、成長は決して止まることはありません。
常に学び続け、自身の可能性を広げることが、より大きな貢献へと繋がるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?